オーストラリアで百日咳が統計開始以来最大の症例数を記録。当局はワクチン接種を強く勧めるが・・・

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オーストラリアで百日咳が統計開始以来最大の症例数を記録。当局はワクチン接種を強く勧めるが・・・

では、「接種率100%」のチェコを思い出してみよう

予防医学の「敗北」が如実に

オーストラリアの報道で、「百日咳」が記録的な増加を示していて、統計開始以来最大となっていることが報じられています。しかも、今年はまだ 5カ月も残っている時点で、すでに過去最多です。

過去32年間のニューサウスウェールズ州の百日咳の症例数の推移

9news.com.au

同じような例は、ヨーロッパでは各国で見られていまして、以下は英国の百日咳の症例数の推移です。

2015年〜2024年4月までの英国の百日咳の症例数の推移

BDW

過去とは比較にならないような報告数となっているのですが、オーストラリアの場合ですと、症例として最も多いのが「 5歳から 14歳の子ども」です。以下は、ニューサウスウェールズ州政府のウェブサイトからのものです。

オーストラリアNSW州の百日咳の報告数の推移(人口10万人あたり)

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そして、今回ご紹介するオーストラリアの報道の内容は、とにかく「百日咳のワクチンを打て、打て」の一点張りのものとなっているのですが、少し遡りますと、今年の春、チェコ共和国でも、

「百日咳が 50年ぶりの流行となった」

ことが報じられていました。

ところが、このチェコ共和国は、「百日咳のワクチン接種が義務化」されている国です。つまり、接種率 100%ということです

しかし、50年ぶりの流行が今年起きた。

この際の BBC の報道では、以下のように書いていまして、「矛盾」について自ら語っています。

2024年3月17日の BBC の報道より

…チェコ共和国当局によれば、百日咳の症例数は現在 3,084人であり、1963年以来見られない数字となっている。

感染者が増え続ける中、プラハの公衆衛生当局は首都の学校に書簡を送り、クラスで百日咳の感染者が確認された場合、ワクチン接種を受けていない児童は帰宅させなければならないと述べた。

しかし、公式のガイダンスをめぐる混乱により、奇妙な難問が曖昧になってしまった。ワクチン接種を受けていない子供たちとはどういう意味なのか。なぜなら、チェコでは百日咳の予防接種は義務付けられているからだ

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いかなる感染症に対しても、このような方策以外の術を持たない現代医学の姿が浮き彫りになります。

病気を予防するということについて、現代医学はすでに敗北していますが、しかしそれでも、そのままの状態で、この同じ策が今後何年も何十年も続いていくのだと思います。その先には民族の滅亡があるはずです(免疫上の問題でこれは仕方ないことです)。

オーストラリアの百日咳についての報道をご紹介します。

 


ニューサウスウェールズ州で百日咳患者が過去最高を記録、保健専門家たちは「懸念」を表明

Health experts ‘concerned’ as whooping cough cases hit record high in NSW
9news.com.au 2024/08/14

百日咳がオーストラリア全土で拡大し続けており、ニューサウスウェールズ州では過去 30年以上の記録で見られなかった症例数に増加していることから、保健当局はオーストラリア国民にワクチン接種を確実に受けるよう呼びかけている。

 

新型コロナウイルス、インフルエンザ、RSウイルス、マイコプラズマ肺炎のすべてが高レベルで蔓延しており、国内では複数の呼吸器疾患が「異例の」集中発生に見舞われている

ニューサウスウェールズ州だけでも、7月の百日咳症例は 2,490件で、 1991年に記録が始まって以来、単月としては最多となった。

比較すると、これは 2023年全体でオーストラリア全体で記録された数よりも多いことになる。

オーストラリア全土では、今年これまでに 19,300件以上の症例が発生している。

この数字は、すでに前回の流行年である 2016年の 20,117件に匹敵しており、しかし、これは 7月までの記録であり、今年はまだ 5か月残っているのだ

昨年末に感染者数が急増した最初の州はクイーンズランド州で、ニューサウスウェールズ州がそれに続いたが、他の州も現在これに追随しており、南オーストラリア州と西オーストラリア州では感染者数がパンデミック前の水準を超えて急増している。

保健当局は、この流行はまだ数か月続く可能性があると警告している。

しかし、このような深刻な感染拡大を引き起こしている原因は何なのだろうか。そして、私たちはそれに対して何ができるのだろうか。

 

このような深刻な流行の原因は何だろうか

確実に言うのは難しいが、シドニー大学のフィリップ・ブリトン准教授は、COVID-19パンデミックによる混乱が原因である可能性が高いと考えている。

パンデミックによる制限と学校閉鎖による混乱は、おそらく二重の影響を及ぼした。百日咳ワクチン接種の接種率がわずかに低下した一方で、病気の蔓延は事実上一掃された。

 

この病気は通常 3年から 5年ごとに全国を襲うが、COVID-19 対策の制限により、2020年と2021年には感染者数がほぼゼロにまで減少した。つまり、前回の大規模な流行から 8年が経過したことになる。

 

一体、どれほど深刻なのだろうか

百日咳は、あらゆる年齢の人にとって厄介な病気であり、長く続く重度の咳の発作が数週間にわたって睡眠や健康全般に影響を与える。

しかし、一般的に高齢者や幼児、特に複数のワクチン接種を受けていない幼い乳幼児では最も重篤になりやすい。

 

2018年に妊婦へのワクチン接種が国家予防接種計画に導入される前、オーストラリアでは毎年平均 1人の生後 6か月未満の乳児が死亡し、 200人以上が入院していた。

妊婦に対する新たな取り組みによりこれらの数字は減少しているものの、妊婦の約 3分の1がワクチン接種を受けていないと推定されている。

 

家族を守るために何ができるだろうか?

感染症の専門家からの一番のメッセージは、家族全員が完全に免疫を獲得していることを確認することだ。

これには、幼少期を通して 2、4、6、18か月の時点で 6回の百日咳ワクチン接種、続いて 4歳時に1回、そして高校 1年生のときに校内プログラムを通じての最後の追加接種が含まれる。

妊婦、医療従事者、保育従事者、65歳以上の高齢者にもワクチン接種が推奨されているが、ブリトン氏は、過去 5年および 10年間にワクチン接種を受けていない人は追加接種の恩恵を受ける可能性があると付け加えた。

「百日咳のリスクは、私の推測では、あと数ヶ月続くでしょう。だからこそ、ワクチン接種を受けることは、非常に多くの人にとって価値があるのです」とブリトン氏は述べた。

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