ヨーロッパ各地の観光地で「普通のダニの4倍の大きさのあるモンスターダニ」が大発生中
ダニ媒介性脳炎(TBE)の症例が 27件報告された。同国の感染率は過去 5年間で増加している。
ヨーロッパ各地の観光地に「モンスターダニ」の大発生が続いているため、英国民は警戒を怠らないよう呼びかけられている。この吸血生物は普通のダニの 4倍の大きさで、危険な病気を媒介する可能性があるという。
Hyalomma lusitanicum (マダニの一種)として知られるこの大型のダニは、アフリカや東南アジアなどの熱帯気候の地域に生息している。しかし現在、ウサギなどの野生動物によって運ばれ、ヨーロッパ全土に広がっているのではないかと懸念されている。
研究によると、このダニは特にスペイン、バレアレス諸島、イタリア南部で蔓延している。2022年の調査では、バルセロナのほぼ全域で、このダニが見つかったことが明らかになった。
今年の春、カタルーニャ州北東部の 8つの地域に広がっていることが発見された。
スペイン当局は今月初め、 ダニによって感染するクリミア・コンゴ熱に感染した男性が入院したことを確認した。
報道によると、容態は「深刻だが安定している」という。サン紙によると、この巨大ダニは英国、ポルトガル、サルデーニャ島、マルタでも発見されている。
最近では、ドイツ、スウェーデン、イタリア北部でもダニが発見された。科学者たちは、これはダニが寒冷な気候でも生存できることを意味するのではないかと懸念している。
ポーランドでは、保健専門家が国民に対し、このダニが間もなく国境に到達する可能性があると警告している。
トルコでも、このダニはますます一般的になっている。 欧州疾病予防管理センターの報告によると、2005年以前は、このダニの割合は 5%を超えなかった。
しかし、その後、牛の 74%にダニが寄生していることが判明し、採取されたダニの 85%は、この巨大ダニだった。渡航中の英国人は、ダニに刺されて人間に感染する致命的な脳腫脹病についても警告を受けている。
スイスでは今年、ダニ媒介性脳炎(TBE)の症例が 27件報告された。同国の感染率は過去 5年間で増加している。
ダニに噛まれた場合、ダニは皮膚に付着する、とNHSは警告している。
NHS は、次のことをアドバイスしている。
・ダニ除去器具または目の細かいピンセットを使用して、できるだけ皮膚に近いところでダニを優しくつかむ。
・ダニを潰さずにゆっくりと皮膚から引き離す。
・その後、水と石鹸で肌を洗う。
・刺された箇所の周りの皮膚に消毒クリームを塗る。
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