マラリアは、かつて米国の主な死因となっていた感染症だが、1950年代に根絶された。しかし、米国疾病予防管理センター(CDC)が最近発した健康警告により、この致死的な蚊が媒介する病気が再燃する可能性についての懸念が生じている。
ロイターによると、これまでに米国本土で発生したマラリア感染症例が 5件確認されており、そのうち 4件はフロリダ州、1件はテキサス州だった。
これは、この 20年間の米国で初めてのマラリアの局地的蔓延だ。
フロリダ州初の感染者は5月26日にサラソータ郡で確認されたが、テキサス州当局は6月23日、キャメロン郡で屋外で働いていた州居住者が感染したと発表した。
フロリダ州当局は、これらの症例のマラリアの原因は三日熱マラリア原虫であると判断し、4人の患者全員が治療を受け、無事回復した。
テキサス州当局は、テキサス州での最後の地元感染例は1994年に遡ると指摘し、州内で追加の感染者が出ていないか調査している。
CDCの健康警告は米国国民のリスクが高まっていることを示していると、スタテンアイランド大学病院の救急内科医でグローバルヘルス担当副社長のエリック・シオエ・ペーニャ博士は語った。
「マラリアは死に至る可能性のある深刻な病気であり、米国内にマラリアが存在することは懸念の原因だ」と同氏は述べた。
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