アメリカで百日咳が前年比で数百パーセントなどの著しい流行となっている

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百日咳菌 感染症

アメリカで百日咳が前年比で数百パーセントなどの著しい流行となっている

その中に見える「免疫を破壊された人たちの社会集団」の実相

麻疹と百日咳の共通点とは?

欧米を中心に「百日咳」というものが大変に流行していることは、今年の始めあたりから伝えられていました。

最もすごいのは英国で、以下は今年春までのグラフですが、「昨年同時期の 350倍」などという数字となっていました。

2015年〜2024年の英国の百日咳の症例数の推移

BDW

増え方が極端なあたりに、通常ではない(何か理由がある)ことを物語っていますが、チェコ共和国などは、百日咳が50年ぶりの大流行と報じられていました。

チェコは百日咳ワクチンの接種義務がある国です。それでも過去最大級の流行となった。

なぜ、こんなことになっているのかについては、ヨーロッパの専門家の人たちも、今回ご紹介するアメリカの専門家も同じようなことを述べていて、たとえば、今回ご紹介する記事に出てくる専門家は以下のように言っています。

百日咳の急増に対しての米国専門家の見解

ヘイズ氏は、感染者数増加の原因の一部はワクチン接種率の低下と、ほとんどの人が新型コロナウイルスのパンデミックの最中ほど手洗いやマスク着用に注意を払っていないことにあると付け加えた。

ヘイズ氏は、成人は自分自身と家族を守るために、破傷風、ジフテリア、百日咳を予防する TDaP ワクチンの追加接種が必要だと述べた。

patch.com



いやいや…(苦笑)。

さりげなく、消毒とマスク着用の推奨をしていたりしますが、それより以下の部分ですね。新型コロナのワクチンのときと同様のフレーズが使われています。

> 自分自身と家族を守るために…

 

この TDaP ワクチンというものは「破傷風・ジフテリア・百日ぜき」の混合ワクチンなんですが、幼児から子ども時代に、都合「 6回」も打つものなんですよね。

記事より

・幼児は幼稚園までに、2か月、4か月、6か月、15~ 18か月、4~ 6歳の 5回の TDaP 接種を受ける必要がある

・その後、最初の TDaP 追加接種は 11歳で受ける必要がある。7年生になる生徒は全員、百日咳の追加接種の証明書を所持する必要がある

patch.com



日本の MSD マニュアルでも確認してみましたが同じでした。

ということは、日本でもそうなんでしょうね。

> 7年生になる生徒は全員、百日咳の追加接種の証明書を所持する必要がある

というのも、すごいですが、しかしまあ、先ほどの接種義務があるチェコ共和国のように、接種率ほぼ 100%の国も過去最大の流行などに見舞われているようです。

この百日咳の予防接種というのも、その歴史を見ますと、麻疹や天然痘と似ている面がありまして、以前「麻疹の歴史に見るワクチンの威力」という記事で以下のグラフを提示させていただいたことがあります。

1900年からの米国の麻疹による死亡数の推移(人口10万人あたり)

Epoch Times

米国では、麻疹による死亡率がほとんどゼロに近づいていた 1963年に麻疹ワクチン接種開始が始まりました。

この状況を保健当局は「根絶に成功した」という表現を使いますが、このグラフを見ている限り、放っておいても自然に消えていったと思わざるを得ませんが、百日咳にも同じことが言えそうです

以下は、スウェーデンの百日咳の死亡数の推移です。

1861年からのスウェーデンの百日咳での死亡事例の推移
(ワクチン接種開始は1953年)

Roman Bystrianyk

こちらも、死者数が減少し、死亡がほぼゼロに近づいている中で予防接種が開始されたのでした。

 

以前書いたこともありますけれど、いかなる感染症の大流行も、感染したり発症したりする人はする。そして、自らの免疫でそれを克服する人もいれば、上のスウェーデンのグラフにありますような 1800年代から 1900年代前半のように、多くの方々が亡くなる。

それは悲しいことかもしれないですが、生き残った人たちの強い遺伝子と免疫システムが次の世代、また次の世代と伝えられていくわけですので、先ほどの麻疹にしても百日咳にしても、数十年を経過した後、この世からほぼ消えるのです

歴史上ではどんな感染症でもそうでした。

人の死を伴うとはいえ、これもまた人類の「進化」のカテゴリーの中にあるひとつであり、「本来なら人間は時代や世代が進めば進むほど強くなっていく」ものだったのだと今は認識しています。

しかし、その遺伝や免疫システムが、

「何かによって壊されてしまった」

場合に、たとえば今回の百日咳の流行のようなことが起きるのだと理解しています。

 

 

子どもたちの免疫回復戦争に幸あれ

他にも世界ではさまざまな病気が流行していますが、「遺伝や免疫システムが、何かによって壊されてしまった」場合、これまでの免疫的な進化が、すべて崩されてしまうのかもしれません。

これは冬になれば、さらに顕著になってあらわれると思われます。

それと、IgG4 抗体というものについて、以下のようなタイトルの記事を書かせていただいたこともありましたけれど、これも心配です。

(記事)mRNAワクチンを接種した子どもたちは「1年後」に「IgG4抗体レベルが増加していた」ことがドイツの研究で見出される
In Deep 2024年8月20日

ちなみに、私自身は小さな頃に大変免疫が弱かったのですが(「社会全体の子どもたちに起きている免役回復戦争…」という記事をご参照くださればと思います)、幼児のときに、やはり百日咳にかかっています。これがまた、治るまでの期間が長い病気のせいか「百日咳にかかっている間に、どんどんと他の病気にもかかる」のですね。

それに加えて、それ以前にすでに小児ぜんそくでしたからね。

そこにさらに風邪かなんかに普通にかかる。百日咳の感染菌はウイルスではなく細菌ですので、百日咳にかかっている間にウイルスによる感染症にかかることは不思議ではないですが、(ウイルス同士では干渉の法則というのがあり、普通は二種以上のウイルスの同時感染はないです)、私の場合は、どんどん病気が重なっていき、親は後に「もう泣きたくなった」と述べていました。

私はそれを聞いて笑っていましたけど。病気のデパートなどとも言われていました(これ、お医者さんが言ったんですよ)。

 

この幼少期の私の光景が「免疫が弱体化した人間の実相」です。

 

免疫が崩壊した人間の状態です。しかしそれでも、たとえば、そんなような私も生きています。生き残った理由は不明ですが。

ですので、「免疫が何かによって破壊されてしまった」子どもたちも、きっと自分の中からサバイバルしていく何らかを生み出していくのだとは思います。

 

なお、アメリカでは、コロナの流行もなかなかですからね。抗原原罪などのために、もはや症状が出ないか軽症だけの人たちばかりですので、社会的に目立たないですが、CDC の排水データレベルを見ますと、それなりに激しいウイルス量の蔓延が見られます。

色が濃いほど高く、黒に見える州は最大ウイルス数です。その州がいくつかあります。

米国の排水中の新型コロナウイルスレベル

CDC

この状態で百日咳も著しく増えているということで、まあ…つまり、いろんな病気が流行しているということですね。

そして、今後どんな感染症が流行したとしても、当局から出される「推奨」は、まずは予防接種、あるいは極度の流行になれば、「マスク着用の復活」(前回の参考記事)などさえ、また大きく提唱されるのかもしれません。これらについては、現状では止めようがない状態ですので、すべてはご自身の判断ということになると思います。

というわけで、実は、もうご紹介しなくともいい報道のような気もしてきましたが、以下が、アメリカの百日咳の大流行に関しての記事です。

 

CDCのデータによると、ペンシルベニア州の百日咳患者が昨年から800パーセント増加している

800 Percent Spike In PA Whooping Cough Cases Since Last Year: CDC Data
patch.com 2024/08/30

米国全体で、百日咳の感染者数が 2023年から 2024年にかけて 3倍以上に増加している。ペンシルベニア州では増加率がはるかに高いことがデータから明らかになっている。

夏の COVID-19 の急増に加え、保健当局は学生たちが学校に戻る中、ペンシルベニア州全域で百日咳感染が増加していると住民に警告している。

この非常に感染力の強い呼吸器疾患は、主に空気感染で人から人へと広がる。アメリカ疾病対策センターによると、米国での百日咳の症例は過去数年間は例年より少なかったものの、パンデミック前のレベルまで増加し始めている。

CDC のデータによると、全国的に感染者数は昨年の同時期と比べて 3倍以上に増えている。8月17日現在、ペンシルベニア州では 1,666人の感染者が報告されており、昨年 8月の 179人から約 830パーセント増加した。

「パンデミック中に取られた予防措置(良好な衛生状態、距離の確保など)がこの病気の感染を減らした可能性が高い」と CDC は最新の報告書で述べた。「現在、パンデミック前の水準に戻り始めており、その水準では毎年 1万人以上の百日咳患者が発生している。今年報告された患者数は、2019年の同時期とほぼ同じだ」

 

フィラデルフィア小児病院の臨床小児科教授エリカ・ヘイズ博士は、地元の医師たちは 3月以降、百日咳の症例が「著しく増加」しているのを目にしていると語った。同博士によると、この夏、重度の百日咳で 2人の乳児がフィラデルフィア小児病院に入院したという。

百日咳は、上気道の内側を覆う毛のような小さな繊毛に付着する細菌によって引き起こされる。これらの細菌は、繊毛を傷つけ、気道の腫れを引き起こす毒素を放出する。

また、乳児や 10歳未満の子供では、大人や年長の子どもとは異なる症状が現れる場合がある。

生後 6か月未満の乳児や未熟児は、この病気にかかりやすく、百日咳にかかった乳児の 50%は入院しなければならないとヘイズ氏は述べた。

健康専門家は、妊婦が百日咳にかかった場合に自分や乳児が経験する可能性のある症状を軽減するために、適切な百日咳予防接種を受けるよう勧めている。

ヘイズ氏は、新生児や幼児は呼吸に困難が生じやすいと述べた。

ヘイズ氏は、感染者数増加の原因の一部はワクチン接種率の低下と、ほとんどの人が新型コロナウイルスのパンデミックの最中ほど手洗いやマスク着用に注意を払っていないことにあると付け加えた。

「(百日咳)ワクチン接種率は現状ではまだ十分ではありませんが、接種率が高いときでも百日咳の急増が見られることがあります」とヘイズ氏は語った。

ヘイズ氏は、成人は自分自身と家族を守るために、破傷風、ジフテリア、百日咳を予防する TDaP ワクチンの追加接種が必要だと述べた。

現在の TDaP ワクチン(ジフテリア、破傷風、無細胞百日咳)は無細胞で、不活化百日咳毒素を含んでおり、過去のワクチンほど「持続的な免疫」は提供しないと述べた。

1991年以前の百日咳ワクチンは細胞全体を使用していたが、副作用も多かったとヘイズ氏は述べた。

CDC によると、典型的な百日咳の症状は、1~ 2週間の咳と鼻水で始まり、その後数週間から数か月にわたって急激な咳の発作が続く。

この咳の発作は、患者が息を切らしてヒューヒューという音を出して終わることもあり、これが「百日咳 (英語で whooping cough)」という名前につながっている。発熱がある場合でも、通常は軽度だ。

症状は年齢やワクチン接種の有無によって異なるが、医療専門家は抗生物質が症状の重症度を軽減し、他人への感染を防ぐことができると述べている。

保健当局は、妊婦や乳幼児と密接な接触のある人々にワクチン接種を受けるよう強く勧めている。新生児は完全なワクチン接種を受けるには幼すぎるため、百日咳にかかるリスクが最も高い。

CDC は、百日咳の予防に役立つ TDaP (ジフテリア、破傷風、無細胞百日咳) ワクチン接種のスケジュールとして、次のスケジュールを推奨している。

・新生児を守るため、妊娠後期の早い時期と妊娠中の妊婦に TDaP の追加接種が推奨される。

・幼児は幼稚園までに、2か月、4か月、6か月、15~ 18か月、4 ~ 6歳の 5回の TDaP 接種を受ける必要がある。

・その後、最初の TDaP 追加接種は 11歳で受ける必要がある。7年生になる生徒は全員、百日咳の追加接種の証明書を所持する必要がある。

・10代の頃に TDap を接種していない 19歳以上の成人には、TDaPの 1回接種が推奨される。

・その後は、10年ごとに通常の破傷風予防接種の代わりに TDaP を接種することでも感染を減らすことができる。

マイコメント

幼児期までに打った百日咳ワクチンの中に含まれる百日咳菌がコロナワクチン接種で
自己免疫力が低下し、体内で眠っていた(自己免疫力で抑えられていた)百日咳菌が
活動し始めた結果ではないかと思われます。

先日書いたように感染症は人に移らないということを根拠に考えると流行したのでは
なく、幼児期にワクチン接種で仕込まれていた細菌が活動し始めたことが流行した
ように見えるだけと言えます。

それには5Gなどの電波が関与している可能性もあり得るかもしれません。

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