経営努力の限界迎える…肥料や燃料高騰で「農家は過去にない最大の危機」JAが金沢市に緊急要請

　金沢市内の農家の代表が金沢市役所を訪れ、肥料や燃料の高騰による窮状を直接村山市長に訴えました。

ＪＡ代表者：

「ウクライナの関係もあって肥料がもう倍近くあがるということで、国も対策なんか決めたらしいんで金沢市にも少しお願いしたいということでお願いにきました」

　金沢市役所を訪れたのは、ＪＡ金沢中央とＪＡ金沢市の組合長で、村山市長に強い危機感を訴えました。

ＪＡ金沢市組合長：

「農家としたら過去にない最大の危機だと思ってますんで」

ＪＡ金沢中央組合長：

「常識的に肥料があがるなんてとんでもないこと」

　ほぼ輸入で賄っているという肥料。ロシアのウクライナ侵略をきっかけに肥料の輸出が停滞し、価格は昨年度と比べると１．５から１．７倍に。さらに燃油高で段ボールなどの生産資材の価格は２倍に跳ね上がりました。

村山市長：

「かなり大変な状況はわかりました。国のほうの対策を受けて我々も予算化する部分と、あるいは独自に予算化する部分というのは検討しなければいけないと思いました」

ＪＡ金沢市組合長：

「肥料の価格が上がったらその分だけ現物の売り物に対しても価格転嫁できるという問題でもないので、なかなか農家としてやっていけないのが現状」

　すでに来年春にはさらに肥料が値上がりすると決まっていて、農家は経営努力の限界を迎えています。

石川テレビ