中国で起きている銀行取付騒ぎが地方から都市部へと拡大?

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中国経済崩壊 世界の出来事

中国で起きている銀行取付騒ぎが地方から都市部へと拡大?

すでに経済崩壊の兆しを見せている中国

中国経済が既に崩壊していることは外から見てもわかりますが、いよいよ銀行の取り付け騒ぎが起きました。中国はあらゆる面で崩壊が起きているようです。この秋に習近平が独裁者の地位から追放されると、中国は一挙に建物が倒壊するようにあらゆるものが崩壊するのでしょうか?そんな中でも軍事力だけは維持し周辺国を武力で威嚇し続けるのでしょうか。

世界中の政府が財政難に直面していますので中国が破綻すれば他の国の政府も破綻するのではないでしょうか。同時に大量の国債を保有している各国中央銀行も崩壊することになるのでしょうか。そのようなことが始まるきっかけになるのは中国?それともロシア?米国?欧米?或いは日本の金融、経済危機なのでしょうか?今、各国政府を支配しているグローバルエリートも政治家たちも金欠状態ですから、国民の預金が狙われているのかもしれません。そのため岸田総理は国民に株式市場に投資して資産を増やそうなどと誘って国民の預金をグローバルエリートに強奪させようとしているのでしょうか。

<中国の惨状>
There’s a run on Chinese banks and it’s being ignored by the world | Asia Markets
(概要)
6月12日付け

中国で取り付け騒ぎが起きているのにもかかわらず世界はそのことを無視しています。

経済危機の分析では、銀行の取り付け騒ぎが起きたら、もはや復帰不能の限界点に達しているということです。
破綻を恐れて人々が慌てて銀行から現金を引き出す時に取り付け騒ぎが起きます。最悪の場合、銀行の現金準備金が使い果たされ、現金を引き出すことができない預金者が現れ、銀行はデフォルトします。これは恐ろしいシナリオであり、幸い、歴史的にはまれにしか起きていません
米国で起きた最大の取り付け騒ぎは1930年代の大恐慌の時でした。最近では、2008年のリーマンショック時に複数の銀行で取り付け騒ぎが起きました。アジアでも銀行の取り付け騒ぎが起きるのはごく稀です。1927年に日本の銀行で取り付け騒ぎが起き、日本中の多くの銀行が破綻しました。2003年にミャンマーで銀行危機が発生しましたが、ミャンマーは今でも完全には回復できていません。

しかし、今、中国で起きていると思われる事は大恐慌以降に起きた取り付け騒ぎとは比較にならないほど世界大きな影響を与えることになるでしょう。

2022年の中国の銀行の取り付け騒ぎ:

ここ数年間、中国の人々が中国の金融機関に不信感を抱いていることは明らかです。
最近、上海では住民の間で非常に厳しいCovidロックダウンに対する怒りが噴出していましたが、‎‎中国恒大の破産が原因で預金を失ってしまう恐れを感じた住民の間で中国では稀に見るデモが起きました。
2021年にシンセンの‎‎中国恒大の本社前で抗議者らが「我々のお金を返せ!」と繰り返し叫んでいましたが、今、中国の地方(農村部)の支店で起きていることは不気味にもこれと似ています。
Asia Marketsが接触した複数の情報筋によると、4月中旬から以下の6つの銀行の預金が凍結されていることが確認されています。

  • ‎Yuzhou Xinminsheng Village Bank (河南省徐昌市)‎
  • ‎Zhecheng Huanghuai Bank(河南省上桂市)‎
  • ‎Shangcai Huimin Rural Bank(河南省朱鷺市)‎
  • ‎New Oriental Village Bank(河南省開豊市)‎
  • ‎Huaihe River Village Bank(安徽省弁府市)‎
  • Yixian County Village Bank(安徽省黄山市)‎

‎河南省と安徽省に支店がある銀行は、4月にシステムの改善のためにオンライン・バンキングとモバイル・バンキングサービスを一時停止すると何度も発表していました。同時に預金者らはオンライン口座、モバイルアプリ、第三者プラットフォームの電子預金が引き出せなくなったと報告しました。
そのため預金者らは地元の銀行支店にすぐに押しかけたのですが、お金を引き出すことはできないと言われました。‎
そして5月下旬には中国のソーシャルメディア上に複数の銀行の支店の前で行われているデモの画像が投稿されました。アジア市場は地元の人々と連絡を取り、これらの画像が真実であることを確認しました。

Run on Chinese banks

 

Run on Chinese banks

中国のWechatのユーザーによると、抗議デモは今でも続いていますが、中国メディアは殆どそれを報じていません。このことはインターネット上で大きな懸念となっていますが、メディアの注目度は低いのです。最も懸念すべき銀行は河南省の4つの銀行です。

中国人民銀行(PBOC)は地方の銀行の取り付け騒ぎに対処し4月25日に以下の声明を出しました。
「中国人民銀行はこの問題に関して大きな懸念があり、今、関連部門が調査を開始している。中国人民銀行は関連部門と協力し金融消費者の権利を保護する。」

詐欺の計画が企てられていたことが原因。
預金者らの抗議とPBOCの声明を受けて、中国銀行保険監督管理委員会は、河南省の上記4銀行の筆頭株主のHenan New Fortune Groupが積極的に行っていた不正行為について調査をしていると発表しました。同委員会は警察と連携して、このグループが銀行のインサイダーらと共謀して資金を横領していたとの申し立てを受けて調査しています。

反中共グループによると:
預金者らと警察官らの通話記録によると、Henan New Fortune Group Investment Holdings Co.,と呼ばれる会社は、一般預金者の預金を横領し莫大な額を使いつくした疑いがあります。

銀行の取り付け騒ぎは中国中に広がるでしょう。

原因がなんであろうと、中国の国民の間で中国の健全性と規制監督について強い疑問の声が上がっています。
しかし直近の懸念としては、取り付け騒ぎがどこまで広がるかであり、今はまだ地方(農村部)の銀行で起きていることですが、これから大都市にも広がっていく可能性があります。

既にそれが起きていることを示す証拠があります。
ファイナンシャル・タイムズの6月9日の記事によると:
スーさんなど一部の預金者らは、既にこのシステムに対する信用をなくしています。39才の彼は、年率4%以上の利回りを約束された10行の小規模銀行から預金を全て引き出したと言っています。
もう一人の預金者(30才、父親)は、2020年から、彼の地元の銀行に年率4.1%の利回りで90万人民元以上を預金していましたが、自分は虐殺されたように感じたと言いました。5月中旬に彼は金融当局と協議するために夜通し車を運転して河南省の首都鄭州に向かいました。「これは私の妻と私が結婚してからずっと一緒に貯めてきたお金です。金融当局と協議するために出かけた時、彼女には出張のため留守にすると嘘をつかなければなりませんでした。」

6月9日火曜日、ツイッターに投稿された中国ICBC銀行(中国最大の国有銀行の1つ)で長い列ができている動画は取り付け騒ぎの拡大が進行中であることを示唆しています。
ツイート(英訳)によると、銀行のカードシステムはロックされてしまっており、これらの人々はロックを解除してもらうために来ています。大規模取り付け騒ぎが起きようとしています。

ブロガーのジェニファー・ゼンさんは、「ここ数日間、上海の銀行から現金を引き出す時に大きな問題が生じている。」と伝えています。Covidの感染者が再び急増すればさらなるロックダウンが予想され疑念が増大することは間違いないでしょう。ゼンさんは「上海の全ての銀行が預金者の現金引き出しを制限している。取り付け騒ぎが中国全土に広がろうとしている。」と伝えています。

Chinese banks
An image of large lines at a China Construction Bank branch in Shanghai on Friday June 9, shared by Jennifer Zeng on Twitter (@jenniferatntd)

世界は中国の銀行を心配すべきか?中国で取り付け騒ぎが起きていることがはっきりしているのにそのことを報道するメディアが殆どいないことは驚きです。HSBCチャイナのシューファン・リュー(Xuefang Liu)さんは「世界の経済大国として台頭した中国における銀行危機は世界金融危機と同じような世界的景気後退を引き起こす可能性がある。」と言っています。

多くのアナリストらが中国の銀行システムは中国恒大危機に影響されないと考えていますが、亀裂が起き始めており、取り付け騒ぎが悪化すれば、既に不安定な世界市場は中国恒大危機よりもさらに深刻なブラックスワン(マーケットにおいて事前にほとんど予想できず、起きたときの衝撃が大きい事象)に直面する可能性があります。

コメント

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