アメリカ上院議員が、米国の核兵器を「韓国領土に配備する」ことを示唆

ミシシッピ州選出の共和党議員ロジャー・ウィッカーは、上院国防委員会で最も影響力のあるメンバーの一人である。今週、彼は金正恩と北朝鮮を「抑止」するために、韓国領内にアメリカの核兵器を配備することを提案した。

ウィッカー議員は、「21世紀の平和は力によって：米軍への世代を超えた投資」と題する報告書の中で、ピョンヤンは核とミサイルの開発において「予想を上回っている」と主張し、米本土に到達するのに十分な能力を獲得できると主張している。

同議員によれば、早急な外交的解決策はなく、代わりに核兵器を在韓米軍基地に再配備することを提案している。

「即時の外交的解決策が見えない中、米国は朝鮮半島で抑止力が損なわれないようにしなければならない。

「これは、定期的な米韓軍事演習で即応態勢を維持し、朝鮮半島における米軍のプレゼンスを持続的に維持し、朝鮮半島における抑止力を強化するために、インド太平洋核シェアリング協定や米戦術核の朝鮮半島への再配備など、新たな選択肢を模索することを意味する」とウィッカー氏は続けた。
核の負担を分かち合いたい

同時に、韓国の政治家の多くは、ソウルは自国の核武装を含む防衛能力への大規模な投資を検討すべきだと考えている。

昨年、韓国とアメリカは核協議グループを発足させた。このグループは、戦略・核計画の問題を協議し、共同核戦略の運用指針を策定することを目的としている。

共和党の政治家によれば、「中国とロシアの核の膨張」に対して、アメリカの核戦略には「実質的な」調整が必要であり、韓国、日本、オーストラリアがNATO諸国と同じように「核の負担を分かち合う」ことが望まれるという。
北朝鮮を 「戦争状態 」と非難

金正恩は、アメリカとの外交が意味のある結果につながりそうもないことを悟り、最近では 「戦争状態 」に移行している。さらに同議員は、「以前は北朝鮮経済を麻痺させていた国際的制裁も、ロシアと中国が実施を拒否しているため、今では効果がない」とも主張している。

「北朝鮮とロシア、中国との戦略的連携もまた、平壌に安定した収入源を提供している。北朝鮮は現在、朝鮮半島をはるかに超えた世界の不安定要因になりつつあるからだ」とも主張している。

ウィッカー氏は米国に対し、国防予算を550億ドルほど増やし、来年は総額9500億ドルにするよう求めている。以前Nya Dagbladetが報じたように、アメリカは世界で最も軍事費を費やしている国であり、中国とともに世界の軍事費の半分を占めている。

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