フランス国内で大規模なデモが進行中

スポンサーリンク
フランスの年金改革反対デモ 世界の出来事

フランス国内で大規模なデモが進行中

マクロン大統領が年金改革法案を強行したことに猛抗議の350万人、横に繋がって生活や未来を勝ち取ろうとする熱意

 フランスで大規模な、そして長期のデモが行われています。マクロン大統領が投票なしで年金改革を強行したことに抗議して、国内300ヶ所、あらゆる産業分野の人々350万人が怒涛のように集まっています。長周新聞によると「マクロン政府が進める年金改革法案は、年金支給年齢を現行の62歳から64歳に引き上げるとともに、満額支給を受けるための社会保険料支払い期間を42年から43年に引き延ばすこと」とあります。ごみ収集労働者の一人は「エマニュエル・マクロンは、私たちを64歳まで働かせ、(年金を受けとらず)早く死ぬことを望んでいる。私たちは午前3時に起床して一日中働いているのだ。64歳まで仕事を続けることは率直にいって長すぎる。私たちは囚人ではない」と猛抗議です。国民を豊かにさせない政府に対して怒りをぶつけるのは当然なのですが、日本では基本的に65歳受給開始でも大人しく従い、さらに70歳以上に引き伸ばす案まで登場しても静かです。フランスの国を挙げての抗議に目を見張る思いです。しかも記事によると、労働者たちは、スト期間中に大企業などへは停電を行なうけれども、全国の学校、病院、低所得者世帯などには無料でガスや電気を提供しているのだそうです。労働組合の代表者は「お金がないためにエネルギーを享受できない人々にエネルギーを返すことは公共部門の役割だ。」と語り、国民が助け合ってデモを行なっている様子が分かりました。自分達で生活や未来を勝ち取ろうとする熱意が、日本にも飛び火しないかしら。
(まのじ)

Twitter

フランスでゼネスト突入 全土で350万人が街頭デモ 年金改革法案の撤回求め無期限ストも “社会支えているのは労働者だ”

転載元)
(前略)
 フランス国内で7日、マクロン政府の年金改革案への国民的な怒りを背景に、「フランスを停止させる」として全国各地の労働現場で大規模ストライキに突入するとともに、約350万人(CGT初表)が街頭で抗議デモをおこなった。鉄道、地下鉄、バスなどの交通機関、道路、輸送、医療、消防、港湾、燃料、電気・ガス、清掃、公務員、学校、商業、サービス業……あらゆる産業分野の労働者たちが一斉にストライキに突入し、老若男女が街頭にくり出して政府の年金改革に意義を唱えた。国内300の地域で抗議デモがおこなわれ、「政府は国民の声に耳を傾けろ」「生存の権利を守れ」「われわれは労働の囚人ではない」と声を上げた。ストを呼びかけた主要労組は「勝利(年金改革法案の撤回)」まで更新可能(無期限)のスト実施を宣言しており、一握りの金融資本や既得権者の代理人として年金削減を進める政府との攻防が本格化している。

 マクロン政府が進める年金改革法案は、年金支給年齢を現行の62歳から64歳に引き上げるとともに、満額支給を受けるための社会保険料支払い期間を42年から43年に引き延ばすこと、さらに職種ごとに分かれている定年年齢を一本化することなどが主な中身だ。これにフランス人の7~8割が反対の意を示しており、日ごとに反対世論が増幅している。
(中略)

労働者たちはスト期間中、大企業などへの停電をおこなう一方、「ロビンフッド作戦」と称して、全国の学校、大学、病院、低所得者世帯などには無料でガスと電気を提供している。昨年からフランスの全世帯の4分の1で光熱費の支払いが滞っているといわれ、今年からはガス・電気価格がさらに15%上昇するなど国民の負担は増している。

 労組代表は「お金がないためにエネルギーを享受できない人々にエネルギーを返すことは公共部門の役割だ。政府が年金改革案を撤回しなければ、われわれはストを継続し、公的機関であろうと企業であろうと、規制された料金で利用できないすべての人にエネルギーを無料で提供する」と宣言している

 パリではゴミ収集労働者もストに入り、労働者たちはゴミ回収を拒否して、欧州最大のイヴリー焼却炉をはじめ国内3つの拠点焼却炉の入り口を封鎖した。

(以下略)

コメント

タイトルとURLをコピーしました