WHOが、エチオピアでのコレラ流行による死者数が515人に増加と発表
世界保健機関(WHO)は、エチオピアで進行中のコレラ流行による死者数が 515人に達したと発表した。
WHO は、2月29日遅くに発表されたエチオピアの最新の保健クラスター速報の中で、2022年8月に発生した進行中のコレラの流行は東アフリカの国全体に広がり続けており、コレラ治療センターに入院するコレラ患者の数は、過去 1か月間で大幅に増加していると述べた。
WHO のデータによると、コレラによる死者数は 1月30日の 468人から 2月26日時点で515人に増加し、致死率は 1.43パーセントとなった。コレラの症例数も報告期間中に 32,548人から 36,061人に増加した。
WHO はまた、低品質の飲料水や野外排泄など、再発するコレラ流行の根本原因に対処するための永続的な解決策が緊急に必要であると指摘した。
WHO は、コレラ感染者の約 75%が川、小川、湖の未処理の水を飲んだと報告していることに注目し、安全でない水を飲むリスクを国民に知らせるために緊急のリスクコミュニケーションが必要だと述べた。
エチオピアの衛生事情
当国の衛生事情はその経済発展とは裏腹に世界的にみてもきわめて未発達と言えます。国内最大の人口を擁し急速に発展する首都の都市計画においてさえ、衛生環境が考慮されぬままビルや道路の建設が優先され、上下水道配備が遅れますので「安全な水の確保」は未だにこの国の最重要課題の一つと言えます。災害が健康に大きな影響を及ぼすことも念頭におかねばなりません。2020年雨期には北部を中心に大規模な洪水が発生し、10万人近い人々が住む場所を失ったばかりでなく、狭い空間に多くの家族が住まう人々の間では不衛生の代名詞とも言える「コレラ」が蔓延し多くの命を奪いました。このように、不衛生な環境、特に汚染された水を原因とするコレラや腸チフスなどの感染症は毎年多数報告されています。
外務省HPより
外務省HPより
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エチオピアのワクチン接種率は35.8%なので、国民全体の自己免疫率低下よりも衛生事情が
悪いことが原因のようです。
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