北朝鮮が新たな「自爆ドローン」を公開

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北朝鮮の自爆ドローン 戦争

北朝鮮が新たな「自爆ドローン」を公開

自爆ドローンはロシアに送るため?

最近の北朝鮮は、新たに開発した武器や兵器について秘密裏にするのではなく、国営朝鮮中央通信などを通じて、積極的に「外部に公開」することが常態化しています。

今年 1月には、「爆発で放射性津波を引き起こす」ことができる水中核兵器公開しました

朝鮮中央通信が公開した水中核兵器

8月の初めには、1000発の弾道ミサイルを韓国との国境へと移動させたことも朝鮮中央通信が報じいます。

(記事)北朝鮮が「1000発」の弾道ミサイルを韓国との国境へと移動
地球の記録 2024年8月6日

韓国に対して威圧的な示威が多くなっているわけですけれど、今度は、「自爆ドローン」のテストの様子を朝鮮中央通信が報じていました。

金正恩氏自身は、以下の写真のように、笑顔で試験を視察していましたけれど、爆発能力は冒頭の写真のようにかなり強力なようです。それでご機嫌なのかもしれないですが。

自爆ドローン試験を視察する金正恩朝鮮労働党委員長

REUTERS

この表情からは(周囲の表情も含めて)、事態が緊迫しているのだか、そうではないのだかよくわからないですが、武器の開発は着々と進行しているようです。

今回の自爆ドローンの公開についてのロイターの報道です。



北朝鮮の金正恩氏が「自爆ドローン」のテストを視察

North Korea’s Kim Jong Un oversees tests of ‘suicide drones’
REUTERS 2024/08/26

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、新たな「自爆ドローン」が離陸し、模擬戦車を含む試験目標を破壊するのを視察し、研究者たちに無人機用の人工知能を開発するよう促したと北朝鮮国営メディアが 8月26日に報じた。

国営朝鮮中央通信は、金正恩氏が 8月24日に北朝鮮国防科学院のドローン研究所を訪問し、ドローンが事前に設定されたさまざまな経路に沿って飛行した後、指定された標的を正確に識別し破壊するテストの成功を視察したと伝えた。

朝鮮中央通信によると、金委員長は、戦術歩兵部隊や特殊作戦部隊で使用するための水中自爆攻撃ドローンや戦略偵察ドローン、多目的攻撃ドローンなどの自爆ドローンのさらなる生産を求めた。

徘徊型兵器としても知られるこのような兵器は、ウクライナ戦争だけでなく中東戦争でも広く使用されてきた。

徘徊型弾頭は通常、特定の標的が見つかる前に空中に浮かんで攻撃準備を整え、内蔵された弾頭で標的に衝突して攻撃する。

国営メディアが公開した写真には、少なくとも 4種類のドローンが写っており、そのうちのいくつかはプロペラが作動する前に小型ロケットエンジンの助けを借りて打ち上げられたものだった。

北朝鮮の無人機の一部とロシアのザラ・ランセット、そしてロシアも使用しているイラン設計のシャヘッドとの外観の類似性について問われると、韓国合同参謀本部はさらなる分析が必要だと述べた。

「北朝鮮とロシアの間で過去に行われた交換で、いくつかのドローンが贈られたことは承知している。それがパフォーマンスを向上させたかどうか、さまざまな措置を分析する必要がある」と韓国軍統合参謀本部の報道官は会見で述べた。

韓国統一省は、北朝鮮が自爆ドローンを公開したのは初めてだと述べた。

2022年には北朝鮮のドローン数機が国境を越えて韓国に入り、ソウルの大統領府周辺の飛行禁止空域に一時侵入した後、引き返した。

韓国は今年、北朝鮮のドローンを撃墜するためにレーザー兵器を配備すると発表しており、このような兵器を軍隊に配備・運用する世界初の国となる。また、ソウルの高層ビルの屋上には対空砲が設置されているところもある。

韓国と米国は先週、北朝鮮の無人機への対応訓練を含む毎年恒例の夏季軍事演習を開始している。

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