カオスの始まり : CDCが更新した「コロナ感染危険国リスト」の上位にワクチン接種「最上位国」が並ぶことに疑問を感じ始める医学専門家たち。ブースターで本格的な終末か
ワクチン接種率の高い国ほどCOVID感染率が高く危険国リストに入っている
ワクチン後の状況悪化を示すCDCデータ
何だかもういろいろと淡々と進んでいく一方で、最近は何を書いていいのやらよくわからないのですが、ロシアンルーレット的な要素はあるとはいえ(過去記事をご参照下さい)、基本的には「打ってしまえばそれまで」の感もない中で、日本でもここまで接種者が多くなってくると、いろいろ書くことに意味があるのかどうかという気もしてきます。
そのうち本当に何も書くことがなくなって、素敵な料理サイトにでも変わっていくのですかね(おっと食糧危機がそれを許さないぜ)……ああそうか。
食糧のことに関しては、確かに今、世界的に環境が悪く厳しいことにはなっています。
しかし、食糧生産にとどめを刺すとすれば……私自身は、他の大きな要因を考えざるを得なくて、それは近代史で見たこともないようなことですが、しかし、それを書くべきかどうか悩み続けていたりいたします。
まあ、それに関しては、「そういう徴候」が見られてからでもいいのかもしれません。
ところで、コリンピック? も終わったようで、世界中から人々が集まり、何かの祭典が繰り広げられたようですが、では、私たち一般人が「気軽に海外に行ける時は来るのか」ということについて、最近、その参考になるようなデータが、アメリカ CDC から更新されていました。
「国別のコロナ感染状況リスク度の一覧」
です。
目的地別の旅行の推奨事項
COVID-19 Travel Recommendations by Destination (CDC)
発表されたのは、日本時間の 8月10日ですが、海外の医療系メディアがこのリストを見て、
「なんか理屈として変じゃね?」
という意見記事を書いていまして、
「現在のワクチン接種率上位 15カ国のほとんどが、危険リストでも上位にある」
ことを述べていたのでした。
その記事の冒頭をご紹介しまして、その後、こちらでご説明させていただきます。どうやら、ワクチン接種が進めば進むほど状況が深刻になっている国がずいぶんと多いようです。
まずはその医療系メディアの記事からです。
世界で最もワクチン接種を受けている国もまた、COVID-19感染者急増のリスクが最も高い国の一部だ:何が起こっているのか?
World’s Most Vaccinated Nations are Also Some of the Highest at Risk for COVID-19 Surges: What Happened?
Trialsite News 2021/08/09
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は最近、SARS-CoV-2 のデルタ変異株などに関連するパンデミック波の増大により旅行する上で最も危険な国のリストを更新した。
興味深いことに、この CDC の最新の危険国リストでは、ジョンズホプキンスのワクチン接種率リストで、国民が最も多くのワクチン接種を受けた上位国のほとんどが、COVID による旅行のリスクに関連して、CDC によって「リスクが高い国」、または「リスクが非常に高い国」として分類されていることを明らかにしている。
私たちは、データを独自に調べ、予想されていたこと(ワクチン接種が大規模に進めば、リスクが低い国へと分類が変わるということ)と逆のことがほとんどの場合で発生していることを確認した。
ワクチン接種国が高い国の多くで SARS-CoV-2 感染のかなりの波が発生しているのだ。これは、ブレイクスルー感染が大量に発生していることを明確に示す。
ただし、私たちのメディアは、ワクチン接種を受けた個人が、より症状が軽くなることには同意しており、個人に関していえば、ワクチン未接種が多い場合よりも、感染数が少なくなると考えている。
それでも、このデータは「集団予防接種の基本的な前提」についての深刻な問題を提起している。
本来、コロナワクチンは感染を止め、集団免疫を引き起こすはずだった。
しかし、そのビジョンは、先進国が世界的な健康の不平等を深刻化することを支持する市場システムや、国家のリーダーシップ、世界保健機関(WHO)などの効果のない世界的な保健当局組織、先進国の多国籍企業などによって、打ち破られてしまった。
ここまでです。
このメディアは、普通の医療メディアであり、新薬や医療の研究資金についての報道、臨床試験の状況などを伝えるサイトなのですが、イベルメクチンでのコロナ治療を支持しているということもあるのか、最近、コロナワクチンの展開と、その効果について疑問を呈する記事が、たまに見られるようになっています。
さて、それで、実際どんな感じとなっているのか見てみましょう。
CDC の最新のリスクマップは冒頭のようになっています。
リスクの度合いは、「色の濃い順」です。
先ほどのトライアルニュースの記事の後半には、ジョンズホプキンスの集計による「ワクチン接種率が高い上位 15カ国」が載っています。
以下のようになります。
国民全体でのワクチン接種率の高い国上位 15
国名 完全ワクチン接種率(二回の接種)
マルタ 79%
アラブ首長国連邦 73%
アイスランド 71%
ウルグアイ 66%
チリ 65%
バーレーン 65%
カタール 64%
アルバ 63%
ベルギー 63%
ブータン 62%
カナダ 62%
モンゴル 62%
ポルトガル 60%
スペイン 60%
イスラエル 60%
この中に、アルバとあり「どこ?」と思いましたら、南米ベネズエラの北西沖に浮かぶ島で、オランダの統治下にある自治領のようです。
いずれにしても、これらの国が、現在、完全な二回のワクチン接種率が最も高い国々であります。
これらの国が最近の CDC のリスク度ランクでどのようになっているかというと、以下のようになっています。 8月9日に更新されたものですので、「最近の状況」を反映したリスク度ランクです。
国民全体でのワクチン接種率の高い国上位 15のリスク評価レベル
国名 完全ワクチン接種率 CDCのリスク度
マルタ 79% (レベル4:非常にリスクが高い)
アラブ首長国連邦 73% (レベル4:非常にリスクが高い)
アイスランド 71% (レベル4:非常にリスクが高い)
ウルグアイ 66% (レベル4:非常にリスクが高い)
チリ 65% (レベル4:非常にリスクが高い)
バーレーン 65% (レベル4:非常にリスクが高い)
カタール 64% (レベル3:リスクが高い)
アルバ 63% (レベル4:非常にリスクが高い)
ベルギー 63% (レベル3:リスクが高い)
ブータン 62% (レベル不明:感染状況不明)
カナダ 62% (レベル2:リスクは中程度)
モンゴル 62% (レベル4:非常にリスクが高い)
ポルトガル 60% (レベル4:非常にリスクが高い)
スペイン 60% (レベル4:非常にリスクが高い)
イスラエル 60% (レベル4:非常にリスクが高い)
先ほどのトライアルニュースが、
> 国民が最も多くのワクチン接種を受けた上位国のほとんどが、COVID による旅行のリスクに関連して、CDC によって「リスクが高い国」、または「リスクが非常に高い国」として分類されている
と書いていたのは誇張ともいえないようで、カナダがレベル2で、ブータンが「レベル不明」の以外は、「高い」か「非常に高い」ということになっています。
ちなみに、現在の日本は「レベル3」です。
アイスランドは、その感染は大したことになっていないのだろうと以前から思っていましたので、まともにデータを見たことがなかったのですが、今見ますと、7月中旬から大変な感じになっていました。
アイスランドの人口100万人あたりの感染確認数
Daily new confirmed COVID-19 cases per million people
半月くらいで数十倍などになっています。
そして、「重症化率の増加の内訳」については、これらのグラフではわからないですが、たとえば以下の記事などにありますようなイスラエルの例はあります。
「コロナ重症患者の95%がワクチンを接種した人たちで占められている」 : エルサレムの病院長が報道で深刻なイスラエルの感染状況を述べる
地球の記録 2021年8月8日
イスラエル:3回目のブースター接種を受けた人たちが次々とコロナに感染する中、完全なワクチン接種者たちの感染増加が無制御に
地球の記録 2021年8月10日
イスラエルでは、ワクチンを二度接種した人たちの重症事例が非常に多いことが示されています。
イスラエル保健省のデータはかなりしっかりしていて、非常に緻密に感染状況を追跡しているだけに、このあたりがよくわかってしまいます。
ヘブライ語ですが、以下で、日々視覚化されたデータが更新されています。
datadashboard.health.gov.il/COVID-19
それで、先ほどの CDC のリスク度マップを見ていますと、レベル4の「最高危険度」にカテゴリーされた国を見てみますと、いわゆる観光で人気のあったような国が多いのですね。
・フランス
・フィジー
・ギリシャ
・オランダ
・ポルトガル
・スペイン
・タイ
・イギリス
など、全部、レベル4です。
ちなみに、レベル4に対しての CDC の勧告は、「これらの目的地への旅行は避けてください」ですので、重要なビジネス以外での渡航は難しそうです。
ヨーロッパは他の国もほとんどがレベル3に入っていまして、「観光が完全に再開される」というようなことは、仮にワクチンパスポートが厳密に施行されたとしても、ずいぶん先のことだと思われます。
2025年くらいまでには再開されるといいですね。
ところで、先ほどの CDC のリスク度マップは、なんだかんだと主要国の多くは、赤で染められているのですが、ヨーロッパで「赤くない国」がいくつかあるにはあります。
ポーランド
スロバキア
ハンガリー
ルーマニア
ボスニア
アルバニア
などは、レベル1の「低い」という分類がされています。
この中の、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアなどのグラフを見ますと、「もう別の世界」ですね。
Daily new confirmed COVID-19 cases per million people
どうしてこれらの国が他のヨーロッパとはまるで異なるのかはわかりません。
理由がなくこうなるということもないでしょうし、理由はあるのでしょうけれど、ワクチン接種率、使われているワクチンのメーカーなどからも、このような差が出ている理由はわかりませんでした。
いずれにしましても、こういう一部の国を別にすれば、今再び感染拡大は「数」としてはまた極大化の位置にあります。
そして、個人的な予測では、イスラエルの現在の状況などからは、ブースターショット(3回目以降の追加接種)が始まった国から、さらに状況は悪化していくと見られます。
次に起きるのは、単なる感染数の拡大ではなく、イスラエルのような重症者の著しい増加ということになり得る可能性もあり、本当の意味での医療崩壊を含めたさまざまな問題が起きるのはこれからのようです。
そして、そのうち北半球では気温が下がる秋になり冬になる。
インフルエンザウイルスや通常の季節性コロナウイルスを含めた疾患の流行が、それらにさらにどのような影響を加えていくのか。
それはわかりません。わかりませんが、個人ができる最大の努力は、ご自身の免疫を高めることだけになると思われます。
免疫を高める方法、あるいはワクチン伝播を含むスパイクタンパク質から少しでも防御する方法は、これまでの繰り返しになるので書きませんが、世で一般に言われていることの中には、免疫を高めたり病気を防ぐ方法はまるでないです。
マスクや社会的距離や頻繁な消毒などは、すでに純粋前衛芸術の世界であり、実質的な価値はゼロ以下です(事態をより悪くするということです)。
今そこにロシアンルーレット的な部分が含まれる新しい前衛さえ加わっています。
カオスの始まりですよ。
マイコメント
これから秋になり冬を迎えるころになればどうなるのか?
まさに信じられない光景が広がっているのかもしれません。
異常な感染爆発が起こり政府も誰も対策を講じられなくなってくいるかもしれません。
反対に日本だけは感染爆発が回避されているという現実になるかもしれません。
その時は日本人の食生活習慣によるところが大きいでしょう。
オリンピックが終わり一段落というところですが、この先どうなるのか?
一番懸念されるのがワクチン接種後数か月経過した11月ごろです。
その時の状況である程度わかることでしょう。
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