日本よりはるかに厳しいアメリカの自宅待機
新型コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカでは、多くの州で自宅待機命令が発令されている。遠出を楽しむなど、もってのほかだ。
そんな中、無鉄砲な若者7人が高い授業料を支払うことになったと話題を集めている。
セブンイレブンの前でうなだれる若者7人
自宅待機命令が発出されているカリフォルニア州では、食料の調達、車の修理、親族の世話など「必要不可欠な」場合以外の外出が許されていない。どんな規模の集会でも、開催や出席をしてはいけないとしている。
しかし4月10日の夜、同州サンタクルーズのオーシャンストリートに店を構えるセブンイレブンで、若者7人が警察に捕まった。彼らは地元住民ではなく、約50マイル(約80キロメートル)離れたフリーモントからやってきたのだった。若者7人は警察に対し「必要不可欠な」飲み物を買うためにサンタクルーズまで車で来たと説明。もちろん、警察がそんな苦し紛れの言い訳を聞くはずもなく、自宅待機命令違反で1人当たり1000ドル(約11万円)、合計7000ドル(約77万円)の罰金が言い渡された。
サンタクルーズ警察のアンドリュー・ミルズ署長は12日、自身のTwitterにセブンイレブンの前にうなだれた様子で座り込む若者7人の写真を投稿。「サンタクルーズ在住ではない者が私たちのコミュニティを危険に晒した場合、罰金を支払ってもらうことになる」と注意を促した。
同州のベイエリアで発生した自宅待機命令違反は、今回が初めてではない。『ABC7News』によると、3月にはサンノゼでフィットネスジムやレストランを含む56の店舗が摘発され、警察から教育的指導が入ったという。
警察の厳しい対応に賛否両論?
サンタクルーズ警察は12日、Facebookにて「7人×1000ドル=高過ぎる夜遊びだ。今は集まったりパーティーをしている場合ではないということを、改めて認識してもらいたい」とコメントを発表。この投稿は瞬く間に拡散され、現在7800件の「いいね!」、8800件のシェアを獲得している。
また、約1万件ものコメントが寄せられ、厳しい対応を取った警察に称賛の声が上がる一方、厳しすぎる態度に批判の声も上がっている。
あるFacebookユーザーは「これは警察の仕事でもないし誇りに思うことでもない。外に出ている人全員に召喚令状を渡すようなものだ」「警察は国民を守るためのもの。手荒でばかげた取締りをするためのものではない」と行き過ぎた対応に疑問を呈した。
外出さえしなければ罰金を支払う必要はないが、長引く自宅待機に人々のストレスがたまっているのもまた事実。警察と市民の攻防戦はもうしばらく続きそうだ。
米澤智子
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アメリカでは給付金は手厚いが、代わりに完全な自宅待機を求められ、その規則を
破り外出すると罰金をくらったり逮捕される場合もあるというのだから、日本とは
一味も二味も違いますね。ホント!恐い国ですね。
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