NEC、顔認証でワクチン接種完了を確認できるクラウドサービスを提供開始
~新型コロナワクチン接種証明書アプリと連携し、観光施設やイベントの入場時における安全・安心に貢献~
2022年2月10日
日本電気株式会社
NECは顔認証を活用してワクチン接種を完了していることを迅速に確認できるクラウドサービスを新たに開発し、2022年3月末に、生体認証とID連携機能を一体化したクラウド基盤サービス「NEC I:Delight Services(注1)」のひとつの機能として提供を開始します。
本サービスは日本政府提供の新型コロナワクチン接種証明書アプリ(ワクチンパスポート電子版)と連携し、顔情報と証明書情報を紐づけることで、顔認証で施設入場の際、ワクチン接種を完了していることを非接触で確認するものです。(注2)主に観光施設やイベント等の様々なシーンでの利用を想定し、2023年度中に1,000か所への導入を目指します。
NECは、世界No.1(注3)の精度を誇る顔認証技術を活用し、ワクチン接種完了のスムーズな確認を実現することで、より安全・安心な観光・生活体験の実現に貢献します。
背景
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、様々な施設において感染拡大防止対策が講じられています。しかし、現在、ワクチン接種証明書の確認を施設の入り口で行う場合、係員の目視での確認による運用負荷や、係員と利用者との間の距離を保てないなど、確認作業の効率化や安全対策が課題となっています。
本サービスの特長
1. 接種完了確認を簡単かつ安全に
利用者が事前に新型コロナワクチン接種証明書アプリの接種証明情報と顔情報を専用WEBサイトから登録し、紐づけすることで施設管理者は入場の際に証明書やスマートフォンなどの提示を受けることなく、顔認証によって簡単かつ安全にワクチン接種の完了確認ができます。また、従来の係員が目視で行ってきた確認作業工数を大幅に削減できます。
2. 導入準備の短期化、運用の容易化を実現
クラウドサービスとして提供するため、初期費用の抑制や短期間での導入が可能です。また、個別のアプリケーション開発やメンテナンス等が不要となり、導入後の容易な運用も実現できます。
なお、NECは本サービスの機能強化を今後も検討し、例えば、ワクチン接種完了だけでなく入場チケットの同時確認も顔認証で実施することで、大規模イベントにおける入場のさらなる簡便化、時短化を目指します。
NECは、顔や虹彩を使った生体認証による共通のIDで、複数の場所やサービスにおいてお客様へ一貫した体験を提供する「NEC I:Delight(アイディライト)(注4)」というブランドのもと、今後も先進技術を用いたソリューションやサービスの開発を加速・強化し、安全・安心で豊かな社会の実現に貢献していきます。
以上
- (注1)
NEC I:Delight Servicesは、顔認証などの生体認証とID連携機能を一体化した基盤サービスです。生体認証を鍵として、入退管理や決済といった様々なシーンで使うIDを連携。オフィスビル、ホテル、ショッピングモールなどでの複数のサービスをセキュアかつシームレスにつなぎ、利用者の利便性向上と安全・安心を実現します。サービスを導入する際に必要となる機器やソフトウェア、SIサービスなどNECがこれまでに培った知見や導入ノウハウを組み合わせることで、迅速かつ高品質なサービスの導入が可能です。
- (注2)
NECは顔認証により登録済利用者のワクチン接種証明書情報を取得することでワクチン接種完了を確認し、通行可否の判定をするソリューションの特許を取得しています
- (注3)
2009年以来、米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストで第1位を獲得
https://jpn.nec.com/biometrics/face/index.html - (注4)
「NEC I:Delight(アイディライト)」は、顔や虹彩を使った生体認証による共通のIDで、複数の場所やサービスにおいてお客様へ一貫した体験を提供するブランドです。
https://jpn.nec.com/delight/index.html
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