ワクチン接種完了後の新型コロナ感染　計２５２人に＝韓国

とりわけ、首都圏以外の地域の感染者数が全体の３０％に近づく中、本格的な夏休みシーズンを控えており、首都圏（ソウル市、京畿道、仁川市）を中心に本格化した新型コロナ流行の「第４波」が全国に拡大する懸念が高まっている。

　政府は前日に首都圏での感染防止策「社会的距離の確保」のレベルを最高段階の第４段階に引き上げたが、実施期間の２５日までに感染拡大を最大限抑制する方針だ。

　新たに確認された市中感染者１０９７人を地域別にみると、ソウル市が４１４人、京畿道が３１３人、仁川市が６７人で、首都圏が計７９４人と全体の７２．４％を占めた。ソウル市の感染者は７日から５日連続で９００人を上回ったが、１２日からは２日連続で７００人台。

　首都圏以外の地域では、慶尚南道が４９人、釜山市が４７人、大邱市が３６人、忠清南道が３２人、大田市が３１人、江原道と済州道がそれぞれ１９人、全羅北道が１８人、全羅南道が１３人、光州市が９人、世宗市と慶尚北道がそれぞれ８人、蔚山市と忠清北道がそれぞれ７人の計３０３人（２７．６％）だった。首都圏以外の市中感染者の割合は５日連続で２０%を超えた。

　一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは５３人だった。このうち２９人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの２４人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

　死者は前日から２人増えて計２０４６人となった。韓国国内の平均致死率は１．２０％。重篤・重症患者は前日より８人多い１４６人となっている。

　１２日の検査件数は４万４４０１件で、前の日に比べ２万６７８１件多かった。