アメリカに極端な寒波が到来。来週には全米国民の80%以上が氷点下の気温を経験する見込み

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米国の強烈な看破 世界の出来事

アメリカに極端な寒波が到来。来週には全米国民の80%以上が氷点下の気温を経験する見込み

前例のない寒波

昨年の終わり以来、「極渦」と呼ばれる、本来なら北極の上空を循環している大気の流れが北米に影響を与えると予測されていましたが、今週の時点で、それが確定的となりました。

以下は少し前の極渦の位置(青と紫の領域)で、本来の北極の位置から北米のほうへと流れていることがわかります。

以下は、少し前のその予測について翻訳したものです。

止められない2025年の極渦:成層圏からの寒さが米国を襲う
BDW 2025年1月16日

今回のこの極渦により寒波の影響を受ける人口は、約 3億人と考えられています。

その寒さは各地で激しいものとなると報じられていまして、フロリダ州の一部を除く「ほぼ、アメリカ全土」が前例のない寒さを経験するようです。

これにより、トランプ次期大統領の就任式も屋内に変更されたと報じられていますが、就任式が行われるワクントンD.C. でも、日中の気温が -6℃代になる予測で、ここに強風が加わると、長時間そこにいることは参加者たちの生命の危機にもつながるものともなりますので賢明だと思います。大統領就任式で死者が出てはねえ…。

このアメリカの異様な寒さは、予測としては 1月いっぱいは断続的に続く可能性が高いようで、なかなか厳しい冬となりそうです。

米国の気温の予報について、デイリーメールの記事をご紹介します。



命を脅かす極渦によりシベリアの冷たい大気が米国の一部を飲み込むため気象警報が発令:「逃げ場はない」

Weather warning as life-threatening polar vortex will engulf parts of the US with Siberian air: ‘There’s no escaping’
dailymail.co.uk 2025/01/17

来週(1月20日からの週)、極渦が「生命を脅かす」寒さをもたらし、米国の数十州はここ数年で経験したことのない最低気温に見舞われるだろう。

アメリカ国立気象局(NWS)は、1月17日から 1月24日まで、アメリカ本土 48州の大部分が「今シーズンこれまでで最も寒い気団」に備える必要があると述べた。

気象学者たちは、気温が平均より最大で 45度(華氏)下がり、平原地帯、五大湖、北東部内陸部の少なくとも 20州が氷点下の気温に見舞われると予測している。

極渦の進路にある州には、メイン州、バーモント州、ニューハンプシャー州、ニューヨーク州、ペンシルベニア州、ウェストバージニア州、オハイオ州、インディアナ 州、ミシガン州、ウィスコンシン州、ミネソタ州、アイオワ州、ダコタ州、モンタナ州、ワイオミング州が含まれる。

マサチューセッツ州、コネチカット州、バージニア州、ノースカロライナ州、ケンタッキー州、イリノイ州、ミズーリ州、カンザス州、コロラド州、ネブラスカ州、ユタ州、アイダホ州の一部でも氷点下の気温となる可能性がある。

ワシントンDCでは気温が 20度台(-6℃代)にとどまる見込みで、ドナルド・トランプ次期大統領の就任式は屋内で行われる。これは 40年ぶりのことだ。

1月20日にナショナル・モールを埋め尽くすと予想される数十万人のMAGA (米国を再び偉大な国に)ファンの層を、時速 30マイルにも達する突風が吹き抜けるだろう。

 

「肌を露出した場合、低体温症や凍傷になる危険性が高いと思われます。旅行する場合は寒冷地用サバイバルキットを持参してください」とアメリカ国立気象局は警告した。

19日には中部大西洋岸地域と北東部でも雪と滑りやすい道路が予想され、来週初めには米南部でも冬らしい天候が予想される。

アメリカ合衆国本土 48州の全州とその住民の 80%以上が氷点下の気温に見舞われるだろう。

「これは間違いなく過去 10年あるいは 15年で最も厳しい寒波の一つとなるはずです」と大気環境研究所の冬季気象専門家ジュダ・コーエン氏は言う。

「シベリアから大気が流れ込んでいます。そして、極渦が伸びると、流れはシベリアで始まり、米国で終わるのです」

国立気象局によると、ロッキー山脈、北部平原、中西部北部では、土曜日から火曜日にかけて最低気温が華氏マイナス 30度以下(約 -36℃以下)になる見込みだ。

メキシコ湾岸や南部国境沿いの州でも気温は平均より 10~ 30度(華氏)低くなるだろう。厳しい寒さを免れるのは南フロリダのみだ。

「アメリカに住んでいる限り、この寒さからは逃れようがないのです。誰もがそれを感じるでしょう」と FOX ウェザーの気象学者ブリッタ・マーウィン氏は語った。

合計すると、月曜日までに 3億人以上のアメリカ人が平均以下の気温を経験することになるだろうと FOX は報じた。

しかし、風の冷え込みにより、月曜日の朝までに一部の地域では体感気温が華氏マイナス 50度まで下がる可能性がある。

マーウィン氏は、このような低温に慣れていない都市は、この寒さによる生命を脅かす影響に備えるべきだと述べた。

例えば、ノースカロライナ州アッシュビルの気温は来週の月曜日から木曜日にかけて 10度台(約 -12℃)前半から半ばまで下がる可能性がある。

月曜日の朝、ジョージア州アトランタでも気温が 10度台(約 -12℃)になる可能性がある。

ノースカロライナ州西部とテネシー州東部の一部の住民は、ハリケーン・ヘレンの被害により適切な住居を失ったままの人が多く、特に被害を受けやすい状況にある。

今週末、屋外で長時間過ごす人は、震え、ろれつが回らない、呼吸が遅く浅くなる、脈が弱くなる、不器用になる、混乱する、意識を失うなどの低体温症の兆候に注意する必要がある。

このレベルの厳しい寒さの場合、わずか 15分間で凍傷を引き起こす可能性があるため、誰も肌を露出したまま屋外に出るべきではない。

気象学者たちは、米国では、1月末まで全体的な天候パターンが極寒の突発現象を引き起こしやすい状態が続くと予想しており、すぐに気温が上がるとは思えないと述べている。

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