中国で猛威…耐性持つ「マイコプラズマ肺炎」が日本でも流行の可能性 長い潜伏期間と咳が続き重症化も

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マイコプラズマ性肺炎 感染症

中国で猛威…耐性持つ「マイコプラズマ肺炎」が日本でも流行の可能性 長い潜伏期間と咳が続き重症化も

潜伏期間が2~3週間と長く、咳が長く続き重症化の恐れもある

日本では新型コロナの感染者数の減少に反比例するように、インフルエンザやアデノウイルス感染症など様々な感染症が流行していますが、実は注意が必要な感染症が流行する可能性があるといいます。いま中国で猛威をふるっている「マイコプラズマ肺炎」です。実はこの感染症やっかいな面があるのです。 抗菌薬に耐性を持ったマイコプラズマが出現し増えているといいます。潜伏機関も2週間から3週間と長く、症状は咳が長く続き、重症化の恐れもあるのです。

インフルエンザの富山県内の定点医療機関あたりの患者数は21.73人。注意報レベルとなる1定点あたり10人を超えて感染拡大が続いています。

さらに県内では新型コロナの患者数は9月以降、収束傾向にありますが「インフルエンザ」を筆頭に「咽頭結膜熱(アデノウイルス感染症)」や「溶連菌感染症」などが平年を上回るペースで報告されています。

八木小児科医院の八木信一院長は…

八木小児科医院 八木信一院長:「特にアデノウイルスと溶連菌についてはですね、今年はですね、例年よりも非常に多いという印象があります。コロナウイルス感染症については、9月以降ですね、どんどんどんどん減ってきておりますのでそれに代わって、他のウイルス感染症がですね流行してきたというふうに考える」

コロナ以外の複数の感染症が広がっている要因については…

八木院長:「国内外の旅行者ですとかですねそういった方々の活発化してきたということもありますけど」「やっぱりいろんな人との交流とかそういう接触が多くなったということもあって、流行してるんだろうなというふうに思います」



待合室にあふれる患者…中国の現状

これは中国の病院の映像です。点滴を受ける患者が待合室にまであふれています。中国では今、複数の感染症の流行が重なっていて肺炎などにかかる子どもが急増。中国の衛生当局によりますと、「インフルエンザ」や「アデノウイルス」そして「肺炎マイコプラズマ」などが主流だということです。

八木院長:「日本においてもですね、マイコプラズマ感染症というものにおけるですね、呼吸器感染というのはですね、やはりこれから少し増えてくる可能性はなきにしもあらずなので注意しないといけない」「マイコプラズマやはり若年者、乳幼児から学童、それから子供小児ですね非常に多いんですけど、もちろん大人の方でもかかります」

マイコプラズマ感染症の症状は発熱や全身けん怠感、頭痛、激しい咳など。特に、抵抗力の弱い子どもから、高校生までがかかりやすく、一部の人は重症化することもあります。

県内では2016年にマイコプラズマ肺炎が流行。1医療機関あたりの患者の数が、3.2人となり、全国1位の流行レベルとなりました。

それ以降、大きな流行はみられないということですが、八木院長は注意を呼びかけます。

八木院長:「マイコプラズマは細菌なのでウイルスの進化とはちょっと違うんですけど、抗菌薬に耐性を持ったのがですね、10年ぐらい前からですね少しずつ報告され出して増えてきています。そういったことを考えますとですね、やっぱり注意していかないといけない」



長い潜伏期間…感染後は咳が続く

さらにマイコプラズマには感染拡大につながりやすいある特徴があるといいます。

八木院長:「他の風邪症候群と違って潜伏期間というのは非常に長くて、2週間とか3週間ぐらい潜伏期間があるので、感染しても発症するまでちょっと実は長いという特徴があります」「元気になってもですね、咳が長く続くという特徴がありますので、ある集団で発生した場合にはですね、一定期間非常に咳が続く、お子さんがですね、長く接触するのでそういったことでなかなか収束しづらい」

感染症が拡大するなか注意することについては。

八木院長:「ここ数年いろんな風邪症候群にですね、流行しなかったのでいろんな風邪に対してですね、あの抵抗力がやっぱり弱っている、我々もそうですけど、弱ってる方が多いかなと思いますので、基本的にはですね、日常の健康管理、冬場は今まで通りですね、人混みに出るときにはやはりマスク。あとやっぱり手洗いですね、そういったものをしていただくということが大事かなと思いますね」

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