北米の新しいパンデミック対策でワクチン接種義務化、国境措置、渡航制限を実施へ

カナダ、アメリカ合衆国、メキシコの3カ国間で結ばれるヒトと動物のインフルエンザ・パンデミックに関する最新の合意の一環として、ワクチン接種の義務化、国境対策、渡航制限が検討されています。

動物・ヒトのパンデミックに対する北米3カ国間の対策イニシアティブ（NAPAHPI）の詳細な報告書が今月ひっそりと発表され、この3国間協定の範囲とガバナンスの詳細が明らかになりました。

NAPAHPIは、各国の関係省庁が管轄することになっています。カナダでは、カナダ公衆衛生局、カナダ公衆安全省、カナダ国際問題省、カナダ食品検査庁がこれにあたります。

動物および新型インフルエンザに関する北米計画の改訂版として、COVID-19パンデミックから、ワクチンの義務付けや厳格な国境管理など、ウイルス感染症の流行に対処するための抜本的な対策を実施するための最善の方法を学ぶことを目的としています。

この新しい協定は、「あらゆる起源のパンデミックを含む、より広範な健康安全保障上の脅威に対する地域の予防、準備、対応を強化するための、柔軟で拡張性のある、分野を超えたプラットフォーム」であるとしています。

NAPAHPIは、COVID-19のパンデミックから学んだ教訓を口実に、「提案された法律およびその他の法的管理規定の策定」を調整することによって、地域の健康安全保障を強化することを約束しています。

この協定には、「防衛、通商、輸送、危機管理、野生生物、環境など、適切なセクターの参加を要請する」権限が詳細に規定されています。

NAPAHPIの上級調整機関は、パンデミック対策を実施するために、「特にサプライチェーン、医療対策、研究開発、重要インフラ、輸送などに関連する民間セクターの利害関係者に呼びかけることができ、また呼びかけるべきである」と協定は述べています。

「NAPAHPIは、緊急事態が発生した場合、国境措置や渡航制限、医薬品以外の公衆衛生対策、経済的、社会的、緊急事態管理への潜在的な影響の評価などに関する議論に協力します。」

更新された協定の主な目的の1つは、COVID-19パンデミック時の国境措置と閉鎖の実施を評価することです。

「NAPAHPIのパートナーは、COVID-19における国際的な国境措置／閉鎖の有効性の分析とエビデンスレビューを実施し、今後の対応に役立てることの可能性を探るつもりです」と計画書には書かれています。

「空港、港湾、陸路における国境衛生対策の実施（旅客のスクリーニング、ワクチン接種の義務付け、検疫、入国制限など）は、エビデンスに基づき、地域における病原体の導入や拡散を遅らせることを目的としたものであるべきです」。

その他の責務として、パートナー国間の「合同演習と訓練」が挙げられます。

「カナダ、メキシコ、アメリカ合衆国は、必要に応じ、シナリオに基づいたファシリテーターによる議論、ワークショップ、机上演習、および／または本格的な訓練を通じて実施される合同訓練や演習を通じて、それぞれの緊急事態管理／対応機構間の連携を強化する必要があります」。 

トゥルーノースのコスミン・ズルドゥザがエズラ・レヴァント・ショーに参加し、カナダ、アメリカ合衆国、メキシコの3カ国による新しい北米パンデミックへの備えについて詳述しました。この計画は、COVID-19パンデミックの際に展開された制限に似た、COVID-19ワクチンの義務化と国境措置を特徴としています。