意識とはなんなのか?どこから生じているのか? 一石を投じる「電磁エネルギーの場」という新理論
意識とは何なのか?
意識とはなんなのか? どこから生じているのか? 科学は未だにその答えを見つけ出せずにいます。
オックスフォード大学出版局が発行する科学誌『Neuroscienceof Consciousness』に9月22日付けで発表されたイギリス・サリー大学のマクファデン教授の研究は、この問題に対して意識が脳内で電磁エネルギーの場として存在していると主張しています。
この理論に従えば、適切な技術によって自意識を持ったAIやロボットも開発可能だといいます。
意識の研究
意識については、現在もさまざまな研究が行われていますが、未だに科学者たちはその正体を突き止められずにいます。
意識の発生源は脳内で発生する量子的なゆらぎであるとする主張や、脳内の視床内部における厚さ3ミリの脳組織であるとする研究など、さまざまな議論が交わされています。
目を開き覚醒状態にあるにもかかわらず、外部の刺激にはまったく無反応な無反応覚醒症候群という症状(以前は植物状態とも呼ばれていた)があります。これは脳に損傷を受けた人に稀に発生する症状です。
2005年、当時イギリス・ケンブリッジ大学の神経科学者オーウェン氏のチームが交通事故でこの症状を発症した女性に対して、口頭で質問を行いそのときの脳の活動をfMRIで観察しました。
このとき「テニスをすることを想像して」と質問したところ、彼女の脳の一部(運動野など)が活動するのが観察されました。同じ質問を健康な被験者にしたところ、彼らも同じ脳の領域が活動していたのです。
これは昏睡状態で反応を示さない人でも、一部の人々は会話を理解していて、コミュニーケーションを取ることもできる可能性を示唆していました。
無反応でも意識を検出できる、となるとますます脳の活動と自由意志の関連性は難しい問題になってきます。
これは科学的な意味でも、倫理的な意味でも容易に決定することが難しいテーマなのです。
意識は脳の電磁エネルギー
意識がなにかを問うと、それは科学と哲学の融合した難解なテーマになります。
そのため、この問題については、古くから物質と魂を分けて考える二元論の考え方が主流で、超自然的な理論に流される傾向がありました。
現代の科学者の多くは、もう二元論は捨てて意識が数十億の神経ネットワークから生成されるという一元論的な考え方を受け入れています。
しかし、どちらの考え方でも釈然としない、と思う人は多いかもしれません。
今回の研究者マクファデン教授も同様なようで、彼は魂と物質という超自然的な二元論でも、神経から生じるという一元論でもない、物質とエネルギーに基づいた科学的な二元論を新たに提案しています。
意識に対してエネルギーというワードは怪しさを感じる人もいるでしょうが、この理論は科学的事実に基づいているとのこと。
脳と神経系のニューロンは発火すると、電気信号を神経線維に送り出します。しかし、そのとき同時に電磁エネルギーの波を周囲の組織に発しているのです。
これは、ニューロンの発火と同じ情報を伝達していますが、神経を出入りする原子の流れではなくエネルギーの波として情報を伝達します。
この電磁場は単なる絵空事なわけではなく、実際脳波や脳磁図などの脳スキャン技術で日常的に検出されているものです。
しかし、これまでは脳機能とは無関係なものとして重要視はされていませんでした。マクファデン教授によると、豊富な情報を持つこの電磁場こそが、実際の意識なのだと提案しているのです。
そしてこれこそが自由意志と自発的な行動の原動力になっているといいます。
この理論は、なぜ非常に複雑で超高速で機能するコンピュータが、これまで一切意識の片鱗すら見せなかったのかという理由も説明するものでもあります。
私たちは日常的にさまざまなことを考え、自身の意識を自覚しながら行動しています。しかし、それがなんなのか、どこにあるのかはさっぱりわかっていません。
意識は脳の自己生成電磁場に接続された神経なのだと、マクファデン教授は主張していて、この理論に基づけば適切な技術を使って自意識を持ったロボットやAIも生み出せるといいます。
実際どうなのかはまだ不明ですが、技術で意識が作り出せるとなったら「すごい!」と感動すると同時に、私たちの魂ってそんなものか…と生きる張り合いがなくなってしまいそうな気もしますね。
マイコメント
最近になってやっと科学は意識の正体に一歩近づいたと思います。
今回の記事は意識が電磁エネルギーを放出しているということから意識の正体を
「電磁エネルギーの場」としたようです。
これまでのアシュタールの意識についての断片的な説明からも意識は脳内に宿って
いるのではなく脳の外側に存在します。
脳はあくまでも意識の考えや思考を仲介するコミュニケーションツールです。
外部から意識が脳に「こう思う」という信号を送ると脳はそれをキャッチして
脳自身が言語として「こう思う」と思考します。
それを言葉として口を用いたり身振り手ぶりで表現することになります。
脳がそうした思考をするときに電磁波に似た波動エネルギーを放出します。
その波動エネルギーを放出したときに電磁エネルギーも同時に生じるので
この記事のように電磁エネルギーとして測定されることになります。
なぜそう言えるのかというと、かなり以前にも書きましたが人の思考と動作の
関係を実験した研究があり、ある人がボタンを押したときにボタンを押すこと
自体が動作の数秒前に決定されているというのがありました。
つまり、脳が判断する前に動作が決定しているということです。
それがすなわち脳はツールであり意識が脳の外部に存在するということを
裏付けるものです。
私たちがものを考えるときの経過を観察してみるとわかるのですが、言葉や
動作が起こる前にイメージが生じているはずです。それが意識からの信号です。
そのイメージを受け取って脳が言語や動作を決定しているのです。
すべてそうです。意識して観察してみるとわかります。
そしてこれが私たちがバーチャルの世界に存在しているという証左です。
私たちの身体は意識から見ればアバターのようなものなのです。
これから科学が進めばもっといろいろなことがわかってくるでしょう。
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