国連が、イスラエルは人道に対する罪である「絶滅罪」に該当すると結論付ける
国連の調査は、イスラエルがガザの医療制度を破壊しようとしていると非難
国連の調査委員会は、イスラエルがガザ戦争でガザの医療制度を破壊する政策を協調して実行したと結論付けた。この行為は戦争犯罪と人道に対する罪である絶滅罪に該当する。
ナヴィ・ピレイ元国連人権高等弁務官は 10月10日、報告書に添えた声明で、2023年10月7日にハマス過激派がイスラエル南部に対して行った致命的な国境攻撃に端を発した戦争で、イスラエルが「医療従事者と医療施設に対する執拗かつ意図的な攻撃」を行ったと非難した。
「特に子どもたちがこれらの攻撃の矢面に立たされ、医療制度の崩壊によって直接的にも間接的にも苦しんでいる」とピレイ氏は語った。同氏は戦争開始から 10カ月間をまとめた 24ページの報告書を 10月30日に国連総会に提出する予定だ。
ジュネーブのイスラエル外交使節団は、この報告書の調査結果を言語道断だとして否定した。
イスラエルは、ガザの武装勢力は学校や病院などの人口密集地域を隠れ蓑にして活動しており、彼らがどこに現れても攻撃する一方で、民間人への危害は避けようとしていると述べている。ハマスは、武装勢力や武器、司令部を民間人の間に隠していることを否定している。
国連調査団の声明はまた、イスラエル軍が医療従事者を故意に殺害、拷問し、医療車両を標的にし、包囲されたガザ地区から患者が退去する許可を制限していると非難した。
同委員会はこれまで、ガザ戦争の初期段階でイスラエルとハマスの双方が戦争犯罪を犯し、膨大な民間人の犠牲を出したことからイスラエルの行為は人道に対する罪に当たると主張してきた。
人道に対する罪という用語は、民間人に対する広範かつ組織的な攻撃の一環として故意に犯された最も重大な国際犯罪を指すために用いられる。
イスラエルは、この調査が反イスラエル的であるとして協力していない。同委員会は、イスラエルが国連調査団の活動を妨害し、調査員がイスラエルとパレスチナ両地域にアクセスすることを妨害していると非難している。
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