北朝鮮が「1000発」の弾道ミサイルを韓国との国境へと移動。同時に祝典が開催される

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北朝鮮 戦争

北朝鮮が「1000発」の弾道ミサイルを韓国との国境へと移動。同時に祝典が開催される

北朝鮮は韓国に攻撃を仕掛けるのか?

北朝鮮が、韓国との国境沿いに、250基の弾道ミサイル発射台を移動したことがドイツのメディア DW などによって伝えられています。

この発射台は、一基に 4発のミサイルを装填できるタイプのものですので、つまり「 1000発の弾道ミサイルを韓国との国境のすぐ近くに移動させた」ことになります。

かなり威圧感のある威嚇行為ですが、同時に冒頭にあるような式典なども行っていて、即時の戦争体制という感じではないようですが、それでも、韓国と北朝鮮の関係が過去にないほど緊張しているのは事実のようです。

以前、「金正恩氏は戦争の準備をしているのか?」という海外の専門家の記事をご紹介したことがありますが、北朝鮮の歴代の悲願というのは、

「米国との国交正常化」

であり、それが完全に叶わないと認識されたときには、軍事行動に出ることは不思議ではないと、その専門家は述べていました。以下のように書いています。

金氏が何十年にもわたって努力した結果、米国と関与する方法はないと自分自身に確信させたとすれば、彼の最近の言動は、その兵器を使った軍事的解決の見通しを示していることになる。

米大統領選挙の結果なども含めて「米国と関与する方法はない」となった際には、非常に危うい状態になる可能性もあります。

その場合、日本も巻き込まれる可能性は否定できません。

以下、弾道ミサイル発射台の移動についての記事です。



北朝鮮の金正恩氏、弾道ミサイル発射台250基を国境へ移送

North Korea’s Kim Oversees Transfer Of 250 Ballistic Missile Launchers To Border
zerohedge.com 2024/08/06

北朝鮮は、最新の軍事的威嚇行動として、また米国との緊密な軍事協力の継続に対する韓国への警告メッセージとして、約 250基の新型戦術弾道ミサイル発射台を、厳重に武装された韓国との国境に移動させた。

金正恩氏は今回の移転を機に、自らが主宰する大規模な式典を開催した。式典は日曜夜に行われ、花火大会を背景に、市内の広場に迷彩色の発射トラックが何列にも並んだ。

金委員長は、この発射装置を「自ら設計した」最新の戦術攻撃兵器だと称賛した。現在、この発射装置は短距離弾頭用で、同時に大量に発射することで韓国の防衛を圧倒することを狙っているというのが大方の見方だ

また、これにより韓国軍の攻撃があった場合に国を防衛するための「圧倒的な」火力が確立されるだろうとも強調した。

韓国合同参謀本部の報道官は記者会見で、「これらのミサイル発射台は、韓国を攻撃したり脅かしたりするなど、さまざまな目的で使用されることを想定していると考えている…国境近くに配備するということは、射程距離が長くないことを意味する」と述べた。

AP 通信は、金正恩氏が 8月5日の演説でアメリカが朝鮮半島に及ぼす脅威を直接的に主張したことを指摘した。

金正恩氏は日曜の演説で、米国との長期にわたる対立に備えるよう呼びかけ、軍事力の容赦ない拡大を促した。同氏は、米国とその地域同盟国との「法外な」軍事協力に対抗するため、軍備増強を正当化し、現在、米国と地域同盟国は「核を基盤とする軍事ブロック」の特徴を示していると主張した。

「交渉と対決は我々の選択肢の中にあるが、後者に対処するために我々はより徹底した準備を整えなければならない。これが我々が米国との 30年以上の交渉から導き出した検討と結論だ」と金氏は語った。

「我々が今対峙している米国は、決して数年間政権にとどまるような政権ではなく、我々の子孫も何世代にもわたって対抗しなければならない敵国だ」と金氏は述べた。

「この事実は、我々の防衛能力が着実に向上していくことが不可避であることを物語っている」


しかし興味深いことに、彼は最近、いわゆる「大きな棒」とともに「平和の枝」を差し出す姿勢も見せている。ドナルド・トランプ前大統領が再びホワイトハウスに入るなら、金正恩氏は米国との核交渉を再開する用意があるとの最近の報道もある。

この評価は主に、キューバ駐在の北朝鮮大使館から最近脱北した高官外交官、リ・イルギュ氏の言葉に基づいている。

「金正恩氏は国際関係や外交、あるいは戦略的判断の仕方についてあまり知らない」と同氏は語った。「今回は外務省が権力を握り、主導権を握ることは間違いない。トランプ大統領が 4年間何も与えずに北朝鮮の手足を再び縛るのはそう簡単なことではないだろう」とリ・イルギュ氏は続けた。

トランプ大統領の外交政策チームも、交渉の成功の可能性に大きな影響を与えるだろう。トランプ大統領と金正恩委員長の第一回会談では、両者は朝鮮半島の緊張を緩和し始める合意に署名している。


北朝鮮は昨年以来、米国が韓国の港に核兵器搭載潜水艦を度々停泊させていることに憤慨している。

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