酒やたばこは酸化グラフェンを分解するミエロペルオキシターゼの増産を促進します
単層および数層グラフェンの好中球ミエロペルオキシダーゼによる分解
PMID: 30006967 DOI: 10.1002/anie.201806906
概要
グラフェンの生分解性は、生体内での運命を決める基本的なパラメータの一つである。
本研究では、化学修飾や安定化剤を含まない単層グラフェン(SLG)と数層グラフェン(FLG)の2種類の水分散性グラフェンを、ヒトミエロペルオキシダーゼ(hMPO)媒介の
触媒作用による生分解に供した。
また、グラフェンの生分解は、活性化して脱顆粒するヒト好中球の存在下でも行われた。
FLGシートとSLGシートの両方の分解が、ラマン分光法と電子顕微鏡分析によって確認され、高度に分散されたプリスティングラフェンは、生体適合性がないという結論に達した。
キーワード:生分解、カーボンナノ材料、グラフェン、肺、好中球。
© 2018 Wiley-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA, Weinheim.
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PMID:25959808 DOI:10.1002/smll.201500038
概要
急速に普及しているグラフェンを用いたナノ材料は、その用途の多様性や曝露方法の多様性から、健康リスクの把握が大きな課題となっている。ここでは、ヒト好中球由来のミエロペルオキシダーゼ(hMPO)を用いて、低濃度の過酸化水素の存在下で酸化グラフェン(GO)シートを生分解することを報告する。hMPOは、最も凝集したGOの分解には失敗したが、高度に分散したGOサンプルを完全に代謝することに成功した。これらの結果から、水系GOの親水性、負の表面電荷、コロイドの安定性が、hMPO触媒による生分解に重要な役割を果たしていることが明らかになった。
キーワード:生分解、バイオパーシスタンス、酸化グラフェン、ミエロペルオキシダーゼ、安全性。
© 2015 WILEY-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA, Weinheim.
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人体の殺菌システム
細菌や酵母などは、食胞という膜に囲まれていますが、異物が体内に侵入すると図のように好中球がその異物を取り囲み、異物の食胞に向かって顆粒から殺菌性のペプチドや加水分解酵素を放出します。
一方、好中球の膜ではスーパーオキシド生産系が活性化し、O₂を多量のO₂⁻に変えます。
O₂⁻は非酵素的にH₂O₂に変わり、顆粒から放出されたミエロペルオキシターゼ酵素により、体内のCl⁻イオンと反応して、次亜塩素酸(HOCl)を合成します。
この次亜塩素酸(HOCl)が細菌を攻撃して死滅させます。
※次亜塩素酸(HOCl)は構造式で記載
・構造式 H-O-CL
・化学式 HCLO
マイコメント(これは重要です)
簡単に言うと、体内に入ったグラフェンは好中球の産生するペルオキシダーゼによって
分解されるのが、その役割は次亜塩素酸にあるようです。
これから推測するに以前紹介したNMSも同様の作用を持つと思われます。
これまでの記事から考えられることはワクチンに入っているグラフェンはそのままでは
分解されてしまうので脂質膜にくるまれて保存されている。
この脂質膜は室温では解けてしまうためにワクチンは-70度という極低温で保管されて
いるのです。
そして、この脂質膜はワクチンとして体内に入ったときに脳の血液脳関門を通過するので
脳に侵入させることが目的のようです。
ついで、グラフェンの効果を減退させるには
さらに、アルコールは脂質を分解する働きがあるのでワクチンによって体内に入った
グラフェンの資質の膜を分解します。そして膜が取れて露出したグラフェンは好中球の
ペルオキシダーゼによって分解されてしまうので目的を果たせなくなります。
これが、現在飲食店でアルコールを提供することを阻止しようとする政府の様々な
政策を裏付けるものとなります。
つまり、アルコールを飲まれるとグラフェンの効果が亡くなるということです。
こうしたことを知ってはいても政府は絶対に言わないでしょう。
そのため、ワクチン効果を薄めるためには酒類、特に日本酒を飲み、先日紹介した
ペルオキシダーゼ産生効果を高めるN-アセチルシスチン(グルタチオン)のサプリ
メントを飲めばさらにグラフェン撃退効果が高まるということになります。
コメント
[…] 早めに手に入れておいた方がいいでしょう。N-アセチルシスチンはグルタチオンの前駆体物質なので、これを飲めば体内のグルタチオンを増やすことが出来ます。特に65歳以上はグルタチオン濃度がかなり減っているので好中球のとん食能力が低下していてグラフェンをほとんど排泄できないそうです。好中球のとん食能力はペルオキシダーゼという酵素によって行われます。ヒト好中球由来のミエロペルオキシダーゼ(hMPO)を用いて、低濃度の過酸… […]