露、ミサイル100発超、ウクライナ指導部排除狙う
【ワシントン=渡辺浩生】米国防総省高官は24日、報道陣にロシアのウクライナ全面侵攻開始についての状況説明した。短距離弾道ミサイルから始まり、中距離弾道ミサイル、巡航ミサイルなど最初の数時間で100発以上のミサイルが発射され、黒海からの海上発射もあったことを明らかにした。
ウクライナ首都キエフから見えた炎
その後北方のベラルーシから地上襲撃が開始。戦闘が首都キエフ周辺でもあったという。高官は「プーチン政権の目標はウクライナ政府の指導部の排除を狙っている」との見方を示した。国防総省はサイバー攻撃、避難民のポーランドなど国外への流出についても注視している。
同省は、欧州駐留米軍の兵力をウクライナやロシアと接するNATO加盟国の防衛強化のために再配置。F35戦闘機6機をエストニア、リトアニア、ルーマニアに各2機配備。アパッチ攻撃ヘリコプターの派遣も進める。ただ米軍はウクライナの戦闘には参加しない考えを改めて強調した。
報道官は、欧州では第二次大戦以来の大規模な紛争となる可能性を示し、「プーチン大統領が多大な流血、犠牲を伴う戦争を選んだ。欧州の安全保障に多大な影響を与える」と語った。
ウクライナ侵攻で微妙な中国 肩入れ避ける理由は
【北京=三塚聖平】ロシア軍がウクライナに侵攻したことに対し、中国は米露を含む各国に「自制」を呼び掛けることに終始した。中国は、台湾問題や新疆(しんきょう)ウイグル自治区などの分離・独立運動に波及することや、ロシアに巻き添えを食う形で国際的に孤立感を深めることを警戒。対米共闘で連携を強めるロシアを非難することはないものの、侵攻に肩入れすることも慎重に避けている。
「各国が自制を保ち、情勢を制御できなくなることを避けるよう呼び掛ける」
中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官(外務次官補)は24日の定例記者会見で、ウクライナ情勢についてこう繰り返した。記者からは「ロシアの行為は侵略か」「非難しないのか」といった、中国の認識や立ち位置を確認する質問が相次いだが、華氏は「ウクライナ問題は非常に複雑な歴史的な背景と経緯がある」などと正面からの回答を避け続けた。
ウクライナ問題をめぐる中国の立場は微妙だ。ロシアとは近年、ともに対立する米国を前に関係強化を進めてきた。米英などが北京冬季五輪で政府代表を派遣しない「外交的ボイコット」に踏み切った中、数少ない主要国の指導者として開会式に参加したプーチン露大統領には借りがある。
一方、中国はウクライナとも巨大経済圏構想「一帯一路」など、経済を中心に強固な関係がある。北京のシンクタンク研究員は「ロシアもウクライナも中国の重要なパートナーだ。中国は自制し、慎重に発言する必要がある」と述べ、双方に配慮が必要な中国の難しい事情を指摘した。
ロシアがウクライナ東部の親露派支配地域の「独立」を承認したことを中国が認めれば、台湾問題などへの波及も懸念される。王毅(おう・き)国務委員兼外相は19日に「各国の主権、独立、領土保全は守られるべきだ。ウクライナも例外ではない」とロシアにクギを刺すような発言をしている。
今秋に習近平総書記(国家主席)の3期目入りを目指す共産党大会を控え、内政、外交ともに混乱を避けたいのが本音だ。ウクライナ問題をめぐり米欧との関係がさらに悪化することは得策ではないという計算が働いているとみられる。
バイデン大統領「アメリカ軍はウクライナで戦うためにヨーロッパに行かない」と再び強調
(Google翻訳)
ロシアのウクライナへの攻撃が始まって以来の最初の公の発言で、バイデン大統領は、アメリカ軍は「ウクライナで戦うためにヨーロッパに行かない」と再び強調したが、NATOの領土の隅々まで守られるだろうと述べた。
マイコメント
今回のロシアのウクライナ侵攻に中国が侵攻に理解を示しつつも支持していないところが異様に
思えるのだが、世界情勢をこれ以上不安定にさせない点からは評価できると思います。
また、これまでならばロシアがウクライナに侵攻したことに対処してNATOや米国がロシアに
軍事攻撃を加えることが予想されたが、それがないことも良い兆候です。
今回のロシアの軍事侵攻を支持するものではないが、ロシアの立場も理解できるものです。
しかし、これ以上戦禍を拡大させないためにもロシアの攻撃を抑制するために欧米諸国が団結
することは必要な措置だろうと思います。
ただし、中国はわかりません。
今後の動向次第でロシア支持に回り台湾進攻を企てる可能性もあります。
コメント
コロナ禍でそういう事がなかったので、今回の事は神様守ってくださいとお願いしたくなります