今後、食糧危機が予想される中、日本を取り巻く本当に深刻な状況

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干ばつ 食糧問題

今後、食糧危機が予想される中、日本を取り巻く本当に深刻な状況 ~種から消費までの循環を確立する運動を今こそ広げていかないといけない

竹下雅敏氏からの情報です

 東京大学大学院教授の鈴木宣弘氏は、“ウクライナ紛争で、我々が直面していた危機が最悪の事態に近づいている。…日本はお金を出したら買えると未だにいっているが、そのような状況ではありません。中国などの方が高いお金で莫大な量を買うことができます。未だに国会では、食料安全保障、食料自給率という言葉もほとんど出てこない。…さらに貿易自由化を進めて、調達出来る輸入先をどう増やすかという議論しか行われていない。(50秒~1分50秒)…経済制裁の強化、中国にも経済制裁をしろという議論もありますが…他の西洋諸国は食料もエネルギーもしっかり自給している。日本は両方まったくない。その状況で、欧米と一緒になって経済制裁を強化したらどうなるか。逆に日本が自分で自分を兵糧攻めにしてしまうようなことになる。野菜の種は、種取りの9割は外国の畑で、委託でやってもらっています。コロナショックでもわかったように、物流が停まると種が入ってきません。…野菜の80%を国内で生産していると言っていますが、物流が止まれば8%ほどしか生産できない。(3分10秒~4分18秒)”と言っています。

 6分40秒で、“我々はできるだけ、在来の伝統的ないい種、沢山あります。それが消えかかっています。そういうものをしっかりと支えて、本当に安全安心で美味しい物をさらに広げて、それを地域で循環させる。あるいは学校給食や企業の社員食堂、レストランなど、出口をしっかり作りながら、種から消費までの循環を確立する運動を今こそ広げていかないといけない。”と言っています。

 2019年5月30日の編集長の記事で、広島県の「ジーンバンク(遺伝子銀行)」を取り上げていました。“1988年に設立されており、当時から広島の伝統的な在来作物の種子を保存、維持管理してきた稀有な財団法人です。現在1500種もの伝統野菜を育てつつ、実際に農家の方々と種子の配布や収集などやり取りをしている”ということでした。

 鈴木宣弘教授は、“広島県のジーンバンクの予算がなくて消滅の危機にある。種取りをしてくれる農家さんが高齢化して、ほとんど居なくなってきている。そういう方々をサポートする仕組みが国の予算を含めて必要。(9分35秒)”と言っています。

 このように日本を取り巻く状況は本当に深刻で、早く気付いて方向転換をしないと大変な事になります。今後、食糧危機が予想されるのですが、こうした危機が人々の「気づき」に繋がることを祈りたいと思います。

(竹下雅敏)

【鈴木 宣弘先生の特別講義】農業消滅: 農政の失敗がまねく国家存亡の危機② 本編は概要欄から

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マイコメント

気付かないといけないのは今回の食糧危機は人為的に引き起こされているということです。

確かにウクライナと言う食糧倉庫が失われることが原因であっても、それ以外の食物輸送の

サプライチェーンの人為的な停止、世界中で起きている食糧倉庫の火災、天候不順による

発育不良などはすべて人為的に引き起こされていますが、その目的は私たち庶民に食糧不足

という食糧危機がやってくるぞという不安と恐怖感を起こさせるためです。

アシュタールがいつも語っている思考が先、現実が後という考えに従えば、私たちが彼らに

煽られて不安や恐怖を持つと、私たち自身がそのような現実を創り出すということです。

最初は小さな火種から始まったものでも巡りくるうちに不安と恐怖が増大し、それが食料

危機と言う現実を引き寄せて創り出してしまうということです。

そして、そう思う人が多ければ多いほどその影響力が大きくなるのです。

そのため、解決策は多少の食糧難があっても互いに助け合い、その現実を無視することです。

そうすることで火種が縮小していき、危機は危機でなくなります。

彼らにとって火種をまいたけど一向に広がらないというのが一番厄介なことなのです。




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