長江沿いに原発が23基、大雨で長江の三峡ダムはあふれる寸前とも
三峡ダムが破壊されたらとんでもないことに・・・
■灰色のサイ「三峡ダム」の水位上昇で、洪水の被害が深刻化?
中国の「部屋の中の灰色のサイ」三峡ダムが現在、2020年以来のかなり危険な状態に陥っていると、長年このダムを定点観測しているYouTuberの方が指摘。
■長江は原発銀座
長江流域には現在23基の原発が稼働中で、さらに28基が建設中または計画中なのだそうです。これらの原発は長江の水資源や電力需要に応えるために建設されたようですが、洪水や地震などの自然災害や人為的な事故などのリスクが以前から指摘されています。
長江デルタ
秦山原発と方家山原発の2つの原発があり、合計9基の原子炉が稼働。 秦山原発は浙江省嘉興市海塩県にあり、1985年に建設が始まって1991年に中国初の商用原子炉が運転を開始。 方家山原発は秦山原発の一部として建設された新しい原発で、2014年に2基の原子炉が運転を開始。
しかし、長江流域は自然災害による影響を受けやすく、仮に三峡ダムが決壊した場合、下流域の長江デルタにある原発などに大きな被害が及ぶ可能性があり、福島原発の処理水の比ではないほどの大規模な放射能汚染が中国本土のみならず、河川を通して海洋にも発生する恐れがあります。
心配される中国の洪水 三峡ダム崩壊の危険性と下流域の長江デルタ洪水・・・それに原発 – 海外情報-政治経済・時事・倒産情報 | JC-NET(ジェイシーネット) (n-seikei.jp)
中国・三峡ダムは時限爆弾か、流域を調査した研究者が語る:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)
そもそも、中国の原発は管理がかなり杜撰であることが以下の数値からも伺えますし、泰山原発は三峡ダムのある長江の河口のデルタにある原発で、トリチウム排出量の値が突出していることがわかります。
中国が海洋排出しているトリチウムは福島原発の比ではない莫大な量だった | eternalturquoiseblue(旧kamakuraboy) (ameblo.jp)
(注)長江流域の原発
海南昌江原発:海南省にある原発で、CNP600型の加圧水型原子炉を3基建設中。1号機は2014年に、2号機は2015年に、3号機は2016年に運転開始。
大亜湾原発:広東省にある原発で、加圧水型原子炉を4基運転中。1号機と2号機は1994年に、3号機と4号機は2010年に運転開始。
防城港原発:広西にある原発で、CNP600型の加圧水型原子炉を2基建設中。1号機は2015年に、2号機は2016年に運転開始。
方家山原発:浙江省にある秦山原発の一部で、CPR1000型の加圧水型原子炉を2基建設中。1号機は2013年12月に、2号機は2014年10月に運転開始。
福清原発:福建省にある原発で、CPR1000型の加圧水型原子炉を4基建設中。1号機は2013年10月に、2号機は2014年8月に、3号機は2015年7月に、4号機は2016年5月に運転開始。
海陽原発:山東省にある原発で、AP1000型の加圧水型原子炉を4基建設中。1号機と2号機は2014年と2015年に、3号機と4号機は計画中。
紅沿河原発:遼寧省にある原発で、CPR1000型の加圧水型原子炉を4基建設中。1号機と2号機は2013年と2014年に、3号機と4号機は2015年と2016年に運転開始
嶺澳原発:広東省にある大亜湾原発の一部で、加圧水型原子炉とCPR1000型の加圧水型原子炉を計4基運転中。1号機と2号機は2002年に、3号機と4号機は2010年と2011年に運転開始。
寧徳原発:福建省にある原発で、CPR1000型の加圧水型原子炉を6基建設中。1号機と2号機は2014年と2015年に、3号機と4号機は2016年と2017年に運転開始。
秦山原発:浙江省にある中国最初の商用原発で、加圧水型原子炉とCANDU-6型の重水炉を計7基運転中。1号機は1991年に、2-1~2-4号機は2002~2010年に、3-1~3-2号機は2002~2003年に運転開始。
三門原発:浙江省にある原発で、AP1000型の加圧水型原子炉を2基建設中。1号機は2013年10月に、2号機は2014年6月に運転開始。
台山原発:広東省にある原発で、EPR型の欧州加圧水型炉を2基建設中です。1号機と2号機は2013年と2014年に運転開始。
田湾原発:江蘇省にある原発で、VVER1000/428型の加圧水型原子炉を2基運転中。1号機と2号機は2006年と2007年に運転開始。
咸寧原発:湖北省にある原発で、計画中。
陽江原発:広東省にある原発で、CPR1000型の加圧水型原子炉を6基建設中。1号機は2013年12月に、2号機は2014年11月に、3号機は2015年11月に、4号機は2016年10月に運転開始。
参考:
中国、超危険な原発を大量建設&世界中に輸出…脆弱性発覚を無視して完成強制、検査も手抜き | ビジネスジャーナル (biz-journal.jp)
原発建設ラッシュの中国、地元から広がる反対の狼煙 | オリジナル | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)
画像は「にしやんチャンネル 防災部」より引用
自国の原発が放出している放射能の量は日本の比ではない規模であるにもかかわらず、日本のことばかりに過剰に反応するのは、様々の点で、自国が危機的状況であることのむしろ裏返しのようです。
中国が水産物禁輸で報復、福島第一原発の処理水放出が生み出した論争 – BBCニュース
東日本大震災:福島第1原発事故 処理水放出 日本人学校に投石 中国で嫌がらせ相次ぐ | 毎日新聞 (mainichi.jp)
中国経済「不動産バブル崩壊」でついに終焉へ…わが国の「失われた30年」よりもヒドい時代に突入する(現代ビジネス) – Yahoo!ニュース
中国は自国の経済の悪化に対して対策出来ず、「詰み」の状態であるとの指摘も。
■天津は中国の現状を象徴している
開発がストップして廃墟化した「鬼城」が各地にあるのみならず、「中国のマンハッタン」になるばすだった沿岸部の天津には、1年以上建設がストップし、「世界最大の廃墟ビル」と揶揄される「高銀金融117」などがあります。天津では建設中の爆発事故が相次いでいたようです。
【中国経済崩壊】天津に596mの未完成ビル 世界最大の廃墟にw (動画あり) – 日本ニュース24時間 (jp24h.com)
急速な経済発展の負の側面であった環境汚染による経済損失を回避するため、都市レベルで環境改善を促すことにも力を入れてきた中国にとって、特にシンガポールと共同で開発を進める「天津生態城(エコシティ)」は、中国の都市計画の基準になるであろうと期待と各方面からの注目を集めるプロジェクトだったそうです。
天津は、中国の経済成長の中心地の一つであり、浜海新区は「中国のマンハッタン」と呼ばれるほどの高層ビル群が建設されてたものの、爆発事故の影響で、多くの建設プロジェクトが中断されたり、遅延に陥った。爆発現場から流出した有毒物質やシアン化ナトリウムが環境汚染を引き起こすという皮肉な状況となった。
天津の都市計画は、事故前には「環境保全と経済成長を両立する次世代都市開発」として評価されていたものの、事故後は「(プロジェクトは)失敗だった」という意見も起こった。
中国天津の次世代都市開発、生態城(エコシティ)という「スマートシティ計画」は実際のところ「頓挫」している状況のようです。
MIT Tech Review: スマートシティはなぜ 失敗し続けるのか?—— 都市に今求められているもの (technologyreview.jp)
こうした中国の状況などは、日本への「移民」が加速する外的要因となっているようです。
■中国からの移民の急増は「合法的侵略」(超限戦?)
経済の失速、乱開発や災害での国土の荒廃、水問題、若者の失業率の増加、人口の高齢化など、様々な問題を抱えている中国を脱出して、海外、特に日本に移民することを希望する中国人が増えており、2022年末現在日本に中長期に滞在している中国人は76万1563人(194国中1位)で、そのうち永住している中国人やその家族は29万1603人(2位)、それ以外の中国人が52万2072人(2019年末)なのだそうです。
法務省の統計によると、令和2年6月末時点で、中長期在留者と呼ばれる、一定の資格をもって4か月以上の期間を定められて日本で暮らしている人の数は、257万6622人。これは、日本の総人口が約1億2500万人と言われている中で、約2%という数字。
外国人が日本に滞在するための在留制度や仕組みを解説 | 在留資格・ビザTips (yachida-office.info)
この数字が5年後、10年後どうなっているか、想像してみてください。
こうした状況は、今の様な亡国日本政府の見解とはむしろ真逆の状況であって、日本人にとり、日本という国の存続すら脅かしかねない危機的状況だとみるべきなのではないでしょうか?
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