人間の人口と同じほどの数の猫がいるキプロスで、猫コロナウイルスの蔓延で大量死が進行中
当局は「ヒトのコロナ治療薬を猫に投与する」ことを承認
試験を省略しての承認
キプロスという EU の島国があります。 EU といっても、トルコの直下に位置しており、ヨーロッパという位置づけには無理感がないでもないです。
キプロス
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現在、このキプロスで「猫のコロナウイルスによる猫伝染性腹膜炎」という疾患が大流行しているそうで、猫の国ともいわれるキプロスには、100万匹の猫がいるとされていますが(人の人口は 120万人くらい)、猫の大量死が起きている「らしい」のです。
「らしい」というのは、推計している組織や機関によって、数字がまちまちで、20〜30%(つまり最大30万匹)が死亡しているという推計もあれば、数千匹の死亡という数値もありますが、いずれにしても、猫のコロナウイルスによっての大量死が進行していることは、ある程度の事実のようです。
猫のコロナウイルスは、人と猫で相互に感染するものではありませんが、猫に対してはかなりの致死率となる病気です。
このことへの対処として、キプロス当局は、
「余った人間の新型コロナウイルス治療薬を猫に投与する」
という政策を承認して、それが実行されるようです。
即事の承認のように響きますので、特に試験を行ってから、ということではないようです。
これにはいろいろ書きたいこともありますが、そのことを報じていた米ニューズウィークの記事です。
猫コロナウイルス感染症の発生で数千匹が死亡したとされるキプロスで、猫にヒト用の新型コロナ治療薬を投与へ
Cats to Be Given Human COVID-19 Drugs After Outbreak Leaves Thousands Dead
newsweek.com 2023/08/04
地中海の南東ヨーロッパのキプロス島で猫コロナウイルスが発生したことを受け、猫に人間用の残りの新型コロナウイルス薬が投与されることになった。
キプロス政府当局者たちは農業省からの勧告を受けてこの動きを発表した。
人間には感染しない猫ベースのコロナウイルス株によって引き起こされる猫伝染性腹膜炎(FIP)により、ここ数週間で数千匹以上の猫が死亡した。
キプロスに生息する 100万匹の猫の死亡率は 20~30パーセントと推定され、今年のキプロスの猫の死亡数は 30万匹と推定されていた。
しかし、フランス通信社によると、キプロスの獣医師協会は、死亡数を現在約 1万匹と推定している。
猫伝染性腹膜炎は、猫コロナウイルス (FCoV) によって引き起こされる病気だ。猫コロナウイルスは通常、猫の糞便を介して広がり、下痢などの軽い症状を引き起こす。
場合によっては、ウイルスが、猫伝染性腹膜炎を引き起こすウイルスに変異することがある。猫伝染性腹膜炎は、腹部、腎臓、脳など、体全体に炎症を引き起こすことがよくある。コーネル大学獣医学部によると、猫伝染性腹膜炎は常に致死的だという。
感染拡大による死亡の増加を食い止めるため、キプロス当局は猫の治療に、余った「ヒト用」抗新型コロナウイルス薬の使用を認可した。
キプロス閣僚は声明で、「ヒトのコロナウイルス症例の治療に使用され、もう使用されなくなった製剤の在庫を利用できる」と述べた。
伝播している猫伝染性腹膜炎の原因となるコロナウイルスのゲノムは、現在、より感染性の高い新型株に変異していないかどうかを調査するために検査されている。
「キプロスでの発生から得られた証拠で懸念されるのは、特に厄介な猫コロナウイルス変異がすでに発生しているようだということだ」と猫獣医外科医のジョー・ルイス氏はスカイニュースに語った。
最も危険にさらされている猫には、野良猫と保護猫が含まれる。これらの猫たちは互いに近くに住んでいることが多いためだ。
「猫の感染率は、例えば猫小屋や保護センターなど、狭い場所で生活し、トイレ施設を共有している猫で最も高くなる傾向があります」とルイス氏は述べた。
「ウイルスはグルーミングブラシや猫砂すくい、さらには人間の足や手からも機械的に感染する可能性があることに注意することも重要です」
猫伝染性腹膜炎の症状には、発熱、倦怠感、そして、腹部に体液が蓄積することが含まれる。
「体液で満たされた大きなお腹と呼吸困難を呈し、ますます無気力になる猫をよく見かけます」とルイス氏は言う。
ここまでです。
最近、何だか「猫の感染症」の話題が多いのですよね。
韓国とポーランドでは、「鳥インフルエンザに感染した猫」が多く見つかっています。
(報道翻訳) 韓国で「ネコの鳥インフルエンザ感染」が拡大。ソウルの保護施設では大量死も発生
2023年7月31日
ポーランドでも、鳥インフルエンザで死亡した複数のネコの症例が伝えられています。
報道が真実であるならば、猫など、動物の世界の免疫も、ややおかしなことになっているのかもしれません。
それにしても、キプロス政府が決定した「ヒトの治療薬をそのまま猫に処方する」というのはどうなんでしょうか。
治療薬の具体的な名称は報道されていませんが、何の試験もされないまま承認ということになっていまして、あまりいい作用とはならない気がするのですが…。
最近は、ヒトに対しても動物に対しても、試験を省略することが多くなりました。
キプロスの猫に薬害が広がらないことを願っています。
まいこめんと
おそらく猫を利用した感染症実験をしているのではないかと思います。
以前取り上げた「CDC:炭疽菌が次のテロ攻撃に使用される可能性が高い」の中で感染媒体と
してペットが使われる可能性が高いのでは?と書きましたが、今回のキブロスの猫コロナは
その実験ではないかと思われます。
これがある程度の成果を上げれば次に狙われるのは人類でしょう。
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