アメリカ北部の主要な穀倉地帯が歴史的な春の猛吹雪と寒波に見舞われる。ノースダコタ州では1メートルを超える積雪と氷点下30℃に近い気温になる場所も
世界の食料価格急騰の原因となっていく異常気象
米ノースダコタ州とモンタナ州などを中心として、アメリカ北部を、この時期としては「歴史的」と報じられているような猛吹雪と大寒波が襲っています。
以前、以下の記事で、アメリカに強い寒気が流入する予報についてご紹介しましたが、予想以上の激しさのようです。
[記事] アメリカの中部から東部に、信じられないほどの寒気が流入する予測。農作物に凍結のおそれ
投稿日:2022年4月6日
ノースダコタ州では、たった1日で、1メートルを超える積雪を記録した場所があることも伝えられています。
英国デイリーメールは、報道の冒頭で以下のように記しています。
(デイリーメールの報道より)
歴史的な嵐が、吹雪、記録破りの雹、竜巻で米国の一部を襲い、中部と南部の州全体に広範囲の被害を引き起こした。
モンタナ州とノースダコタ州 は、60mphの風と、最大47インチ (約120cm)の雪を伴うホワイトアウト状態を特徴とする春の吹雪に襲われた。この冬の嵐は 4月14日まで続くと予想される。
この地域の多くではすでに少なくとも 1フィート (30cm)の積雪を報告しているが、予報官は、この寒冷前線が通過するまでにほとんどの地域で 2フィート(60cm)に達する積雪が見られると予測している。 (dailymail.co.uk)
気温も非常に下がっており、モンタナ州、ワイオミング州、ノースダコタ州では、地域的に、最低気温が氷点下 28℃ほどにまで下がる可能性があることが予測されていると報じられています。
モンタナ州、ワイオミング州、ノースダコタ州の場所
4月中旬ということを考えますと、極めて異常な気象状況だとはいえるのですが、それ以上に、この北部は、
「アメリカの小麦の主要な生産地である」
ことを、米ゼロヘッジが伝えています。
以下は、昨年の「アメリカの記録的な干ばつで、春小麦の99%の生産地が影響を受けていることが米国農務省のデータで判明」という記事で取り上げた「アメリカの主要な春小麦の生産地域と干ばつ状況」を示したアメリカ農務省のマップですが、ノースダコタ州は、アメリカ最大の春小麦の生産地であることがわかると共に、モンタナ州を含めて、昨年の夏まで激しい干ばつが続いていたことがわかります。
USDA
そして、今度は歴史的な春の猛吹雪に見舞われています。
この時期にこのような積雪と激しい低温にさらされることが、春の農作にどう影響するのかは定かでないですが、あまり良い状況には見えない面はあります。
ゼロヘッジの記事をご紹介します。
「歴史的な吹雪」がアメリカ北部の平原を襲う
“Historic Blizzard” Pounds Northern Plains With Feet Of Snow
ZeroHedge 2022/04/14
アメリカ北部の大平原が春のこの後半に雪を観測することは珍しいことではないが、しかし、現在、ノースダコタ州とモンタナ州東部の一部を襲っている吹雪の嵐の強さは異常であり、これは本当に「歴史的」だとアメリカ国立気象局は言う。
国立気象局は、この「歴史的な吹雪」が 4月13日に北部大平原に影響を及ぼし始めており、14日まで続くと述べている。
この大雪と強風はホワイトアウト状態を引き起こしている。モンタナ州東部とノースダコタ州西部および中央部を横断する移動は深刻な影響を受けている。地域の降雪量の合計は 3フィート (約 90cm)にもなる可能性がある。
懸念されているのは、この北部大平原がアメリカの食糧供給の不可欠な部分であるということだ。この地帯では、広大な土地が、農作や家畜の飼育にあてられている。国立気象局は「飼育動物に重大な影響を与える可能性がある」と警告している。
さらに、この雪が農作物の植え付けを遅らせたり、すでに植えられていた作物に影響を与える可能性がある。
これは、現在すでに、世界の食料価格が記録的な高さとなっており、世界中でサプライチェーンが依然として混乱している中で起きていることだ。
マイコメント
今年に入り世界のあちこちで異常気象が発生し、特に穀倉地帯が多い。
しかるに、これは人工気象兵器による異常気象の可能性が高いということです。
支配者たちは何とかして世界的な食糧危機を意図的に引き起こそうとしている
ようです。
日本はどうなるかはわかりませんが、今年の夏以降の気象の変化に注意を払って
おかないといけないでしょう。
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