中国武漢で「大規模停電に対する緊急訓練」が開催される。
この状況は2019年10月に武漢で行われた「世界軍人運動会」の直前と酷似
2019年の「世界軍人運動会」の後からパンデミックが
2019年に、新型コロナウイルスが発生したとされている中国の武漢ですが、11月28日に、武漢市当局は、ここ 10年で最大規模となる「大規模停電に対しての緊急訓練」を開催したことが伝えられています。中国の国営通信である新華社が報じていました。
今回はこの記事をご紹介します。
なお、中国の事情に詳しいジャーナリストのジェニファー・ゼンさんによれば、2019年10月にも、
「武漢市は、疫病の発生に対応した緊急訓練をおこなっていた」
のだそうです。
以下が、ジェニファー・ゼンさんの投稿です。
ジェニファー・ゼンさんの投稿より
武漢市は大規模な停電に対しての緊急緊急訓練を実施しました。なぜ?
公式報道によると、11月28日、武漢市はここ 10年で最大規模となる 2023年大規模停電緊急訓練を開催しました。
訓練では、激しい対流気象によって断線、電柱の倒壊、変圧器の損傷などによる停電が発生する自然災害を想定しました。その結果、空港の飛行機はキャンセルされ、地下鉄は運休し、病院は停電し、高層住宅のエレベーターは停止しました。
次に、武漢の電力供給会社は、今回の大規模停電訓練を機会に政府と企業の連携を継続的に強化する予定だと報じられています。武漢市の電力網などの安全かつ安定的な運用を確保するための電力緊急事態対応管理システムの構築を目指すとのこと。
2019年、武漢で行われた世界軍人運動会の前に、疫病の発生に対応して中国共産党が訓練を実施したことを思い出してください。
その直後、 COVID19によるパンデミックが世界的に発生しました。
では、今回の大規模な停電訓練の後、次に何が起こるのでしょう。
あまり良い気分ではありません。
この世界軍人運動会 (軍人オリンピック)は、世界中の軍人たちによっておこなわれるスポーツ大会で、4年に 1度おこなわれます。
前回は、武漢市で新型コロナウイルスの流行が発生した(とされる)時の直前でした。以下は、ほぼ 4年前の人民日報の報道です。
史上最大規模の世界軍人運動会が、武漢で本日開幕
109カ国の軍人 9308人が参加する過去最大となる第7回世界軍人運動会が本日 10月18日、湖北省武漢市で開幕する。
100カ国以上から 1万人弱の軍人たちが中国の武漢に集まり、各国軍の栄誉と世界平和をアピールする。米Yahoo!ニュースは、「武漢は世界の注目の的になるだろう」と報じた。
世界軍人運動会は国際軍事体育理事会が主催する、世界の軍人にとって最も格式の高い大型総合運動会で、4年毎に開催されている
その後、武漢で……というより、実際には世界的に「奇妙な病気」の流行が始まります。
そのタイムラインは、以下の記事に記しています。
(記事)「流出」ではない:過去30年にわたるコロナウイルスの歴史をもう一度見てみる。それはCDCとファイザーだけが特許を持つ人工物
In Deep 2023年3月4日
109カ国の軍人が参加(米軍も参加)したということから、ここから世界に新型コロナが広がったという考え方もないではなかったですが、それはわからないままです。
ともかく、当時とは名目は異なりますが、また武漢で「大規模停電に対しての緊急訓練が行われた」ということのようです。
国営新華社の報道をご紹介します。
武漢、2023年の大規模停電に備え緊急訓練を実施
武汉举行2023年大面积停电事件应急演练
新華社 2023/11/29
武漢市は 11月28日、2023年の大規模停電を想定した緊急訓練を実施した。
訓練は激しい対流気象による自然災害を想定し、空港航空機の着陸停止、地下鉄の停電、病院の停電、回線断線や鉄塔倒壊による高層住宅用エレベーターの停止など、二次災害を避けるための緊急対応が実施された。
この訓練は武漢市政府が主催し、武漢市経済情報技術局と国営の武漢電力供給公司が実施した。
武漢市党委員会宣伝部、市経済情報局、市公安局、市交通局、市保健委員会、市緊急局、市場監督局、市通信管理局、また、武漢天河空港訓練にはメトログループなど 22の部門・部隊が参加した。
今回の訓練は、「武漢市大規模停電緊急計画」の内容と手順と比較し、監視・早期警戒、対応開始、緊急対応、対応終了の 4段階に沿って送電網の整備を行った。
この訓練は、異常気象の影響により、武漢市黄邳区の 220kV 変電所 3ヶ所と 110kV 変電所 8ヶ所が電圧を失い完全に停止し、合計で 220kV の変電所が停止したことを想定し、武漢市の実情に基づいて計画・施工された。
黄陪地区では 58%の負荷損失と交通麻痺が発生し、人々が閉じ込められ、企業は生産停止や減産を余儀なくされた。
また、空港、病院、地下鉄、通信などが甚大な被害を受け、生産と、この地域の企業や人々の暮らしに深刻な影響を及ぼした。武漢市は調査と判断を経て、大規模停電に対して直ちにレベルIII(大規模)の緊急対応を開始した。
国営の武漢電力供給会社は緊急修理・救助チームを編成し、現地指揮センターを設置した。また、ドローンを使用して災害調査を実施し、現場で 220 kV の緊急修理鉄塔の設置をデモンストレーションした。
同時に、同社は地下鉄や病院などの重要な利用者をサポートするために非常用発電車両を派遣し、主要企業の設備点検を支援し、便利なサービスステーションを建設するために停電地域に電力供給サービス担当者を派遣する手配を行った。
市消防救助隊はエレベーター内に閉じ込められた人々の救出活動を実施し、チャイナモバイルとテレコムは緊急通信車両を使用して緊急修理のため現場での通信を確保した。
訓練中、同社の応急修理チームは、稼働中のロボットを使用して送電網の障害に迅速に対処し、配電網の障害の修理時間を 30% 近く短縮したほか、ドローンを使用して 3次元モデリングを使用して災害状況を迅速に調査し、災害時の意思決定支援を提供した。
緊急修理、および使用された高精度セオドライト ポールとタワーの組み立ての全プロセスをリアルタイムで監視し、緊急修理の効率を大幅に向上させた。
次に、国電網武漢電力供給会社は、今回の大規模停電緊急訓練を機会として、引き続き政府と企業の連携を強化し、武漢の特徴を備えた電力緊急事態対応管理システムを構築し、安全上の危険をタイムリーに排除し、武漢の電力網の安全かつ安定した運用を確保する。
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