中国南部で、夏なのに「H3N2亜型インフルエンザ」の大流行が発生。各省の保健当局が緊急警報を発令

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コロナワクチン接種 コロナワクチン

中国南部で、夏なのに「H3N2亜型インフルエンザ」の大流行が発生。各省の保健当局が緊急警報を発令

コロナワクチン接種後の急激な自己免疫力低下が原因?

今日、中国の報道で見たものなのですけれど、現在、中国の主に南部で「インフルエンザが大流行している」ということが報じられています。

これもまた、先日 In Deep に書きました以下の記事と根幹の要因は似ているのではないかなと思いまして、ご紹介させていただこうと思います。

 

[記事] ヒトの免疫が壊れ始めた:米国で「複数のウイルスに同時感染して入院する子どもたちが激増」しているという報告に見る「ウイルスの干渉」法則さえ崩壊した現在
 In Deep 2022年6月22日

 

これは最初、中国共産党の機関紙である人民日報が報じたものですが、その後、中国の各メディアが詳しく報じています。

現在、中国で流行しているインフルエンザは「 H3N2亜型」というもので、Wikipedia には以下のようにあります。

 

> H3N2亜型は、A型インフルエンザウイルスの亜型の一つであり、H3N2とも表記される。 香港かぜを引き起こした亜型である。主にヒト、およびブタに感染し、ヒトとブタの間でも相互に感染する。H3N2は、他の亜型との間で遺伝子再集合によって抗原シフトを起こすことがある。

> 毎年冬季に流行する季節性インフルエンザである。 (H3N2亜型

 

ここに「 毎年冬季に流行する」とありますが、今は夏であり、そして、さらにいえば、地域によりますが、中国では現在「猛暑」の地域が数多く出ています。

日本語版の人民日報を見てみますと、以下のような報道が見当たります。

中国12省・区で16日から今年一番の暑さに 最高気温40度以上の地域も (人民日報 2022/06/16)

河南省で猛烈な暑さに 地表面の最高温度は74.1度 (人民日報 2022/06/20)

 

これらの猛暑は中国南部の話ではないですが、こういうような状況も出ている中で、「冬に流行する季節性インフルエンザが流行している」ということになっています。

また、これは深センの例ですが、

> 48%は 0歳から 14歳までの子供だった。

とあり、ここでもまた若い人たちが多くを占めているようです。

先ほどリンクしました In Deep の記事の中に、米ベイラー医科大学の国立熱帯医学部長の話が出ていますが、

「ウイルスの流行の季節的なパターンがもはや適用されていない」

という言葉がありました。

アメリカでは、もはや「冬に流行する病気」などの概念が適用されなくなってきているということになっていて、さまざまなウイルス性疾患が、すべての季節で流行する事態になっているようです。

これはウイルスのほうの変化ではなく、人間の免疫力のほうの変化だと思いますけれど、場合によっては、日本でも同じような事態が起き得ると思います。

アメリカと中国で起きていることが日本で起きないということもなさそうですので。

現在の中国の状況について、報道からご紹介します。


中国南部の多くの省でH3N2亜型インフルエンザが急増したことに対して、警報が発せられた

中国南方多省H3N2亚型流感激增 多地发预警
NTD 2022/06/22

福建省、広東省、および中国本土の他の複数の省で、インフルエンザの緊急警報が連続して発令され、発熱クリニックを訪問する人の数が急増している。

6月21日、中国ビジネスニュースは、最近、広東省、江西省、福建省、およびその他の南部の複数の省がインフルエンザの警報を次々と発していると報じた。

中国インフルエンザセンターの最新の監視データによると、南部の省でのインフルエンザウイルス検出の陽性率は上昇を続けており、一部ではすでに夏期にも関わらず、流行のピーク期間に入っている。

流行しているウイルスは、H3N2亜型の A型インフルエンザが支配的だ。

今年6月、海南省疾病予防管理センターと広西省疾病予防管理センターの両方がインフルエンザの警報を発した。

「広州日報」は 6月21日、広州の外来患者 100人中平均 7人が 38℃以上の発熱などの症状を伴い、咳や喉の痛みなどのインフルエンザ症状を伴うと報告した。

広州女性小児医療センターの情報によると、5月末以降、発熱診療所を訪れる人の数が大幅に増加しているという。

「深セン・オール・コンタクト」によると、6月8日から 14日まで、深センの外来患者 100人のうち平均 5人が、38°Cを超える発熱と咳や喉の痛みなどのインフルエンザの症状を示したと報告した。

これらのうち、48%は 0歳から 14歳までの子どもだった。

「アモイ・デイリー」は、アモイ小児病院では日中と夜間の両方で長い行列ができていることを指摘した。病院の発熱クリニック局のスタッフたちによると、過去 2週間に多くの親が子どもを連れて医師の診察を受けており、来院するピーク時間は毎日午後 2時から午後 3時だという。

広東省疾病管理予防センターの感染症予防管理局長であるカン・ミン氏は、21日の広東 CDC WeChat 公式アカウントで、広東省が夏にインフルエンザ流行のピークに入る理由はたくさんあると述べた。

過去 2年間に多数の感受性の高い人々が蓄積したウイルス株は、高い流行強度、高い感染率、および速い突然変異頻度の特徴を持っているという。

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