ぴょんぴょんの「解禁!常温核融合」 ~環境負荷のないエネルギーを無尽蔵に生み出す
水素のもたらす常温核融合があれば電気は安く無限に作れる
原発みたいな大量の放射能が出ない「核融合発電」
ねえねえ、EUは、2035年にガソリン車などの新車販売を禁止することを、事実上決定したらしいよ。(
YAHOO!ニュース )
はあ〜〜? まだやる気かあ〜??
電気代は上がり、電気自動車(EV)も高価になってるし、EVの欠点もますます明るみに出てるってのに。
日本なんか、EV走らせるために原子力発電を再開するとか言い出すよ。
はあ〜? 原発はやめてくれ〜!!
かと言って、他に方法はないし、このままガソリン車で行けるとも思えないし、
どうすりゃ、いいんだろう?
実は、パータさんからいただいた情報によると、
「量子水素エネルギー」の時代が来てるようだ。
え? 「量子水素エネルギー」?
「量子水素エネルギー」とは、「水素を使って、都市ガスの10,000倍以上という莫大なエネルギー密度をもたらす次世代のクリーンエネルギー技術」のことだ。 「水素原子が融合する際に放出される膨大な熱」に「量子水素エネルギー」という名まえをつけたのが、新エネルギーベンチャー企業の「クリーンプラネット」。
(
MIURA )
水素で、都市ガスの10,000倍以上?!
要するに、水素ガスを燃やしてできるエネルギーのこと?
ちゃうちゃう! 燃やさないの!
「微小な金属粒子に水素を吸わせて、一定の条件下で刺激を加えて核融合を起こす、その時に出るエネルギー」。(
メガソーラービジネス )
水素原子が融合する時の「核融合エネルギー」のこと?
そうよ、「核融合反応による発熱エネルギー密度は、理論的にはガソリンの燃焼(化学反応)の1000倍以上になり、実用化できれば人類は桁違いのエネルギーを手にできる可能性がある。 」(
メガソーラービジネス )
核融合って、水爆でしょ?!
放射能が出るよ! 危ないよ!
たしかに、「核融合発電」は水爆の技術を応用している。
日本をはじめ7カ国が共同開発している、熱核融合実験炉「ITER(イーター)」 というのが、これだな。
「堀潤が伝える3.11 “夢のエネルギー”核融合発電」(2022年3月16日放送)
ずいぶんとバカでかい装置だねえ。 管理区域に入るのにガウンを着るんだ。 靴も、放射能マーク入りの靴に履き替えてるし。 壁には、あちこちに放射能マークが見えるし。 やっぱ、放射能が出るんだよ。
だが、
この「核融合発電」は、原発みたいな大量の放射能は出ない。 「原発より安全で、発電量は原発の5倍」というのがウリだ。
てことは、少しは放射能が出るんだ。
ああ、出るよ。
核融合炉の燃料は水爆と同じく、重水素と三重水素(トリチウム)。 トリチウムは、半減期12年の放射性物質だよ。
トリチウム?
あの、福島原発の汚染水で問題になってるトリチウム?
半減期12年だから短いって、そういう問題じゃないよね。
実は、
発電時には、ガンマ線も出る。
やっぱ、核融合は危ないよ。
しかも、核融合を引き起こすためには、1億度という高温と高圧が必要だ。 電子レンジでチンして1億度にするらしいが。
発電するのに、1億度? ヤケドするよ〜!
しかたねえんだよ。
核融合で原子核と原子核を融合させる際、反発エネルギーに打ち勝つためには、1億度の高温にして、高圧かけて、磁気かけて、プラズマを発生させて、ようやく核融合できるのよ。
動画の6分13秒あたりの、「バリバリッ」ってのがプラズマだね。
見るからに、危なそう。
安心安全な「量子水素エネルギー」による核融合
もしかして、くろちゃんが言ってた「量子水素エネルギー」も、こんなふうに危ないの?
ノンノン!
「量子水素エネルギー」の核融合は、数百度でできるのよ。
へえ?! やり方が違うんだ。
その通り。
もっと、おとなしいやり方で核融合ができるのよ。
「量子水素エネルギー」は、金属内の核融合で生まれる。 水素原子が、電子や陽子がいっぱいに詰まっている金属の中を通るとどうなるか?
出てくるとき、電子や陽子をくっつけて出てくる。
まるで、花粉みたいだ。
金属を使うから、「凝縮系核反応」「金属水素間新規熱反応」とも呼ばれる。
水素原子が電子や陽子をくっつけて出てくると、どうなるのか?
別の原子になっとるのよ。
あ、そっか、電子や陽子の数が変わると、元素番号がかわるんだ。
そのとおり!
元素番号は陽子の数と同じ。
水素の元素番号は1番。
つまり、原子核に電子と陽子が1個ずつある。
じゃあ、2つの水素原子が核融合したら、どうなるか?
陽子が2個になるから、元素番号2番のヘリウムになるね。
実際に太陽では、水素原子が核融合して莫大なエネルギーを生み出し、その結果ヘリウムができている。 だから、「凝縮系核反応」は「試験管の中の太陽」とも呼ばれている。
「試験管の中の太陽」かあ、ポエムだなあ。
さっきの
バカでかい核融合炉で核融合を起こすには、1億度という高温と高圧が必要だ。 「これが、手のひらに収まるような試験管の中で、電気分解という簡単な操作で起こるとしたら、大変なことである。」 (
常温核融合研究の現状 )
ほお!
しかも、安い! 早い! うまい!
牛丼か?
「クリーンプラネットの研究成果で注目すべきは、相対的にコストの安いニッケルと銅、軽水素を主体とした反応系での発熱で100%の再現性を確保している点だ。」 (
メガソーラービジネス )
安いのはいいけど、放射能は?
「凝縮系核反応」は放射性物質を使わないし、放射能も出さない。 「クリーンプラネットの核融合装置でも放射線はまったく観測されていない。」 (
メガソーラービジネス )
おおう! 安心安全だ〜!
「エセ科学」のレッテルを貼られた「常温核融合」
実はこの「量子水素エネルギー」を生み出す「凝縮系核反応」。 以前は「常温核融合(コールドフュージョン)」と呼ばれ、世界的に脚光を浴びた。 (
日本経済新聞 )
「常温核融合」? どっかで聞いたことがある。
時事ブログ でも、たびたび取り上げられているからな。
だが、「常温核融合」というワードは「エセ科学」と呼ばれ、白い目で見られる。
なので「凝縮系核反応」等々、さまざまな別名がついたと思われる。
なんで、白い目で見られるの?
「常温核融合」が世界にデビューしたのは、1989年の米ユタ大学の研究報告だ。
常温の
重水 に、パラジウム電極を浸して電気を流したところ、核融合でなければ説明のつかないような過剰熱が観測された。
ふつう、核融合で熱を起こすには、国家予算並みの設備と1億度という高温が必要とされるのに、海水からいくらでも取ることができる重水を試験管に入れて電気分解しただけで、核融合できたというのは、直ちに認めがたい。
たちまち、アメリカ、ヨーロッパの研究機関から再現性がない、などの否定的見解が発表され、日本の検証プロジェクトでも「過剰熱を実証できない」と発表された。
以来、「常温核融合」は「似非(えせ)科学」のレッテルが貼られるようになった。 (
メガソーラービジネス )(
日本経済新聞 )
これが世に出たら困る連中がいるんだね。
だが、研究者たちはあきらめずに研究を続けた。そして、
2015年11月、アメリカ特許庁が初めて「常温核融合」に関する特許を認めた。 (
日本経済新聞 )
さらに、これまで「常温核融合」の論文を掲載しなかった
「Nature」が、2019年5月号で「常温核融合」関連の記事を掲載した。 (
日経XTECH )
日本でも、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2015〜17年に実験を行い、「常温核融合」の再現性が確認された。 (
ニュースイッチ )
喜ばしいことだ。
人から白い目で見られながらも、地道に研究を続けた研究者たちのおかげだ。
「常温核融合」による「熱発生」の研究の先駆者が、北海道大学の水野忠彦博士と大阪大学の荒田吉明名誉教授。
この二人が「熱発生」の手法を見いだしたおかげで、現在、実用化の研究ができている。
ありがたや、ありがたや。
2023年「量子水素エネルギー」を使ったボイラーがデビュー予定
実用化の研究は、「クリーンプラネット」の川崎実験室の装置で行われていて、「チップに一度水素を封入して加熱すると120日程度、投入したエネルギーを超える熱を出し続けるという。」 (
メガソーラービジネス )
わずかの熱で、4ヶ月間も熱を出し続ける装置なんて夢みたいだよ。
ということで
2021年、ボイラー設備大手の三浦工業と「クリーンプラネット」が、「量子水素エネルギー」を利用した産業用ボイラーの共同開発契約を結んだ。 2022年にはプロトタイプを製作し、
2023年には製品化する予定という。 (
メガソーラービジネス )(
メガソーラービジネス )
2023年?!
いよいよ、「量子水素エネルギー」を使ったボイラーがデビューするんだね。
水野博士、荒田博士の他にも、日本の「常温核融合」をリードした研究者がいる。三菱重工業で研究成果を上げてこられた、岩村康弘特任教授だ。
2015年、「クリーンプラネット」は東北大学と共同で「凝縮系核反応研究部門」を設立し た。そこに岩村特任教授が招聘され、
水野博士考案の「熱発生」の再現実験に取り組み、発熱現象の再現性はすでに100%を確保している。 (
未来コトハジメ )(
メガソーラービジネス )
100%だって!!
「常温核融合」でエネルギーができることは、もう常識って感じだね。
ああ、あとは実現させて、発展させていくだけだ。
たとえば発電機。
「常温核融合」のエネルギーを蒸気タービン発電機と組み合わせて、熱を蒸気に転換して発電機を回す
ランキンサイクル も考えられている。(
メガソーラービジネス )
発電用蒸気タービン
発電も!!
トヨタグループの技術系シンクタンク「テクノバ」も、「常温核融合」の調査、研究を行っていて、電気自動車の電熱ヒーター用など、2025年までの実用化を計画 しているらしい。(
YouTube )
トヨタも!!
現在の水素自動車は、水素を電気に変えるのに燃料電池システムを使うので、発電効率は50%前後とロスが大きい。だが「常温核融合」によるエネルギーであれば、同じ量の水素から生み出せる電気は、燃料電池の数倍以上に達する 可能性があると言う。(
メガソーラービジネス )
すごい!!
「常温核融合」を使ったクルマもできそうだ!
生物の体内でも「常温核融合」が起きている
ここまでは、「常温核融合」によって生まれる熱の利用について話してきた。 ここから、「常温核融合」することによって別の元素が生まれる話をしよう。
「常温核融合」には、そういうふしぎな現象もあったね。
これは、三菱重工時代に、
岩村康弘博士が実験で証明しているのだが。 パラジウムと酸化カルシウムで交互に積層した、厚さ数十ナノメートルの多層膜に、変換させたい金属を付けて重水素を透過させると、百数十時間で、 セシウム(55) ⇨ プラセオジウム(59) ストロンチウム(38) ⇨ モリブデン(42) カルシウム(20) ⇨ チタン(22) タングステン(74) ⇨ プラチナ(78) に変わることが確認された。 (
日本経済新聞 )
カッコの中の数字が2から4に増えてるよ?
元素の原子核内の電子数が増えて、別の元素になったってこと。
これによって、放射性廃棄物を安全化したり、別の金属からレアメタルを作ることだってできる。
すごいね!
実は、
この現象は生物の体内でも起こっている。 「生体内元素転換」と言って、200年以上前にフランスの科学者ルイ・ケルヴランが発見した。
「この生物が行う元素転換
『生体内元素転換』では、放射線も放射性物質も出さずに行われています (当たり前ですよね、そんなもの出したら、生物が死んでしまいますから)。常温核反応現象と生体内元素転換はどこか似ているのです・・」。(
常温核融合は本当だった!その9 )
生物の体内でも「常温核融合」が起きている?
たとえば、
ラットが骨折したとき、無機カルシウムCaよりも、有機珪酸Siを与えるほうが骨の形成が早いが、これは、ケイ素 Si(14) + 炭素 C(6)=カルシウムCa(20) の元素転換によるものだ。 (カッコ内は元素番号が、つまり陽子数)(
常温核融合は本当だった!その9 )
14 + 6 = 20 なら、小学生だってわかるよ。
ケイ素からカルシウムに元素変換される。
つまり、骨折にはケイ素(シリカ)を与えたほうが骨が早くつくってこと。 「カルシウム・パラドクス」と言って、カルシウムの摂取量が多い人ほど、骨折や骨粗鬆症の発症率が高いという話もあるからな。(
ナカムラクリニック )
へえ、骨を強くするためにカルシウムじゃなくて、ケイ素を摂ればいいんだね。
「ケイ素の摂取が、閉経後骨粗鬆症の予防にいかに有効か。 ある70代の女性がケイ素を豊富に含むスギナをお茶にして数か月飲み続けた。その後歯医者に行ったとき、歯科医は大いに驚いた。無数にあった小さな虫歯が、見事にふさがっていたのだ。」 マグネシウムも、濃度が高いほど股関節部の骨折率が低い。( Mg + O → Ca ) (
ナカムラクリニック )
スギナ
おもしろすぎる!
ニワトリに、カルシウムを含まない雲母 ( ケイ素、アルミニウム、カリウム ) のみを与えても、丈夫な殻の卵を産む。( K → Caの元素転換) サハラ砂漠の肉体労働者は、摂取したカリウムよりはるかに多いカリウムを排出する。( Na → Kの元素転換) 脱皮したカニは、海水中のマグネシウムを利用して新たな殻を作る。(Mg → Caの元素転換) 種子の中に含まれるマンガンが、発芽時に酵素によって鉄に変化する。( Mn + H → Fe ) (
ナカムラクリニック )
すごいすごい!!
動植物だけじゃない、鉱物でも起きている。
「アンコールワットの石の外部表面の調査結果」によると、 正常な石では、珪酸:酸化カルシウム = 63:1.4 なのに、 劣化した石は、珪酸:酸化カルシウム = 35.8:17.34 になっていた。 (
常温核融合は本当だった!その5 )
アンコールワット
劣化すると、カルシウムが12倍以上に増えて、珪酸が半分になっている。
ということは、菌類が元素転換をしてるんだ。
おれたちの腸内細菌も常温核融合をして、体に必要な元素を作ってくれてるってことよ。
腸内細菌が?
ますます、大切にしなくちゃ!
白木 るい子(ぴょんぴょん先生)
1955年、大阪生まれ。うお座。 幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。 1985年、大分県別府市に移住。 1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。 以後26年半、主に漢方診療に携わった。 2014年11月末、クリニック閉院。 現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。 体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
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