【森永卓郎の本音】 令和恐慌待ったなし

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森永卓郎 政治・経済

【森永卓郎の本音】 令和恐慌待ったなし

財務省が金融引き締めで恐慌を引き起こし日本を潰す

 今月19日、米国の長期国債金利が4・1%まで上昇して、リーマンショック前夜の2008年7月以来の高水準となった。FRBは今後も金融引き締めを続ける予定だから、私は米国株のバブル完全崩壊が目前に迫ったとみている。米国株投資の長期平均利回りは、6%強だ。来年早々には、長期金利がそれに近づく。そうなった時、リスクが非常に小さい米国債と、値下がりリスクの高い米国株のどちらを投資家が選ぶかは、火を見るより明らかだ。

 バブル崩壊は、ほとんどの場合、オーバーシュートする。だから、来年末のニューヨークダウが、1万ドル割れになる可能性も否定できないだろう。  私は、いまの経済が、世界恐慌に至った1929年の状況と酷似していると思う。当時のアメリカは自動車と家電産業で圧倒的に世界をリードしていて、株価もバブルを起こしていた。しかし、本来よりあまりに高い株価は維持できない。同年の10月24日に始まった株価下落は、3年近く続き、ニューヨークダウは10分の1になった。

 GAFAやテスラに、とんでもない株価がつく現在の状況は、1929年と同じだ。しかも、米国株のバブル崩壊が始まったその年に、日本では浜口雄幸が総理大臣に就任した。そして、「明日伸びんがために、今日縮む」と言って、財政・金融の同時引き締めに走った。その結果、日本は4人に1人が失業する昭和恐慌に突入した。

 今月18日の国会で、岸田総理は「消費税を下げるつもりはない」と断言した。来年4月には、日銀の黒田総裁を金融引き締め派の総裁に交代させる予定だ。世界経済が減速するなかで、財政金融の同時引き締めをすれば、恐慌になる。ただ岸田総理はやるだろう。引き締めこそが正常化だと信じているからだ。(経済アナリスト・森永卓郎)

マイコメント

金融引き締めとは税金を下げずに市場の金利を上げ物資の流通を抑制することです。

これを行うとどうなるかと言うと、消費税も下がらないので物価上昇により国民の生活は
ますます厳しくなります。当然物価上昇に合わせた賃金上昇も追いつかない状態になります。

そこで市場金利を上げると富裕層は銀行預金が多いのでかっての高度成長期のように100
万円が1年で1110万になるような状態になり大儲けするでしょうが、企業は借入金の返済
に困り事業縮小や倒産という事態に陥ることでしょう。

そして、国民はローン金利の上昇によりマイホームを銀行から借金して購入した人は毎月の
支払いができなくなり手放す人が増えます。

今でさえ、財務省や国税庁はどれだけ国民から搾り取れるかと言う算段しか頭になく国民の
生活が窮乏していることには一切関心がない状態です。

これが来年になれば多くの諸物価の上昇だけでなく、社会保険料や様々な税金に上昇に苦し
められることになると思います。

そうなると完全に日本経済はストップします。
財務省は意図的にそれを狙っているのかもしれません。
彼らはアメリカやグローバル企業のポチですからね。
そういう命令が出ているのでしょう。

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