ダイハツ不祥事から思う生産者と消費者のモラル

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ダイハツ工業 社会問題

ダイハツ不祥事から思う生産者と消費者のモラル

安さに見合うものを提供するために無理を重ね失ったものは消費者の側にも責任の一端がある。そして、それを放置してきた政治に問題あり。

こんにちは!生チョコぽん酢です。

昨日は色々お騒がせしました。

どうやらあれはアメブロのバグだったようで、個別の機能制限ではなかったようです(ふぅ)。

今SNSには投稿しても自分以外の周りに表示制限される(投稿者は気付けない)という、シャドーバンなる概念もありますから、冷や冷やしてしまいました。
 
全部にお返事出来たかはわかりませんが、たくさんの温かいメッセージのお蔭で今日も元気満タンです!
 

さて、今日は皆さんに関心があるかは分かりませんが、個人的にとても関心のあるニュースを見たので、そのお話を書かせてもらいます。

昨日あのドタバタの最中に1件の搬送依頼がきたのですね。

今病院で輸血していて、終わり次第家に帰りたいという内容だったので、夜中に相方と二人で搬送してきました。

ご自宅に到着すると大音量でTVがついていたのですが、介助中に自動車メーカーダイハツの不祥事を読み上げるキャスターの声が耳に入ってきて、そこで本件を知った感じです(←情報に疎い人)。

帰ってヤフーニュースを読みましたが、皆さんは既にご存知の方が多いですよね。

 

ダイハツは数えきれないほどの不正が一気に露呈して、全工場が生産停止しているようなのです。

昔東南アジアに行った時に、トゥクトゥクはどの企業が作っているのか気になり、ドライバーさんに聞いたことがあります。

そしたら「日本だよダイハツ」と聞き、ダイハツはこんなことまでやってるのかと、良い意味で驚いたのを覚えています。

ダイハツって、他の国内自動車メーカーと比べて安価なのに品質は引きを取らないから、かなり人気がありましたよね。
 
影響が出た方も多かったのではないでしょうか。


私は近年、違和感を抱き続けている事があるのですよ。

日本企業は色々踏ん張り過ぎているんじゃないのかなと。

以前に円安問題の本質について書いたことがありましたが、今日本を取り巻く環境は相当厳しいです。

日本はグローバルな世界システムにどっぷりなわけでが、世界的なインフレによる人件費や資材コストの高騰、そして円安という構図は、理屈上では競争力の急激な低下を招くはずなのです。
 
インフレが良い悪いはおいておき、グローバルな仕組みの上で成り立つ国ならば、当然販売価格も高騰していくはずなのですよね。

でも日本国内で販売される価格はどうでしょうか。

私は車が大好きなので時々眺めていますが、新車価格はたいして高騰していません。

そりゃ20年単位でみたらかなり高くなった感がありますが、昨今の世界的インフレが市場価格に反映されているようには見えないのです。

一応調べてみましたが、やはりこの感覚に間違いはないようです。
https://tomicci.com/jcar-change/


この点に、とても強い違和感を覚えてきました。

そりゃ日本の一部の客層は値上げには馬鹿みたいにうるさいので、国民性がインフレを抑制している側面があるかもしれません。

しかし、企業努力だけでどうにかできるものなのか、不思議で仕方がなかったのです。

で、蓋を開けてみれば不正の嵐。

そりゃそうですよ。

魔法使いじゃあるまいし、原理的にどこかで抜かなければ価格を維持できませんから。


このような話をすると、過去の根性論系の教訓としてゼロ戦が頭に浮かびます。

当時の日本は世界から輸出制限が課せられて資源が乏しく、限られた資源でエンジニアたちが頭をひねり出来上がったのがゼロ戦です。

装甲は極限まで薄く、しかし絶妙なバランスで飛ぶことができるので凄い機動力を得られた為、当時アメリカ軍内で「ゼロ戦を見たら逃げろ」という指令が出ていた逸話が有名です(実際は嘘か本当かわかりませんが)。

昔南国にある戦跡を訪れた際に、山中に放置されてあったゼロ戦を自分の指で触ったことがあります。
 
↓私が撮った写真

腐食もあると思いますが、装甲はアルミ缶かな?と思うほどペラペラで、ライフル2~3発で墜落しそうなおもちゃ感がありました(←失礼)。

ちなみにゼロ戦に限らず、当時の日本の軍備の装甲はどれもペラペラなのです。

放置されてある戦車も、アメリカ軍のものか日本軍のものかは装甲を見れば一目瞭然でした。

さて、これは何の話かと言いますと、実際にはゼロ戦が一目置かれていたとしても、ほんの一時的なことだったのです。

すぐに太刀打ちできなくなってしまいました。

企業努力も必要ですが、安さを売りにする商売というのは、今も昔も、あまり良いビジネスモデルではないのではないかと私は思うのです。

そりゃ私もいち消費者として、安くて良いものがあれば嬉しいですよ。

 

でも何事にも限度というものがあるじゃないですか。

我々消費者が、「安くしろ!」「値上げは許さん」という横柄な姿勢で待ち受け、そして万が一不備があれば徹底的に叩くわけですよね。

そんなの都合が良すぎるし、その声に沿おうとする企業側も綱渡りになるだけではなく、

この構造はグローバルな視点で見た場合は国家として取り残されていくわけで、全体像で見たら誰も幸せにはなれないと思うのです。

そこに昨今の世界的なインフレです。

もう最大限安くて最大限良い物を、みたいな相反する根性論の時代は終わってるのかもしれません。


企業側は、例え消費者ニーズがあっても、無理しすぎてはいけないのかも。

 

その為に不正をするのなら本末転倒ですよ、価格競争にも限度があると思うのです。
 
消費者側は安くて良い物を求めるのは悪い事ではありませんが、可能な限り逆の立場に立ち、

どのようなサービスにも相手にどれくらいの利益が残るのかをざっくり計算して適正かどうか判断する努力は必要だと思います。

それがあれば、ぼったくられるリスクも減らせるので自分の身を守る事にもなるのではないでしょうか。
 

とにかくダイハツの話に戻りますが、ここまでのことをしでかしてしまうと、ブランド価値が下がりますから一体どうなることやらです。

日本の物づくりの品位を下げるような度重なるニュースに、私は悲しくなるのでした。

このニュース記事でトヨタは偉そうに解説していますが、トヨタも大丈夫なのか心配になります。

なんだか10年後には、自動車産業の構図が変わっていそうですよね・・・。

その頃の日本は、一体どんな産業で世界と戦っているのでしょうか・・・・・。


おわり
 

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