英国の銀行閉鎖が加速中。今年だけで250の銀行支店が閉鎖される見込み

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銀行閉鎖 世界の出来事

英国の銀行閉鎖が加速中。今年だけで250の銀行支店が閉鎖される見込み

銀行閉鎖の危機、バークレイズやHSBCを含む250支店が閉鎖

 1月だけで英国の大手銀行 12支店が閉鎖され、今月末までにさらに 38支店が閉鎖される予定だ。これらの銀行は 2024年に閉鎖予定の 245銀行の中に含まれており、さらに 6支店も閉鎖予定だが、終了日はまだ発表されていない。

 金融サービスが目抜き通りから急速に奪われ続けているため、今年は約 250の銀行が閉鎖される予定、またはすでに閉鎖されている。

 1月だけで大手銀行 12支店が閉鎖され、今月末までにさらに 38支店が閉鎖される予定だ。一方、2025年には15の銀行の閉鎖がすでに発表されている。

 差し迫った閉鎖銀行のうち、89店舗が失われると、周辺地域には銀行の代替支店がなくなる。しかし、最近の傾向を考慮すると、さらに多くの閉鎖が発表される可能性がある。

 自主協定により大手銀行グループがあらゆる閉鎖の影響を評価することを約束した 2022年 2月以来、1,325の銀行が閉鎖、または閉鎖の意向を発表した。

 これは毎月平均 55件、または 1日あたりほぼ 2件の閉鎖が発表されることになる。

 バークレイズ、 HSBC、ナットウェスト、ロイズ、ハリファックスを含むすべての主要銀行によって合意された、閉鎖の影響を評価するための LINK イニシアチブは、弱い立場にある顧客や中小企業がキャッシュレス決済への切り替えから取り残されないようにするために設立された。

 閉鎖により地域に地元の銀行がなくなった場合、そのギャップを埋めるために銀行ハブや無料の ATM が設置される。銀行閉鎖の波は英国全土に影響を及ぼし、イングランドだけで計 1,107銀行が失われ、さらにスコットランドで 92銀行、ウェールズで 83銀行、北アイルランドで 42銀行、ワイト島で 1銀行が失われた。

 これらの閉鎖のうち約 4分の 1 (356件、つまり 27%) は、周囲の地域に銀行の支店が近くにない状態になっている。

英国でリスク選好度や金融犯罪への懸念などを理由に閉鎖された

[ロンドン 27日 ロイター]

 - 英議会財務委員会が行っている調査で、国内最大手の銀行8行が過去1年間に小規模企業の口座14万2000件を閉鎖したことが分かった。融資が受けられない企業が出ており、懸念されている。

 調査に含まれたバークレイズ、HSBC、TSB、ロイズなど8行のデータによると、小規模企業が開設していた口座530万件の2.7%が、リスク選好度や金融犯罪への懸念などを理由に閉鎖された。 財務委員会のボールドウィン委員長は声明で「これらの数字から、数千社単位に及ぶ小規模企業のリスク選好度の定義が利用銀行と合わず、銀行口座にアクセスできなくなっている実態が読み取れる」と分析した。

 一方、口座閉鎖の理由にリスク選好度を挙げた銀行は3行にとどまった。この理由で閉鎖された口座は4214件だった。 ボールドウィン氏は、この現状から、口座閉鎖が「組織的に」ではなく「非公式に」進んでいる可能性があるとの疑問が浮上すると指摘。

 「銀行がほとんどまたは全く通知せずに企業口座を閉鎖する態勢にあることが示されたのは、調査で判明した最も驚くべき実態の一つだ」と述べた。

→https://news.yahoo.co.jp/articles/06a75a7af254426eff647caaf457fb7848a7d6ec

リスク選好度とは?

リスク選好とは、意思決定者(投資家)が一定のリターンを獲得するのに許容可能なリスクの大きさに関する嗜好を表す。
 
同じリターンを獲得するのに受け入れるリスクを小さくしたいと考える選好を「リスク回避的」といい、大きなリスクを受け入れるほうがよいと考える選好を「リスク愛好的」、リターンが得られるのであれば受け入れるリスクの大小は問わないことを「リスク中立的」という。多くのモデルでは、リスク回避的な投資家を仮定することが多い。
 
投資家がどの程度リスク回避的であるかはリスク回避度によって表され、リスク回避度の高い投資家は、とったリスクに対してより高い見返りを要求する。これをリスク・プレミアムという。
 

マイコメント

要するに投資家が銀行にお金を預ける指標として倒産可能性が高いと見られるかどうかに
関して、銀行自身が投資家に嫌われる可能性が高く、将来破綻するリスクを最小限に抑える
為に自主的に廃業しているのだろう。

その時に預金者の預金保護が行われているかどうかは不明です。

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