全米第4位の輸出量を持つテキサス州の液化天然ガス輸出ターミナルで「原因不明の爆発」が発生。これにより施設は閉鎖
何としてもエネルギー危機と食糧危機を起こさせたい連中の仕業
アメリカで、2021年から食品関連施設に「謎の火災と爆発」が連続していることについて、以下の記事で取りあげたことがあります。
[記事] アメリカの食料危機は「意図的」である様相。過去数ヶ月で十数カ所の食品関連施設が火災や爆発で消失し、全米への肥料の運搬が強制的に止められている
In Deep 2022年4月23日
その後、このような食糧施設での「事故」や「攻撃」が、全世界規模で起きていることがわかってきました。
以下の記事で、リストのごく一部をまとめています。
[記事] 食料施設への不可解な攻撃が「世界中で起きている」ことが各国報道で判明。アメリカでは畜産管理アプリ経由での大規模なサイバー攻撃が発生。これをやっているのは……
投稿日:2022年5月1日
このようなことが続く中、6月8日、米テキサス州にある液化天然ガス (LNG)の輸出ターミナルで、「原因不明の爆発が発生」したことが報じられていました。
地元の報道は以下のようなものです。
爆発により、フリーポートLNG 社の液化天然ガス施設が今後3週間閉鎖されると当局者たちは述べている
Explosion shuts down Freeport LNG’s liquefaction facility for next 3 weeks, officials say
KPRC2 NEWS 2022/06/08
テキサス州フリーポートにある液化天然ガスの輸出施設で爆発が発生し、米国沿岸警備隊と救急隊が、ガス施設での爆発に対応したとサーフサイド警察は述べた。
警察によると、爆発は午前 11時40分ごろ、石油とガスの輸出施設であるキンタナ島のフリーポートLNG 社の施設で起こったという。
爆発の原因は不明だ。負傷者の報告はなく、地域の安全は確保されている。
同社は、すべての人員が配置されており、施設のフェンスの外のコミュニティには何の懸念もないと述べた。
火災のため、天然ガス施設は、最低 3週間は閉鎖されたままになると同社は述べている。
爆発の調査は現在進行中だ。
サーフサイド警察は次の声明を発表した。
「フリーポートLNG社が、ある種の爆発を経験しました。現在、避難している人はいません。現在、サーフサイドビーチ警察の海兵隊部隊と米国沿岸警備隊は、水路でフリーポートを積極的に支援しています」
フリーポートLNG社は以下のように発表した。
「6月8日の午前11時40分頃、キンタナ島フリーポートLNG社施設において、インシデントが発生しました。調査が進行中です。負傷者はなく、周囲のコミュニティへのリスクはありません。インシデント調査が継続されています」
ここまでです。
まあ、一連の食糧施設の事故や火災と関係あるわけではないでしょうが、食糧施設に続いて、エネルギー施設でも事故が多発するようになっていくと、現在の状況ではいろいろと厄介だとは思います。
なお、このフリーポートLNG 社の天然ガスの輸出能力はアメリカ第4位で、アメリカ全体の 16%に相当すると報じられています。
そして、現在、アメリカの液化天然ガスの「 4分の3」がヨーロッパに輸出されていまして、その一部分ではあるとはいえ、それが止まることになりそうです。
以下のグラフにありますように、アメリカの液化天然ガスの輸出は、2020年頃から極端に増加していまして、その多くがヨーロッパへ向かっています。
米国の液化天然ガスの輸出量の推移
もしこのフリーポートLNG 社の輸出再開が遅れた場合、世界の液化天然ガスの争奪戦はさらに激しいものになるのかもしれません。
他の国のエネルギー関連施設はどうなっているのですかね。
食糧施設の謎の火災についてはヨーロッパでも数多く起きていますが、エネルギー関連施設やパイプラインでの事象は調べていないですのでわからないですが、そういうのが起きていると、いろいろと大変になりそうです。
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