子宮頸がんワクチンの「男子への推奨」が大々的に開始されている
子宮頸がんワクチン「男子もタダ」の深刻事情
代表的な子宮頸がんワクチンであるガーダシルに含まれる成分による作用と影響は、以下の記事にあります。このような推奨は、子どもの命なんてどうでもいいか超ブレインデッドかどちらかなんでしょうね。
(記事)アルミニウムとポリソルベート80の饗宴。作用と影響
In Deep 2023年3月6日
> 子宮の内側を覆う細胞の異常な組織学的所見は、ポリソルベート80を投与された 17匹のラットすべてで観察された。(論文)
「HPVによる咽喉がん」増加中、声を失う人も
8月1日、中野区が都内自治体では初めて、小学6年〜高校1年相当の男子に対し、HPVワクチンの接種を無償化した。HPVとは「ヒトパピローマウイルス」の略称で、子宮頸がんの原因として知られている。そのため同年代女子への接種は、すでに国が定期化(無償化)している。
なぜ子宮頸がんワクチンを男子に?と思われるだろう。そこには、「HPVによる咽頭がんの増加」という深刻な事情がある。
若い世代に増加、声を失う人も
HPVの「パピローマ」とは乳頭腫の意味で、つまりはイボを作るウイルスである。人体に感染するHPVにもいろいろあって、大まかに以下の3つが身近だ。
●手のひらや足の裏などにいぼ(尋常性疣贅<ゆうぜい>)を作るタイプ
●顔などに平らなイボ(扁平疣贅)を作るタイプ
●子宮頸がんや中咽頭がんの原因となるタイプ(HPV16型・18型)
手足のイボなどは、経験のある人も多いだろう。あれもHPVの仕業ということだ。ナビタスクリニックの皮膚科でも、皮膚を削って液体窒素で焼く治療を行っている。顔などの扁平疣贅は、治療しなくても自然に治ることも多い。当然ながら、がんはやっかいだ。
大事なのは、HPVが子宮頸がん以外にも、陰茎がん、肛門がん、そして中咽頭がんなど、男女を問わないがんの原因になることだ。中咽頭とは、喉の奥から扁桃、舌の付け根のあたりまでを指す。
中咽頭がんは、かつては50歳以上の男性に多く、長年にわたる喫煙やアルコール摂取が原因とされてきた。そのため喫煙人口の減少に伴い患者数も減るかと思われていたが、期待に反して近年、増えつづけている。
しかも、比較的若い世代にも増えていることで、大きな問題となっている。最近では日本人の約5%が、咽頭(喉)からHPVが検出されたとの報告もあるという。そもそもHPVは性交渉経験のある男性の90%以上、女性の80%以上が生涯に一度は感染するとされる、ごく身近なウイルスなのだ(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)。
アメリカのHPV関連がん疾患統計(1999〜2015年)でも、2010年頃に子宮頸がんを抜いて中咽頭がんが多くなった。日本でもHPV関連の中咽頭がんが増加を続けていることから、将来的にはアメリカ同様の状況となると予想される。
HPV感染への医学的な対抗手段が、ワクチン接種だ。
誤解招く「子宮頸がん予防」という呼び方
日本では現在、2価ワクチンの「サーバリックス」および4価の「ガーダシル4」、9価の「シルガード9」という3種類のHPVワクチンが接種可能となっている。「価」とは、対応するウイルスの型の数を表している。2価は2種類、9価は9種類ということだ。
2価と4価のワクチンはともに、とくにタチの悪い発がんウイルス「HPV16型」と「HPV18型」に対する成分を含んでいる。いずれも性交渉開始前に接種を受けた場合、7割程度の子宮頸がん予防効果がある。
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