岸田政権がゴリ押し! マイナカード「目隠しケース」配布廃止検討に批判殺到
番号が知られても悪用されないという根拠は何か?
どうしても進める気か。6日の読売新聞によると、政府はマイナンバーカード交付時に配っている、カードを収納する「透明ケース」の配布をやめる意向だという。ケースにカードを入れると個人番号が隠れる仕組みになっているが、「第三者に番号が知られただけでは悪用されないから」という理由で、配布廃止を検討しているという。
マイナカードに不信感を持っている国民に対して、「作っても悪用されないから大丈夫ですよ」とアピールするつもりのようだ。
しかし、もともと政府は、個人番号を他人に見られることを心配する声を受け、ケースを配っていたはずだ。なのに、突然「ケース不要」とは理解しがたい。さすがにSNSでは〈今までの配布は何だったんだ?〉〈なぜ悪用されないと言えるのか〉という声が上がり、大炎上している。
保険証とマイナカードの一体化を巡っても岸田政権の強引さが批判されているが、突然の「ケース廃止」方針は、普及率を上げるため「安全だからサッサと取得しろ」と言わんばかりだ。
甘利前幹事長“ホンネ”のツイート
“口利きワイロ”疑惑、説明もしない甘利明前幹事長に「説得力が必要」と言われても…(C)日刊ゲンダイ
思わず“ホンネ”を漏らしているのが甘利前幹事長だ。4日にこんなツイートをしている。 〈マイナンバーカードに関する『国民の意見に従う』と『政治家が判断する』の論争は正直悩ましいところです。前者には正当性がありますが『アンケート政治』に陥れば意思決定者の責任が曖昧になります〉
要するに、国民の意見より政治家の判断の方が優れていると訴えたいらしい。〈政治家には洞察力と説得力が必要〉とも投稿しているが“口利きワイロ”疑惑の説明もしない政治家に「説得力」の重要さを説かれても、国民は納得できないのではないか。
■有識者会議の懸念も無視
そもそも、今回の「ケース廃止」方針は、医療関係者が参加した政府の検討会の意見もないがしろにしている。2014年から約1年半にわたって行われた厚労省の「医療等分野における番号制度の活用等に関する研究会」では、カードへの個人番号記載に対する懸念が上がっていた。
最終的に15年末にまとめられた報告書には〈カードの裏面にあるマイナンバーは、数字が見えにくくなるように表示〉との文言が盛り込まれるに至っている。
国民と医療関係者の不安を無視した“ゴリ押し”は許されない。
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