接種者は未接種者と比較して軽度認知障害が約2倍となり、アルツハイマー病が20%増加していた
COVID-19ワクチン接種とアルツハイマー病の発症との潜在的な関連性
academic.oup.com 2024/05/28
A potential association between COVID-19 vaccination and development of Alzheimer’s disease
概要
背景
COVID-19パンデミックの課題は、ワクチンの副作用、特にアルツハイマー病(AD)などの神経変性疾患との潜在的な関連性に関する懸念にまで及んでいる。
標的
この研究では、COVID-19ワクチン接種とADの発症およびその前駆状態である軽度認知障害(MCI)との関連性を調査した。
方法
韓国のソウルで実施されたこの研究では、65歳以上の市内住民の 50%を無作為に抽出したサンプル、計 558,017人のデータを分析した。参加者はワクチン接種グループと非接種グループに分けられ、ワクチン接種には mRNA ワクチンと cDNA ワクチンが含まれていた。
この研究では、ICD-10コードで特定されたワクチン接種後のアルツハイマー病と軽度認知障害の発生率に焦点を置き、多変量ロジスティック分析と Cox 回帰分析を使用した。血管性認知症またはパーキンソン病の患者が対照群となった。
結果
調査結果では、ワクチン接種を受けた個人、特に mRNA ワクチンを接種した個人では、接種後 3か月以内に軽度認知障害とアルツハイマー病の発生率が上昇することが示された。
mRNA ワクチン群では、ワクチン未接種群と比較して、アルツハイマー病(オッズ比[OR]:1.225、95%信頼区間[CI]:1.025〜1.464、P = 0.026)および、軽度認知障害(OR:2.377、CI:1.845〜3.064、P < 0.001)の発生率が有意に高くなっていた。血管性認知症またはパーキンソン病との有意な関係は見つからなかった。
結論
この予備的な証拠は、COVID-19 ワクチン接種、特に mRNA ワクチンとアルツハイマー病および軽度認知障害の発生率増加との間に潜在的な関連があることを示唆している。
これは、ワクチン誘発性免疫反応と神経変性プロセスの関係を解明するためのさらなる研究の必要性を正当化し、ワクチンの長期的な神経学的影響の継続的な監視と調査を提唱している。
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