サル痘感染者は欧米13カ国。広範囲でのほぼ同時多発的発生の謎。世界各地はさまざまな感染症で埋め尽くされている

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サル痘 サル痘

サル痘感染者は欧米(のみ)の13カ国に拡大。広大な範囲でのほぼ同時多発的発生である不可解。そして現在、世界各地はさまざまな感染症で埋め尽くされている

2020年に始まったワクチン接種、2年後の今感染症の大流行を迎えた

あっという間に世界13カ国に拡大

前回のブログ記事で、サル痘のことに少しふれましたが、あっという間に急拡大しています。

今回のサル痘感染拡大に関して、注目すべき点は、サル痘というのはもともとアフリカ固有のウイルス性疾患ですが、現在、感染確認者が出ている国は、

「全部、欧米」

なんです。(その後、イスラエルが加わりました)

そして、アフリカ大陸では、今のところ一例も報告されていないのです。

感染が確定した人が報告されているのは、多い順に、スペイン(30人)、ポルトガル(23人)、英国(20人)、イタリア(3人)、カナダ(2人)、ベルギー(2人)、オーストラリア(2人)、フランス(1人)、米国(1人)、スウェーデン(1人)、ドイツ(1人)で、その他にオランダで、感染が疑われる例が 2件あります。

最初の感染が、イギリスで確認されたのが 5月7日ですので、この増え方はなかなかなのものです。

また、それとは別に「疑わしい事例」がかなりの数で示されていまして(下の表での Suspected )、感染確認と疑わしい事例を合わせると、すでに百数十人ということになっています。zerohedge.com

その後、イスラエルで「疑わしい症例」が 1件発生したと報じられています。

アメリカ CDC のページによると、このサル痘の潜伏期間については、

 

> サル痘の潜伏期間は通常7〜14日だが、5〜21日の範囲である可能性がある。 (CDC

 

ということですので、これからさらに増えると考えられます。

 

それにしても、「いくらなんでも唐突だろ」とは思います。

上のそれぞれの国は、距離的にも位置的にも完全に離れた国も多く、お互いの患者同士の感染の関係性は、ほぼなさそうです。

「それぞれで、独自にサル痘が突然出現した」

と。

そんなこと自然の状態であり得る? としか思えないのですが、現在は、コロナのパンデミックの後(パンデミックが終わったわけじゃないですが)だけに、どうもこの出現には疑わしい部分はあります。

 

なお、感染が確定している人たちの年齢や性別、そして人種等は公表されていないようですが、先ほどの13カ国は、「基本的に白人の国」ではあります。

今のところは、アジアとアフリカでは感染事例は報告されていません。

まあ「今のところは」ですが。

 

なお、サル痘には天然痘ワクチンが有効とされていて、前回の記事で書きましたように、日本では、

「48歳以上の人たちは、基本的に天然痘ワクチンを打っている」

ため、かなりの率で抗体を保持していることになります。

ですので、このサル痘の感染拡大は、主に若い世代の人たちということになってしまいそうです。

しかし、それにしても、このサル痘が「加工されていない」自然のサル痘ウイルスだとした場合、どの資料を見ても「ヒトからヒトへの感染力は弱い」というように書かれてありますが、現在のヨーロッパなどの状況を見ると、あっという間に広がっているようにも見えます。

要するに、感染力が強いというようにしか写らないのです。

なお、サル痘ウイルスは、二本鎖 DNA ウイルスですので、「自力によるウイルス変異」というのは、ほぼないはずですので、サル痘ウイルスが、遺伝子改変などの手を加えられていないオリジナルのものだったとした場合、どのように出現したのかはともかく、ウイルスのほうが変異したというより、

「ヒトの免疫のほうが弱くなっているだけなのでは」

というように思わざるを得ません。

今回の話ではコロナワクチンのことにふれるつもりはないですが、理由はさまざまにしても、

「人類全体に大規模な免疫の崩壊が起きている」

という可能性を考えてしまいます。

何しろ今、「世界はいろいろな感染症だらけ」なんです。

少しご紹介させていただきます。

 

病気だらけの世界

わりと日々、海外の感染症情報専門サイトを眺めるのですが、この春くらいになって、世界各地でさまざまな感染症の発症数が「平年を大幅に上回っている」ことが報じられています。

以下は、最近の報道のタイトルで、すべて報道にリンクしています。

 

世界の感染症の状況

[ブラジル] デング熱の症例が前年同時期比で 113%増加し、50万件を超える (g1 globo

 

[シンガポール] 5月20日までに昨年比 22%増の 10,000件のデング熱症例が報告 (Outbreak News Today

 

[オーストラリア] 42名の「日本脳炎」の症例が報告。4名が死亡 (Outbreak News Today

 

[マレーシア] デング熱の症例が前年同時期比で 45%増加(Outbreak News Today

 

[マレーシア] 手足口病の症例が前年同時期から「15倍」増加し、31,661件に(Outbreak News Today

 

[ホンジュラス] 1,700件以上のデング熱の症例が報告 (proceso.hn

 

[ジョージア] 3名のクリミア・コンゴ出血熱の重篤事例が報告 (Sputonik

 

[フィジー] 事前の予測をはるかに上回る 2000件以上のレプトスピラ症の症例が保健医療省によって報告される (MHMS Fiji

 

[パナマ] リーシュマニア症の症例が急増 (El Siglo

 

[ボリビア] ハンタウイルス (死亡率60%)の3件の症例が確認される (paginasiete.bo

 

[アメリカ] ワシントン州で結核の事例が増加。過去20年間で最大 (doh.wa.gov

 

小さな子どもの重症肝炎もさらに拡大しています。アメリカでは、すでに 180人が確認されているそうですが、小さな子どもの重症肝炎は非常に稀ですので、この数は「かなりの何か」が起きていることを示します。日本では、梅毒の症例急増」というような報告もよく見かけます。

 

こういう一連を見ていますと、人類のコミュニティが全体的に免疫の劇的な低下を起こしているというようにしか思えないのですが……しかし、ふと思ったのですが、免疫には、常に体内を監視して、病原体などを見つけ次第攻撃する「自然免疫」と、過去に感染歴のある病原体を記憶して、次に来た時に攻撃する「獲得免疫」 (記憶されている免疫)がありますけれど、現在、

「自然免疫の低下が大規模に起きている」

ことは間違いないと思いますが、「獲得免疫」 のほうはどうなんだろうなあとも思います。獲得免疫も抑制されると、かなり厳しいようにも思うのですが。

自然免疫の崩壊については、「 mRNAコロナワクチン接種による自然免疫抑制」に関しての論文を以下の記事でご紹介したことがあります。また、この記事には、 mRNAコロナワクチンが「肝炎を誘発する」可能性を突きとめた研究もリンクしています。

 

[記事] コロナワクチン後天性免疫不全症候群(VAIDSとも)への警告に関する論文からも、ストレートな曝露を受けた小さな子どもたちへの懸念がさらに
 In Deep 2022年5月4日

 

ちなみに、ワクチンを接種していない小さな子どもでも、妊娠中や授乳中にはダイレクトに子どもにワクチン成分が伝播しますので、接種したお母さんと同じ免疫の抑制が起き得ます。これも上の記事でふれています。

そして、仮にこういうような理由で、小さな子どもたちや若い人たちに免疫不全の問題が拡大していったとした場合、この「サル痘」に対しては、日本では、48歳以下の人たちには抗体がありません。免疫がない。

その上に自然免疫の抑制が加われば、あっという間に若い人たちや小さな子どもや赤ちゃんたちの間に広がる可能性もないではないのかもしれません。

たとえば、以下は、厚生労働省のサル痘のページからです。

 

> 通常、サル痘の流行時での患者死亡率は1%から10%の間で、 ほとんどの死亡者はかなり若い年齢層です。 (forth.go.jp

 

小さな子どもの重症肝炎が多数報告されているという事実がある中、サル痘もまた赤ちゃんや小さな子どもたちへの脅威となってしまうのかもしれません。

今は小さな子どもばかりが災難を受けている気がしてなりません

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