スパイクタンパク質は脳の MAO 酵素に結合し、神経学的問題を引き起こす。
MAO酵素に結合しMAOの動きを阻害することが神経疾患につながる
永遠のワクチン接種の発言を聞きながら、スパイクタンパク質は神経疾患や精神疾患と強く関係する「MAO」に結合するという新しい研究論文から思う、やはりやや暗い未来
投稿日:
モノアミン酸化酵素(MAO)
MAOは神経伝達物質の不活性化に必要不可欠な役割を果たすため、MAOの機能異常は多数の精神疾患と神経疾患の原因となっていると考えられている。 (Wikipedia)
永遠のブースターショット、永遠のロックダウン
前回、以下の記事を書きました。
コロナの長期後遺症の原因が「日本人のほぼ100%が持っている」休眠中のウイルスが「再活性化する」ことによるという米国と中国の論文から見える、やや暗い未来。何か手立ては?
投稿日:2021年9月6日
この記事は、いろいろと長く書いていますが、日本人の 90%から 100%の人が終生持ち続けている「 EBウイルス」というものがあり、
「それが再活性化すると、いろいろと厄介かもしれない」
という話でした。
中長期で、ガンを含む非常に広い慢性疾患が発生してしまう可能性がある上に、この記事でご紹介したアメリカの論文では、新型コロナウイルス感染症は、その EBウイルスを「再活性化させやすい」ことがわかったというものです。
まあ…これらの研究は自然感染のことについての研究なんですが、現在大規模に接種が進んでいるもののほうも同じは同じではないか…という懸念です。
そのあたり、ワクチンと自然感染が完全に同じなのかどうかはわからないですので、まあ、自然感染の場合の話として読んでいただければと思います。
ただ、個人的には、そういうような「リスク」が、仮にワクチンにも少しでもあるのなら、接種回数が「増える」ことはどうしても良くなく思えるという気はするのです。つまり、1回より 2回、そして 3回、4回というのは…。
これは、EBウイルスの再活性化という機会を何度も与えてしまうことにはならないのだろうかと。
私は専門家ではないですし、それ以上はわからないですが、それでも、前回の記事を書いていながら、また「これまでとは異なる感覚の社会の脅威」が自分の中で目覚めてきたことは確かで、なんだかもう本当に厄介なことになってきているのかな、とは思います。
今日、報道を見ていましたら、
「オーストラリアの保健局長の、無限のワクチン接種を彷彿とさせる発言」
が伝えられていました。
以下のような報道でした。
オーストラリアの保健局長は、COVID は私たちと共に「永遠に」あり、人々は無限のブースターワクチンに「慣れる」必要がある、と語る
Dr. Chant: COVID Will be With us “Forever,” People Will Have to “Get Used To” Endless Booster Vaccines
summit.news 2021/09/06
オーストラリアの保健局長であるケリー・チャント博士は、COVID は「永遠に」私たちと一緒におり、人々は無限の追加免疫ワクチンを服用することに「慣れる」必要があると言う。
ニューサウスウェールズ州の最高保健責任者は、最近の記者会見で憂慮すべきコメントをした。以下がその発言だ。
「私たちは将来のために、COVID ワクチンの接種に慣れる必要があります。… COVID が永遠に私たちの社会から去るとは想像できません」
「私たちは公衆衛生の医師として、この病気を完全になくすためにそれを治したいとはいつも考えていますが、近い将来については、そのようなことは視野に入っていません。…ブースター投与と、その後の反復投与はその一部になります」
「オーストラリア連邦政府は 2022年までの大量のワクチンを購入したことを確信します。これは、免疫力が低下する時期において、ワクチン接種とブースターショット接種の定期的なサイクルがあるということです」 (リンク)
記者への別の回答で、博士は「人々は定期的にワクチン接種を受けることになる」と主張した。
このケリー・チャント博士は、以前、「マスクを着用していても、自分の友人や隣人と話をするべきではない」とオーストラリア人に警告した人物でもある。
当時の記者会見で、チャント博士は次のように述べている。
「他の人たちと会話をするのは人間の本性でしょうが、残念ながら今はそれをする時ではありません」
「ショッピングセンターで隣人に会ったとしても…会話を始めないでください。今こそ、マスクをつけていても、保護のために他の人とのやり取りを最小限に抑えるための時期です」
オーストラリアは、地平線上のどこにも逃げ場のない「刑務所の島」として国を特徴づける無限のロックダウンによって実施された悲惨な「ゼロ COVID 」政策を追求し続けている。
政府の対策に抗議する者、異議を唱える者は誰でも最高 11,000ドル (米ドルなら約 120万円)の罰金に直面し、警察はソーシャルメディアを介してロックダウン防止デモを宣伝する人たちの自宅を訪問している。
ここまでです。
イスラエルでは、4回目のブースターショットについて言及されていることを以下の記事で取りあげました。
イスラエル保健当局が「4回目のワクチン接種」に言及。同国の新たな感染者数はブースターショットの中で過去最大の更新を続ける
投稿日:2021年9月5日
このイスラエルの 4回目のブースターショットが始まる時期は明言されていないのですが、グリーンパス(ワクチンパスポート)の有効期間が「接種から 6ヶ月」と変更されましたので、そこから計算すれば、3回目の接種が 8月から開始されていることから、時期的には来年 2月までには 4回目が始まると思われます。実際には、グリーンパスの有効期限を 6ヶ月とした時点で「永遠に半年ごとに続く」と同じ意味を持つことがわかります。
なお、先ほどのオーストラリアは現在、各地でロックダウン(都市封鎖)中ですが、オーストラリアは、「ロックダウンの有効性」を非常によく示してくれていると思います。
以下は、全パンデミック期間のオーストラリアの感染確認数です。ロックダウン以来、ほぼずっと過去最大を更新し続けています。
こんなような状況ではあるのですけれど、オーストラリアのロックダウンは、もう何回目なのかよくわからなかったのですが、今回のロックダウンは、少なくともメルボルンでは、6回目となると報じられていました。
ただですね……増えた増えたといっても、他の本当の大感染が起きている国と比較しますと、そんなにどうこうではないのですよ。
たとえば、現在最も深刻な感染状況にある国のひとつであるイスラエルと比較しますと、以下のようになっています。人口 100万人あたりの感染確認数の推移です。
このグラフを見る限りは、6回目のロックダウンだ、永遠のブースターショットだ、というようなニュアンスはどこにもないような気がするのですが、オーストラリア当局は徹底的に今の方針を進めるつもりのようです。
ロックダウンといえば、イギリス政府の緊急事態科学諮問グループ(Sage)のメンバーが「 10月からロックダウンを含む緊急対応の再導入を行うことを検討している」と述べたことが英国の報道で伝えられていました。
コロナロックダウン:英国政府は、入院患者数が高いままである場合、10月の「拡大抑制制限」を計画している
Covid lockdown: The Government is planning October ‘firebreak’ restrictions if hospital admissions stay high
最近どのニュースを見ても、「何だか狂っている」としか思えないことも多いのですが、最近のある医学論文を思い出しまして、
「いや、本当に狂っているのかもしれない」
と思い直しました。
その研究は、クロアチアの複数の大学の専門家たちによるもので、その内容は、
「スパイクタンパク質は脳のモノアミン酸化酵素(MAO)に結合する」
というものです。
さあ出てきた、わからない言葉。
モノアミン酸化酵素。
しかしですね、調べながら読んでいまして、先ほどリンクしました前回の記事「コロナの長期後遺症の原因が…」を書いていた時に感じたものと同じような「脱力感」を感じてしまいました。
簡単にいえば、「スパイクタンパク質が、幅広い脳の神経疾患と神経障害を引き起こすメカニズムが判明した」ということにつながる内容の論文なのでした。
少しご紹介したいと思います。
MAOに結合するという意味は?
その論文を取り上げていた記事から一部ご紹介したいと思いますが、やはり、この聞き慣れぬ「モノアミン酸化酵素 (MAO)」というものについて、最初に少しご説明してからにしたいと思います。
Wikipedia からの抜粋では以下のようなものです。最初は、
モノアミン酸化酵素(略称: MAO)は、モノアミンの酸化を触媒する酵素ファミリーであり、酸素を用いてモノアミンからアミンを除去する。(モノアミン酸化酵素)
とあり、意味がよくわからないのですが、問題は次のところです。
臨床的意義
MAOは神経伝達物質の不活性化に必要不可欠な役割を果たすため、MAOの機能異常は多数の精神疾患と神経疾患の原因となっていると考えられている。
例えば、体内のMAOの異常な高値や低値は、統合失調症、うつ病、注意欠陥・多動性障害、薬物乱用、片頭痛などと関係している。 (モノアミン酸化酵素)
というように、
> MAOの機能異常は多数の精神疾患と神経疾患の原因となっている
ということらしいのですが、今回ご紹介する研究では、
「スパイクタンパク質は、この MAO に結合して異常を起こす」
ことが示されたものなのです。
記事をご紹介します。
SARS-CoV-2 スパイクタンパク質は脳の MAO 酵素に結合し、神経学的問題を引き起こす。その結合親和性は、いくつかの新しい変異株で強化されている
SARS-CoV-2 Spike Proteins Bind To Brain’s MAO Enzymes Causing Neurological Issues! Binding Affinity Is Enhanced In Some Emerging Variants
thailandmedical.news 2021 09/06
クロアチアの複数の機関の研究者たちによる新しい驚くべき研究結果は、SARS-CoV-2 コロナウイルスのスパイクタンパク質が、ある酵素に対して強い結合親和性を持っていることを示した。
それは、モノアミン酸化酵素(MAO)と呼ばれるもので、神経変性状態と関係する酵素だ。COVID 患者たちに、神経変性状態を含むさまざまな神経学的状態が出現するのは、さまざまな神経伝達物質の活動と化学的経路におけるスパイクタンパク質と MAO の結合とその後の MAO の破壊の結果である可能性を示している。
さらに厄介なのは、スパイク変異のために、いくつかの特定の新たな変異体は、これらのモノアミン酸化酵素(MAO)への結合の親和性がさらに強化されていることを研究が発見したという事実だ。(※ 変異株は、よりMAOに影響を与えやすいと)
いくつかの証拠は、モノアミン酸化酵素(MAO)活性が、神経系の生体アミンと神経活動のレベルを調節できることを示している。MAOは、神経伝達物質であるノルエピネフリン、セロトニン、ドーパミンを脳から除去することに関与している。
過去のさまざまな研究により、SARS-CoV-2 コロナウイルスとそのウイルスタンパク質が、直接的または間接的に脳とさまざまな神経学的側面に影響を与える可能性があることがすでに実証されている。
多くの公表された研究は、COVID-19 に感染した個人に長期的なメンタルヘルスの影響を与える可能性があることに同意している。これは、現在不明で広く議論されている脳障害の病態生理学における新型コロナウイルスの役割を理解する必要があることを意味する。
研究チームの分子動力学シミュレーションは、野生型および南アフリカの B.1.351 変異体からのスパイクタンパク質の MAO 酵素に対する親和性が、 ACE2 受容体の親和性に匹敵することを示した。
神経伝達物質基質に対する MAO の親和性が変化するため、代謝変換の速度に影響を与え、レベルのバランスが崩れると見られる。
この細かい調節がさまざまな脳の病状の病因と強く関連していることを理解することにより、これらの研究結果は、脳の MAO 触媒活性への干渉が COVID-19 感染後の神経変性疾患の増加の原因である可能性を初めて浮き彫りにした。
ここまでです。
論文自体は以下にあります。
COVID-19感染と神経変性の関係:SARS-CoV-2スパイクタンパク質とモノアミンオキシダーゼ酵素の間の相互作用に関する計算上の洞察
Relationship between COVID-19 infection and neurodegeneration: Computational insight into interactions between the SARS-CoV-2 spike protein and the monoamine oxidase enzymes
論文の概要の最後は、
> 脳のモノアミン酸化酵素(MAO)触媒活性への干渉が、COVID-19 感染後の神経変性疾患の増加の原因である可能性を浮き彫りにした。
とあり、これまでもたびたび見られていた、あるいは報告されていた「コロナ感染後の神経、精神状態への影響」についての原因がこれでかなりはっきりしたということになるのでしょうか。
以下のような図も示されていました。
これらを読みまして、
「なんかわかんないけど、ちょっと、こういうのは待てよ…」
と思い、ふたたび、MAO の説明を読んでみました。
そうしましたら、つまり、この MAO というのは、
「神経伝達物質を不活性化させる」
もののようで、説明によれば、以下のような神経伝達物質が MAO によって分解されるようで、そのため、この MAO の機能に異常(高活性でも低活性でも)が出ると、精神疾患と神経疾患の原因となるということのようです。
MAO に分解される神経伝達物質
セロトニン、メラトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、フェネチルアミン、ベンジルアミン、ドーパミン、チラミン、トリプタミン
このような、セロトニンだとかメラトニンだとかノルアドレナリンだとかに異常が起きれば、普通の神経状態ではなくなるのも理解はできます。
研究では、スパイクタンパク質は、その MAO に結合しやすい性質を持ち、つまり攻撃するということですかね。
それによって、神経疾患的、あるいは、神経疾患とまでいかなくとも、精神的な部分で、あるいは性格などが「変化」してしまうということもあり得るというか、この研究では、ある程度は「それはあり得る」と。性格が変わってしまうというようなことがあるのかもしれません。
上の神経伝達物質の一覧を見ますと、これらが影響を受けたりした場合、人によって、以前より怒りやすくなったり、逆に以前より感情が出なくなったり、笑わなくなったり、あるいはその逆だったり…という「変化」がコロナ感染の後……と、そして……ワク……うーん…。
昨日から内容が重いなあ…。
結局、今の社会で、スパイクタンパク質を大量に体内で作っているのは……と考えますと、なかなか今後も重い展開が続くような気もします。
その人数が数千万人とかになってきている今、何だかあまり自由には書けないです。
マイコメント
確かにここに書かれていることが将来起こる可能性があるだろうと思います。
しかし、ワクチンにはその濃度や組成によって10種類くらいあるのですべての
接種者がそうなるとは言えず、またどのワクチンのロットがそうなるかという
こともわからない状態なので、運の問題かもしれません。
本当に製薬会社は巧妙な罠をしかけ容易に見破られないようにしたようです。
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