ロサンゼルスの火災は米国史上最悪の被害となる大惨事へ。約30万人に強制避難命令が発令

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カリフォルニアの山火事 世界の出来事

ロサンゼルスの火災は米国史上最悪の被害となる大惨事へ。約30万人に強制避難命令が発令

被害額の推定は数十兆円にのぼる可能性

経済的被害が日本円で70兆円規模になる可能性

米国のロサンゼルスの高級住宅街で火災が発生したのは 1月8日のことでしたが、その時点でも、3万人に避難命令が出されていると報じられていました。

火災が発生した場所は、カリフォルニア州の高級住宅街地域で、いわゆる豪邸などといわれるような建物が建ち並んでいる地域だそうですが、その火災があっという間に、とんでもない大規模火災に発展しています。

現在、約 30万人に強制避難命令が出されており、ロサンゼルスの多くの住宅や商業施設が停電となっているとのことです。

この火災に対して、トランプ次期大統領は、以下のように SNS で述べています。

このロサンゼルスの火災は、金額的に我が国史上最悪の火災として記録されるかもしれない。



さらには、ブルームバーグで分析を書いた人物は、この火災の想定被害額が、日本円で「 70兆円」規模になるかもしれないと述べており、米国の歴史でも前例のない大災害となる可能性が出ています。

また、仮にこの分析のような被害額となった場合、

「保険会社の保険金支払いのための資金が足りない可能性」

が言われています。

なお、出火の原因は今のところ「不明」だそうです。

米ゼロヘッジが時系列で、この火災の状況を伝えていますので、それをご紹介します。

なお、面積に「エーカー」という単位が使われていて、これは、ヘクタールや平方キロメートルなどに換算しても実感がわきにくいですが、100エーカーは「東京ドーム約 8.5個分」だそうです。

記事の中には、「焼失面積が 15,000エーカー」と記されている部分がありますが、この場合、東京ドーム約 1300個分の面積となります。

そのすさまじさがわかります。

しかも、現在のところ「鎮火率 0%」ということで、今後どこまで火災が拡大するかもよくわからない状況のようです。

ここから記事です。



「前例のない火災」がロサンゼルス地域で3,000エーカーを焼き尽くし、49,000人が避難を余儀なくされる

“Unprecedented Fires” Scorch 3,000 Acres In Los Angeles Area, Forcing 49,000 To Evacuate
zerohedge.com 2025/01/09


パシフィック・パリセーズからドローンで撮影された映像。住宅街全体が焼け落ちている。

ロサンゼルス火災の1月9日時点の概要

・急速に広がり、風に煽られた火災がロサンゼルス地域を襲い、 49,000人以上の住民が強制避難を余儀なくされている。火災の鎮火率は 0%のままだ。(※ 現在は30万人に避難命令)

・パリセーズ火災(出火原因不明)は 15,000エーカー近くを焼き、イートン火災は 10,600エーカーを焼失した。

 

・気象サイト AccuWeatherは、現在までの被害と経済損失を 520億ドル(約 8兆2000億円)から 570億ドルと推定している。

・ギャビン・ニューサム知事は 1,400人の消防士を派遣し、非常事態を宣言した。

・ロサンゼルス地域では、約 30万人の住宅および商業顧客が停電している。

・最悪の火災状況(強風)は 1月8日の朝にピークを迎える可能性。

・火災の鎮火率はいまだに 0%。

更新 (1915ET):

「今朝から規模が 5倍に拡大したパリセーズ火災により、サンタモニカ市では避難命令が出されている」と気象学者マシュー・カプッチ氏は Xに書いた

避難は拡大しており、29万3000人に強制避難命令が出されている。今朝から 300%の増加となっている。

40万人以上が停電しており、火災は未だにまったく鎮火されていない (鎮火率 0%)。

更新 (1545ET):

ブルームバーグ経由:

「カリフォルニア州では、約 50万人が州の最後の手段である FAIR プランに頼っており、このプランは過去 5年間で規模が 2倍になっている。州は現在、約 4,580億ドル(約 72兆円)の潜在的な損害にさらされている」とマーク・ゴングロフ氏はブルームバーグに書いている。今週燃えているパリセーズやその他の火災の進路にある地域は、近年の保険会社の離脱によって最も大きな打撃を受けた地域の一つだ。


ブルームバーグのブライアン・サリバン氏より:

ロサンゼルス地域は山火事の危険が高い。不動産分析会社コアロジックによると、ロサンゼルスとリバーサイド地域では再建価値 3000億ドル(約 47兆円)の住宅 46万軒以上が中程度から非常に高い山火事の危険にさらされている。


AccuWeather経由:

猛威を振るうロサンゼルス地域の山火事により、すでに、520億ドルから 570億ドルの被害と経済的損失が発生したと推定されている。

更新 (1534ET):

ドナルド・トランプ次期大統領が SNS に語る:

「このロサンゼルスの火災は、金額的に見て我が国史上最悪の火災として記録されるかもしれない。多くの関係者は、保険会社がこの大惨事の費用を払うのに十分な資金を持っているかどうかさえ疑っている。これはバイデン/ニューズカムのコンビの甚だしい無能さと管理不行き届きの象徴となるだろう。1月20日が早く来てほしい!」


 

ここまでです。

まあ、ひとつ思いますのは、ここまでの大規模災害となりますと、保険金などの話を超えて、FEMA (連邦緊急事態管理庁)などのアメリカ政府機関の対応も重要となってくると思いますが、昨年 10月に米ノースカロライナ州など複数の州がハリケーン・ヘレンにより壊滅的な被害を受けた際に、その時点で、

「 FEMA の資金が枯渇しかかっている」

ことが言われていました。In Deep のこちらの記事で書いています。

今回の火災の被災者の場合、比較的裕福な人たちが多いと思われますが、仮に保険金も支払われない、政府の援助も受けられないというようなことになった場合、何十万人くらいの人たちが影響を受けるのか想像もできない話になる可能性がありそうです。

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