内戦2.0は米国で起こるのだろうか?

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米国 世界の出来事

内戦2.0は米国で起こるのだろうか?

グローバリストと反グローバリストとの闘い

米国の大都市では小売業が次々と閉鎖されている。何故か?万引きが多発しているからだ。被害届を出しても、警察は何の動きもしないらしい。たとえば、L.A.のビバリー・ヒルズ地域でもっとも高級な商店街として知られていたロデオ・ドライブを観察してみよう。今や、ここの商店街はほとんどが閉鎖されている。3か月前のユーチューブ動画をご覧いただきたい(Every store is CLOSED in Beverly Hills: https://youtu.be/k5_0Hp2oHZ8?si=Lo1cOqzroV_vRj9i)。私が初めてビバリー・ヒルズの通りをお上りさんよろしく歩き回ったのは80年代の前半であったが、当時のロデオ・ドライブは文字通り絢爛と輝いていたものだ。昨今見られるような荒廃の時がやって来るなんて、当時、いったい誰が想像し得ただろうか?今や、すっかり荒廃し、閑古鳥が鳴いている。これは米国社会全体の明日の姿を象徴しているのかも知れない。

カリフォルニア州では950ドル未満の価値を持った財産の窃盗は「ささいな窃盗」と見なされ、「軽犯罪」に分類される。この犯罪は6ヶ月の懲役につながる可能性がある。一方、950ドルを超える窃盗は「大きな窃盗」と見なされ、「重犯罪」として扱われる。この重犯罪には5年以下の懲役刑が課される可能性がある。テキサス州においては、2,500ドルを超す価値を持った財産の盗難が重犯罪として扱われる。(原典:Can you steal $950 dollars in California? By Vintage is the New Old, Nov/07/2023)

州によって、扱いの仕方は大きく異なる。フロリダ州では軽犯罪と重犯罪の境界は750ドルだという。

カリフォルニア州では950ドル以下の万引きを警察に報告しても、警察は何の対応もとってはくれないらしい。あたかも警察が万引きが蔓延する基盤を提供しているかのようなものである。

カリフォルニアではもっともお洒落な都市として名高かったサンフランシスコでは小売業の大手である「ターゲット」がダウンタウンにある大きな店舗を閉鎖したという。ターゲットだけではなく、他の数多くの小売業が店をたたんだことから、ダウンタウンでは食品の入手さえもままならないそうだ。

何処に住んでいるのかによって大きな差が出るだろうが、こうして、米国での日常生活は、今‘、未曽有の挑戦を受けている。最近、米大統領選のために遊説を行っていたトランプ前大統領はペンシルバニア州のバトラーで暗殺未遂事件に見舞われた。米国では失業者が増え、貧富の差が開き、ガソリン代が高騰し、一般庶民の可処分所得は目減りするばかり。そういった経済的困窮にもかかわらず、バイデン大統領は巨額の支援を何千キロも離れたウクライナに送り込んで来た。米国はふたつの勢力に分かれ、分断の度合いを強めるばかりだ。ここで言うふたつの勢力とは必ずしも民主党と共和党のことではなく、むしろ「グローバリスト」と「反グローバリスト」のことである。

ここに、「内戦2.0は米国で起こるのだろうか?」と題された記事がある(注1)。極めて物騒な話だ。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

内戦2.0は米国で起こるのだろうか?

ちょうど1週間前の今日(7月18日)、世界で最も権力のあるジョー・バイデン米大統領が新型感染症の検査で陽性反応を示した(CNNは「新型コロナウィルス感染症」と言い、他のほとんどのメディアはただ単に「コロナウィルス感染症」と報じた)。5年前にパンデミックを引き起こしたとされるウィルスについて、彼らは今もなお大統領を検査しているという事実をいったい誰が知っていただろうか?だが、どうして疑いの余地があったのだろうか?

ここ数年間に学んで来たように、PCRやその他の検査は非常に正確で信頼性が高く、もし陽性と出れば、それはただひとつのことを示す。つまり、大統領はコロナウィルス感染症に感染していることを意味する。新型コロナウィルス感染症とか、何でもいい。ありがたいことに、大統領はこの恐ろしい病気の予防接種を受けていた。そうでなければ、おそらく、彼はさらに陽性反応を示し、さらに厳しい隔離を余儀なくされていたことであろう。

私は自分の皮肉がキーボード全体に広がるのを抑えることはできない。つまり、筋書きを管理する政治局員はこれまで集められた中でもっとも才能に乏しい官僚たちの集まりであって、メディアにへつらう連中はこれまでに採用された中でもっとも才能がなく、怠惰な速記者の集まりであるに違いない。その結果、今日、ニュースは受刑者らが収容所を完全に支配してしまったかの如く報じている。

彼らはジョーを眠らせるつもりだろうか?

彼らはバイデンが脚光を浴びないようにし、彼の一連の壮大な失言を中断したかったことは理解できる。彼を表舞台から完全に排除し、いつの日にか大統領が恐ろしい病気に屈したことがどれほど悲しいかを発表したいと思った人がいるのかも知れず、これさえも理解できる。

それは民主党全国大会にかなりのPR効果を与える可能性がある。突然、彼に対する同情の念が私たちに溢れ出る様子を想像してみていただきたい・・・ 国葬は非常に厳粛で、目が覚めるような出来事となり、何日も、あるいは、何週間も故大統領を批判することはまったく不快で、米国的ではないと誰もが装うことができ、米国だけではなく、全世界の注目を浴びることになるであろう。民主党は、今、この悲しくて困難な時に国民が団結するよう呼びかけることができる。抱擁と団結が至る所に溢れ、民主党全国大会は1999年のように善玉を演じることができる筈だ。

彼らは以前そうしたことがあった・・・

しかし、誰が実際にそのような怪物めいた計画を思いつくのであろうか?昨年の8月、私は「1936年のジョージ5世の死:なぜそれが今でも重要なのか?」と題して記事を書いた。英国の君主であるジョージ5世は、彼の存在が王位の背後に居る権力にとって不都合になると、あっけなく眠りについた。これは陰謀論ではない。私たちはこれを事実として知っている。

しかし、法の支配、寛容、自由、民主主義、人権、報道の自由、そして、すべての善良でまともなものすべてがそれらの縫い目で破裂しようとしている今、私たちの貴重な自由民主主義において、今日、この時代に、そのようなことは起こり得ないのではないか?考えられないことである!それは、世界で最も強力な男であってさえも、彼は何か隠された権力ネットワークの策略の駒にしか過ぎないということを暗示している。それは私たちの貴重な民主主義が最初から最後まで見せかけに過ぎず、私たちは政治的な操り人形に投票しているだけだということを意味する。それはあり得ないので、そのような愚かな陰謀は私たちはすぐにでも片付けることができる。

コロナウィルス感染症?本当かい?

しかし、コロナウィルス感染症自体に関する限り(それが新型であろうとなかろうと)、それが舞い戻って来ているように見えた。先週、オーストラリアの水泳代表チームがパリに到着し、2020年のように全員がマスクを着用していた。今月の初め、ツール・ド・フランスはレースをしていない時は走者たちにマスクを着用するよう命じ、ファンとの自撮りやレストランでの会食を禁止した。明らかに、恐ろしく致命的なウイルスが復活し、おそらく、私たちは全員がPCR検査、マスク、社会的距離、郵便投票、等に戻る時が近いのかも知れない。

鳥インフルエンザが救いの手を差し伸べる!

そして、万が一、大勢の洗脳されてはいない者たちが脅威は現実のものであり、対策は再び厳密に公衆衛生に関するものであると確信しないままでいた場合、新型コロナウィルス感染症は鳥インフルエンザから強化のための支援を得る必要があるのかも知れない。このことに私の注意を引いてくれた友人のアイバー・カミンズに私は感謝する。つまり、バージニア州のレストンにある「Sylabus X」という組織は「鳥インフルエンザの最近の動向を取り巻く差し迫った懸念に対処する」ために、今年10月2日から4日にかけて国際鳥インフルエンザサミット(IBFS2024)を計画しているのである。

どうやら、「私たちは集まって、準備の方針や対応の戦略について、そして、この進化する状況の将来の影響について話し合うことが不可欠である」ようだ。IBFS 2024 での議論の内容には次の事柄が含まれる:

  • 大量死亡管理計画
  • 監視とデータ管理
  • コミュニティ戦略の準備
  • ローカルパートナーシップおよび参画
  • お注射や抗ウイルス薬の配送
  • 医療対策
  • 家禽・畜産業への社会経済的影響
  • 損益分析:公衆衛生、業界、規制の視点から
  • 予防教育の取り組みとリスク伝達
  • 指揮、制御、管理
  • 緊急時対応管理
  • ビジネス・ベースの計画作り
  • 学校ベースの計画作り
  • コミュニティ・ベースの計画作り

    そして、そう、虚偽情報や誤情報に対抗するための戦略が議論されるので、自分で調査することは控えてください。無知は力である。私たち全員が再び一緒に、ちょうど米国大統領選に間に合うように、これに参加することになりそうだ。皆さんの安全のために、郵便投票はPCR検査と同じくらい安全で効果的であることが証明されているため、米国の選挙にもう一度使用するべきだ。

    ディストピアに関するSFであったならば、誰も買わないから失敗に終わる方に私は賭けるだろう。馬鹿々々しい限りだ。不信感を自発的に止めることには限界がある。しかしながら、今日、私たちはトワイライト・ゾーンに非常に深く入り込んでおり、1980年代のソビエトの政治局員でさえも恥ずかしさで顔を赤らめるのではないか。

    ジョーはいったい何処に?

    7月18日の私のトレンドコンパス報告書に上記を書いたのだが、おそらく私の直感は正しかった。その2日後の7月20日(日)、ジョー・バイデンは大統領選挙からの撤退を表明した。しかし、彼がこの動きを発表した方法は非常に奇妙であった。彼または彼の代理人の誰かが、ホワイトハウスのレターヘッドなしで偽造と思われる署名を添えてツイッターでこの発表を行った。バイデンの側近でさえもが彼の発表を事後にソーシャルメディアを通じて知った程であった。バイデンが5日前から姿を見せず、音沙汰もなく、誰も彼が何処にいるのか知らないような状況と相俟って、これは多くの難しい問題を提起する。

    もちろん、バイデンが何処にいるかを知っている人はいるのだが、彼を行政長官に選んだ筈の一般大衆は完全に闇に葬られている。なぜだろうか?彼らは本当に「大統領」が亡くなったと発表する積りなのだろうか?ホワイトハウスのローラ・ルーマーの情報源によれば、「大統領」の状態は末期的だ。本当に末期的なのか?コロナウィルス感染症のせいか?男性は妊娠できると思っている連中だけがこんなナンセンスを買うのかも知れない。

    それはクーデターのように歩き回り、クーデターのように鳴く・・・

    しかし、人々の注意力は、特にドナルド・トランプの暗殺未遂をめぐる信じられない武勇伝や、今日まで(10日間以上にもわたって)FBI やDHSまたはDOJによる銃撃についての公式記者会見がまだ行われてはいないというさらに信じられない事実によってこの2週間の動きには圧倒されっ放しである。

    既成の政治体制はこの問題を記憶の穴に押し込むことに熱心で、過ぎ去ったものは過ぎ去ったままにし、何事もなかったかのように進むことができるような振りをしているようだ。シークレットサービスの長官、キンバリー・チートルは召喚状によってこの出来事に関して議会の公聴会に引き出されることになった。しかし、議員たちからの質問に答える代わりに、彼女は嘘をつき、曖昧にし、見るも無惨な方法で妨害した。

    おそらく、彼女の妨害の理由はトランプの暗殺者候補が単独で行動していたのではないことがますます明白になりつつあることに関連している。どうやら、誰かが銃撃犯のトーマス・マシュー・クルックスの家とワシントンDCのFBIオフィスの近くにある建物との間を頻繁に行き来していたようだ。この発見はヘリテージ財団が関連する9個のスマートフォンのメタデータを分析した結果に基づいている。おそらく、チートルの唯一の注目すべき発言は最近亡くなった下院議員のシーラ・ジャクソン・リーへの言及である:

    「あなたの同僚であるシーラ・ジャクソン・リー下院議員の逝去に哀悼の意を述べなかったとしたら、私は余りにも怠慢だ。ジャクソン・リー女史は常にシークレットサービスの監督に従事しており、彼女の死はこの機関にとっては大きな損失である。」

    男性が妊娠できると考える人たちはチートルの哀悼の意の寛大さに感謝することだろう。他の人たちは誰もがこの表明は身も凍るような脅威であるということを認識するだろう。つまり、私たちのために事なかれ主義的な態度を取らないでもらいたい。われわれには日曜日からお返しをする方法は6通りもある・・・ 今後の数日間で、あるいは、数週間でわれわれは確実に多くのことを学ぶだろうが、われわれは米国で展開されている秘密のクーデターを現実に見ているように思える。2020年の大統領選も不正に操作され、盗まれてしまったと考えるのは今となっては余りにも過去のことだと言うのだろうか?いずれにせよ、この国の民主主義のうわべは今や崩壊しつつあり、男性が妊娠できると考える集団だけが、またしても、それをまだ信じているのかも知れない。

    米国や「自由」世界にとって、これらはまったくの未知の領域である。主要な出来事は制度の枠外で展開しており、もし政治的スペクトルの一方の側がクーデターを画策しているならば、彼らのライバルもまた同じことを決定するかも知れない。民主党による秘密クーデターに先立って、彼らはおそらくペンタゴンの将軍たちによって率いられた、あからさまで面と向かったクーデターを引き起こすかも知れない。何が起こるか誰にも分からない・・・ 米国は、今、二回目の内戦に向かって滑り落ちている可能性があり、展開する一連の出来事は今日誰も予測できない方法で歴史の流れを変えるであろう。

    著者のプロフィール:アレックス・クレイナー@NakedHedgieI-SystemTrend Following の創設者であり、200を超す金融や市況商品の市場を網羅するTrendCompassと称される日刊投資報告書の出版元でもある。1か月間の試し乗りはいつでも無料で、キャンセルする際には複雑な手順を踏む必要はありません。試用購読を開始するには次のアドレスにメールをお送りいただきたい:TrendCompass@ISystem-TF.com

    米国の投資家向けには、30余りの金融および市況商品市場のバスケットを網羅するトレンド主導のインフレ・景気後退に強いポートフォリオを提案します。詳細については、リンク先をご覧ください。

    免責:Zero Hedgeに掲載される寄稿者からの投稿は必ずしもZeroHedgeの見解や意見を代表するものではなく、Zero Hedgeの編集者によって選択、編集、または、審査されるものではありません。

    ***

    これで全文の仮訳が終了した。

    この記事は米国の投資家向けの記事である。したがって、記事の内容には著者が得意とする領域から離れると、正確さに欠けている記述も散見される。たとえば、「PCRやその他の検査は非常に正確で信頼性が高い」との記述があるが、これは専門家らが主張してきたPCR検査の特徴、つまり、陽性者の95%は擬陽性であるとの指摘とは大きく異なり、信頼性が高いとさえ述べている。そうとは言え、米国の政治・経済の大筋の動向を捉えるには極めて有用であると言えるのではないか。

    著者は民主党を「男性は妊娠できると思っている連中」と呼んでいる。これはさまざまな政策分野でポリコレに走った民主党を揶揄した言葉であるが、言い得て実に妙でもある。また、グローバリスト・反グローバリストの尺度から見ると、著者はグローバリスト的な思考を持っているように感じられる。

    米大統領選が近くなった今、どんな出来事が起こるのかはまったく予想も出来ないと多くの人たちが述べている。さらには、仮にトランプが当選したとしても、彼がホワイトハウス入りした後でさえも何が起こるかは分からないと言う。つまり、最悪の場合、内戦を含む極端に暴力化した混乱が到来するのかも知れない。米国における銃の所有率は極めて高い。100人当たりの銃器保有数が120.5丁と世界で最も多く、銃へのアクセスは容易だ。米国において銃の乱射事件が頻発する要因がここにある。

    どうなることやら・・・ 

    願わくば、内戦は叡智を尽くして回避して欲しいものである。

    参照:

    注1:Is Civil War 2.0 coming to the USA? BY AKRAINER,ZEROHEDGE, Jul/25/2024

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