トロン、STAP細胞、日本のEV車に共通する陰謀とは?
このところ YouTube を観ていて気付いたことがあります。
中国のEV車をディスルような動画が増えていることです。
これは、中国製EV車が発火する事故が相次いだことが理由の一つだと思われます。また、-50℃もの極寒になるとEV車が動かなくなるといったことが報道され、EV車自体がダメだという印象を人々にもたらしたようです。
トヨタが5年連続で世界販売台数で1位となったこともあり、EV車よりもHV(ハイブリッド)車に力を入れたトヨタが、やはり先見の明があったという雰囲気になっているようです。
はたして、そうなのでしょうか?
私は、トヨタがEV戦争において大いに出遅れたと見ています。
そもそも、これから車はEVが主流になるのか、それとも当面はガソリン車(ハイブリッドを含む)で行くのか、という点が重要です。
私は、EVだと見ています。
トヨタが先見の明があったとする人々は、ガソリン車とEVの燃費効率の差を知らないのだろうと思います。
ガソリン車の1に対し、EVは5です。
つまり、石油エネルギーの変換効率において、EVはガソリン車の5倍走るのです。
SDGs(持続可能社会)を謳うなら、これからEVの流れになるのは必然と言えます。
発火の危険性、充電に時間が掛かる、1回の充電での走行距離が短い、-50℃だと動かないといったことは単純に技術的な問題であり、日進月歩に進む科学技術によりいずれ克服されていくと思うのです。
今回は『トランプ暗殺指令』(船瀬俊介著、ビジネス社)から、EVの覇者となったイーロン・マスク氏のテスラ社のEVに関する話題を紹介したいと思います。
中国のBYDのEV販売数がテスラ社の販売数に肉薄していることから、テスラ社をEVの覇者と言っていいのか、と思う人もいるかもしれません。
たしかに中国の圧倒的な生産コストの安さと、安かろう悪かろうのイメージのあった中国製品が、その性能を格段に上げているのは事実だと思います。
しかし中国は、不動産バブルの崩壊による深刻な不況に突入したように見えます。
庶民の購買力が著しく落ちている中で、BYDがテスラを追い越すというのは難しくなるのではないでしょうか。では国内が無理なら海外輸出はどうかというと、トランプ大統領は中国に対して追加関税を表明しており、EUはすでに去年の10月から中国のEV車に最大45.3%の関税をかけています。このことから、BYDの販売台数は頭打ちになることが予想されます。
では、イーロン・マスク氏率いるテスラ社が、EV車の覇者となったという記事を引用させていただきます。
・・・<『トランプ暗殺指令』、p177~p186から抜粋開始>・・・
* 持続可能社会を目指す
イーロン・マスクの企業哲学は明解だ。
--人類が持続可能(サステナブル)な社会を築く--
これが究極の目標だ。だからかれのさまざまな会社でのチャレンジもすべて、この目標達成のためだ。マスクといえばテスラ。テスラといえばEV……電気自動車のメーカーだと思っている人も多い。それは、まちがいだ。EVも持続可能社会へいたる手段の一つにすぎない。
マスクは「未来のクルマはすべてエンジンからEVに変わる」と主張してきた。
その理由は内燃エンジンのエネルギー効率が極めて悪いからだ。
シリンダーで燃やした石油エネルギーの約10分の1しか走行エネルギーに使えない。
石油1リットルを燃料にした場合、エンジン車とEVを比較してみよう。
エンジン車は9割エネルギーを無駄にするため10キロしか走れない(管理人注1)。
同サイズの車でもEVなら、まず石油1リットルを火力発電所で燃やし、その電気を送電線で運んで充電してEVを走らせる。すると約50キロ走る。
同じ1リットルの石油でもEVは5倍走る。だから自動車をEVにシフトすれば、石油資源を8割節約できる。それだけ環境汚染、温暖化ガスも減らせる。
* テスラすべてに圧倒勝利
EV競争には何段階ものステージがある。
▼弟1ラウンド≪EV性能≫
①一充電・走行距離、②充電時間、③電費性能、④加速力、⑤電池耐久性、⑥内外装、⑦荷物積載量……など。
--テスラ・モデルYは2023年、世界で120万台、もっとも売れた車となった。
◎圧倒的勝利
▼第2ラウンド≪充電設備≫
テスラ“スーパー・チャージャー”綱は、「北米充電規格」(NACS)を獲得。数多くの他メーカーが導入を表明。確実に世界規格となる。
◎圧倒的勝利
▼第3ラウンド≪自動運転≫
レベル5まで区分がある。テスラFSD方式は、光学カメラ8台を搭載。AI情報処理を行う。全世界を走る600万台テスラEVから送られてくる道路情報をビッグデータとし、FSD運転(管理人注2)に生かしている。他社はレーダー“マップ方式”。“地図”がない地域は走れない。だから、FSD方式が確実に世界基準となる。
◎圧倒的勝利
▼第4ラウンド≪無人タクシー≫
テスラ“サイバーキャブ”は、地域を選ばずに完全無人走行が可能だ。他社は“地図”方式の自動運転なので、走行地域が限定され、さらにコストも高い。
◎圧倒的勝利
▼第5ラウンド≪カーシェア≫
テスラEVは乗らないときは≪無人タクシー≫として“稼がせる”ことができる。1年間の売り上げは約400万円にもなる。
◎圧倒的勝利
このようにEV一つとっても、テスラは圧倒的な優位性を保っている。
--では、次にイーロン・マスクが矢継ぎ早に発表する数多くの“発明”を見てみよう。
“ロボタクシー”完全自動(FSD)で運転手はいない
行き先を言うだけで発車オーライだ。
2024年10月10日、公表。ハンドルもブレーキもアクセルもない。2人乗り。
カリフォルニア州の映画スタジオでお披露目。イーロン・マスクが“サイバーキャブ”と名付けたロボタクシーは音もなく発進し、街路を回って音もなくセレモニー会場に到達。両側のウイング・ドアが高々と開き、イーロン・マスクが両腕をあげてガッツポーズで現れると、会場の興奮は最高潮に。マイクを握ったマスクは「このロボタクシーは価格は3万ドル以下で販売するつもりだ」と自信たっぷり。
生産開始は2026年から。
「……クルマの中で過ごす時間を考えてほしい。その時間を自由に使えるんだ。好きなことが、なんでもできるんだよ」
“サイバーキャブ”が採用しているのは、テスラの開発した「完全自動運転ソフト」(FSD:フル・セルフ・ドライブ)。
“サイバーキャブ”の特徴は、“非接触充電”方式。人間が運転するEVなら充電ステーションでプラグを差し込んで充電する。しかしロボタクシーは無人だ。
だから“非接触充電”方式を採用している。
“ロボハン”EVバス
このイベントのもう一つの目玉はEVバス。近未来デザインで前方にも窓はない。
無人運転だから、当然だが、まるでSF映画からタイム・スリップして現れたようだ。
停車すると、ドアが自動で開き、“乗客”が20人ほどハーイと笑顔で降りてきた。
FSD(フル・セルフ・ドライブ方式)
「……FSDのないクルマに乗るのは、馬に乗ってスマホをいじるようなもの」
イーロンは完全自動運転から取り残されたエンジン車を皮肉っている。
FSDは進化によって“ヴァージョン区分”されている。
その最新“ヴァージョン”13・22。何百人ものモニターが、すでに路上で試用している。
その反響が凄すぎる。
▼「自宅を出るときからハンドルに一度も触れない。行く先を言うと、車庫から出て、目的地の開いた駐車スペースまでEVが勝手に見つけて駐車した。だから1回もハンドルに触れずに目的地についた」
▼ 「FSD走行中にネコが飛び出したが、EVはそれをちゃんと回避した」
▼ 「行き止まりの道で自動停止。勝手にハンドルのみごとな切り返しで、難なくUターンした」
30分の1……!? びっくり安値のテスラ保険
イーロンは「完全FSDにすれば、事故率は人間のドライバーの30分の1まで減らせる」という。
すると自動的にEV自動車保険の掛け金も30分の1になる。
この保険料の安さだけでも、ガソリン車からEVへ消費者はなだれを打って殺到することだろう。
“サイバートラック”正体は水陸両用車だ!
ピックアップ・トラック型のEV。デザインは近未来SF映画に登場しそう。3トン自重にもかかわらずゼロから時速60マイル(約100キロ)加速が2.6秒。化け物級の加速力。最高速は時速209キロ。ポルシェ911との加速競争では、もう1台の911を牽引しながらの余裕の楽勝、最大5トンまで牽引できるという。
車体は無塗装ステンレス。機関銃で撃っても穴が開かず、ドライバーは安全というのがアメリカらしい。窓も特別強化ガラス。それとイーロンが最後に自慢するのは、この“サイバー・トラック”は「水に浮く」のだ。
「……30分間は水上走行できる」(マスク)。それだけ密閉性が高い。
排気管のあるガソリン事なら、こうはいかない。これは洪水時やアウトドアで渡河するとき、予想外の威力を発揮しそうだ。
“セミ・トラック”一充電800km、燃費2分の1!
「……見かけは象だが、走りはチーターだ」
イーロン・マスクは発表会場で自信満々だ。
このEVトレーラ・トラックは、1回の充電で800km走行。
「……これは本当に道路革命だ。有意義な方法で世界をより良くできる。発表当時の予定価格は約2000万円「(イーロン・マスク)。
なぜテスラがトラック分野に進出したのか?
すでにペプシコに100台納車済み。
全大型トラックは全車両数のうち1%しか占めない。しかしアメリカ全車両の排出ガスの20%をディーゼル・エンジンの大型トラックが排出している。
粉塵排出は36%を占めている。しかし、EVである“セミ・トレーラー”はゼロ・ミッションだ。
これがテスラが大型トレーラー分野に進出した一番のメリットだ。
大型トレーラー部門へのテスラ参加の意義は、それだけではない。
2番目に当然、テスラEVには完全自動運転(FSD)が採用されている。これはトラックドライバーの労働低減に大いに役立つはずだ。少なくとも高速道路上でハンドルを握る必要さえない。
3番目の理由は、“燃費”の良さだ。
マスクによれば、ディーゼル・エンジンのトラックに比べて走行コストは2分の1という。
逆にいえば、荷主は同じコストで2倍運べることになる。
600ドルの“電動オートバイ”
イーロン・マスクは“EVバイク”まで完成してしまった。
これは、既存オートバイ・メーカーには脅威だろう。その名称は“モデルM”。デザインは、近未来的で超カッコイイ。最先端スタイルと仰天は、その価格だ。なんと600ドル……! 日本円でわずか9万円。これは冗談としか思えない。
キャンピング・カーの進化系“EVホーム”
これは、マイホームとEVを合体させた。
いわばキャンピング・カーの進化系だ。「現在、都会で家を持つのは極めで困難になっています。住宅価格と金利高騰がそれに拍車をかけています。それより“動く家”にしましょう。ソーラーパネルで電力自給し、“スターリンク”で、どこでも世界とつながれます」(テスラ社広告)
アメリカでは無駄を省いた“タイニーハウス”がブームとなっている。
それをEVと合体させたのだ。
“EVホーム”は全米を好きなときに、好きな場所に移動できる。
テスラは新しい興奮のライフスタイルを提案している。
世界標準をゲット! “スーパー・チャージャー”
テスラが世界EV企業の覇者であることを裏付ける。
EVインフラの要が充電ネットワークだ。
日本でEV普及が決定的に遅れている理由の一つが充電綱の遅れだ。
まあ、日本の場合、官民あげて「EVを普及させない」ための“イヤガラセ”であった。
極めて陰湿で、極めて姑息である。
そのため2024年末で中国と日本の完全電気自動車(BEV)普及率は20対1という圧倒的大差がついてしまった。もはや日本メーカーは絶対に追いつけない。それどころか日産は利益90%減で9000人リストラ! ホンダ、三菱と3社統合に追い込まれた。
これぞ日本的島国根性の結末だ。日本自動車業界の行く先には“地獄”が待っている。
日本がEV普及しなかったもう一つの理由が、充電インフラ整備を国にやってもらおうとしたことだ。いわゆる“甘えの構造”だ。
しかしテスラをはじめ海外EVメーカーはちがった。充電インフラ整備は、自社の責任と考えている。だからイーロン・マスクはテスラEVの販売と並行して、充電綱の整備を徹底的に進めた。それが“スーパー・チャージャー”だ。
世界EVメーカーのトップに立つ。そのためには世界標準を手にすることだ。
“スーパー・チャージャー”は、その普及率、利便性によってアメリカの「標準規格」(NACS)に認定された。つまり米国標準規格をゲットした。数多くのEV企業がNACS方式採用を表明。テスラ、第2ラウンド、圧倒的勝利である。
・・・<抜粋終了>・・・
(管理人注1)
ガソリン車(内燃機関車)は燃料効率が悪く、1割以下しか走行エネルギーに変換できません。その多くは熱エネルギーに化けてしまいます(エンジンが熱くなる)。その熱エネルギーを車内暖房用として利用しています。ただし冬はいいのですが、夏は冷房にさらにエネルギーが必要となります。
(管理人注2)
FSD(フル・セルフ・ドライブ)。完全自動運転のこと。
先日ご逝去された森永卓郎さんは、1985年に起こった日本航空123便の墜落事故の原因を、当時演習をしていた自衛隊の誤射だったのではないか、という持論を述べておられました。
私は少し違った見方をしています。
自衛隊の誤射であったとしても、レーダー網のソフトの書き換えなどを行い、自衛隊の誤射という形にして、“意図的に”撃ち落としたのではないかと睨んでいます。
なぜなら、DSにはそれを行う強い動機があったからです。
(よく言われていることですが)当時マイクロソフトのウィンドウズが世界を席巻する前で、純日本製のOSであるトロンがその優秀性ゆえに、ウィンドウズにとってかわる可能性がありました。そのトロンの中心的な開発者数名が日本航空123便に乗っていて、全員死亡したのです。
これは偶然でしょうか……。
記憶に新しいところでは、小保方晴子さんのSTAP細胞があります。
当初は、“世紀の発見!”と囃したマスコミですが、一転して研究過程にねつ造や改ざんなどの不正があったと騒ぎだし、小保方晴子さんの大バッシング大会となりました。
その結果、小保方さんは失意の内に姿を消すことになりました。
奥野卓志さんが言われていたと記憶していますが、そのSTAP細胞の特許をアメリカ人科学者がとったそうです。
再生医療は、全世界で300兆円に達する巨大利権になるという話を聞いたことがあります。その特許を東洋の小国の名もなき女性科学者に渡すわけにはいかない、という力が働いたように私には思えてきます。
ウィンドウズとSTAP細胞の話をしたのは理由があります。
実は、日本はEV車において世界の先頭を走る可能性があったのです。
『THE GREEN TECHNOLOGY』(グリーンテクノロジー)という船瀬さんの本があります。その中に、慶応大学の清水浩教授が製作した“IZA(イザ)”と名付けられたEV車の話が載っています。IZAは、1991年時点で最高速176kmを記録。1回の充電での走行距離は548kmという驚異的な世界記録を達成しました。
まだテスラ社(2003年設立)が影も形もなかった時代です。
この超高性能EV車の情報を日本のマスコミは15年間、一切伝えなかったそうです。
2005年7月31日付けの超高性能EV車“Elica(エリカ)”日経新聞朝刊の記事です。
“Elica”は周回コースで370km/hを記録した超弩級のEVだ。
「エネルギー総合効率はガソリン車が約7%、燃料電池車が約15%、電気自動車が約27%で、ガソリン車よりも4倍弱効率がよい」「慶応大学は電池メーカーなどと組んでリチウムイオン電池の価格も引き下げ、3年後には3000万円程度で200台程度販売する計画」
この計画が、その後どうなったか本には書いていません。
おそらくポシャッたのだろうと私は想像しています。
船瀬さんは、日本の大手車メーカーを回って、この超高性能のEV車の開発を行うように説得して回ったそうです。
しかし車メーカー側の回答に驚かされます。
「こんな高性能な車は作れません!」
だったそうです。
これは、技術的には可能だが、そんな高性能な車を作ることは許されていない、というふうに私には聞こえます。
船瀬さんは大手車メーカーの経営陣の頭の固さを嘆いていますが、もっと裏の事情があり、日本には先進技術でトップを行くような開発は許さないという力が働いていたのかもしれません。
しかし、トランプ大統領が返り咲き、DSの残党を排除する動きが本格化しています。トランプ大統領は、(日本からDSを一掃して)クリーンにして日本に返すと言われているので、これまでの日本の閉塞感のある時代も遂に終わるのかもしれません。
中国のEV車をディスルような動画が増えていることです。
これは、中国製EV車が発火する事故が相次いだことが理由の一つだと思われます。また、-50℃もの極寒になるとEV車が動かなくなるといったことが報道され、EV車自体がダメだという印象を人々にもたらしたようです。
トヨタが5年連続で世界販売台数で1位となったこともあり、EV車よりもHV(ハイブリッド)車に力を入れたトヨタが、やはり先見の明があったという雰囲気になっているようです。
はたして、そうなのでしょうか?
私は、トヨタがEV戦争において大いに出遅れたと見ています。
そもそも、これから車はEVが主流になるのか、それとも当面はガソリン車(ハイブリッドを含む)で行くのか、という点が重要です。
私は、EVだと見ています。
トヨタが先見の明があったとする人々は、ガソリン車とEVの燃費効率の差を知らないのだろうと思います。
ガソリン車の1に対し、EVは5です。
つまり、石油エネルギーの変換効率において、EVはガソリン車の5倍走るのです。
SDGs(持続可能社会)を謳うなら、これからEVの流れになるのは必然と言えます。
発火の危険性、充電に時間が掛かる、1回の充電での走行距離が短い、-50℃だと動かないといったことは単純に技術的な問題であり、日進月歩に進む科学技術によりいずれ克服されていくと思うのです。
今回は『トランプ暗殺指令』(船瀬俊介著、ビジネス社)から、EVの覇者となったイーロン・マスク氏のテスラ社のEVに関する話題を紹介したいと思います。
中国のBYDのEV販売数がテスラ社の販売数に肉薄していることから、テスラ社をEVの覇者と言っていいのか、と思う人もいるかもしれません。
たしかに中国の圧倒的な生産コストの安さと、安かろう悪かろうのイメージのあった中国製品が、その性能を格段に上げているのは事実だと思います。
しかし中国は、不動産バブルの崩壊による深刻な不況に突入したように見えます。
庶民の購買力が著しく落ちている中で、BYDがテスラを追い越すというのは難しくなるのではないでしょうか。では国内が無理なら海外輸出はどうかというと、トランプ大統領は中国に対して追加関税を表明しており、EUはすでに去年の10月から中国のEV車に最大45.3%の関税をかけています。このことから、BYDの販売台数は頭打ちになることが予想されます。
では、イーロン・マスク氏率いるテスラ社が、EV車の覇者となったという記事を引用させていただきます。
・・・<『トランプ暗殺指令』、p177~p186から抜粋開始>・・・
* 持続可能社会を目指す
イーロン・マスクの企業哲学は明解だ。
--人類が持続可能(サステナブル)な社会を築く--
これが究極の目標だ。だからかれのさまざまな会社でのチャレンジもすべて、この目標達成のためだ。マスクといえばテスラ。テスラといえばEV……電気自動車のメーカーだと思っている人も多い。それは、まちがいだ。EVも持続可能社会へいたる手段の一つにすぎない。
マスクは「未来のクルマはすべてエンジンからEVに変わる」と主張してきた。
その理由は内燃エンジンのエネルギー効率が極めて悪いからだ。
シリンダーで燃やした石油エネルギーの約10分の1しか走行エネルギーに使えない。
石油1リットルを燃料にした場合、エンジン車とEVを比較してみよう。
エンジン車は9割エネルギーを無駄にするため10キロしか走れない(管理人注1)。
同サイズの車でもEVなら、まず石油1リットルを火力発電所で燃やし、その電気を送電線で運んで充電してEVを走らせる。すると約50キロ走る。
同じ1リットルの石油でもEVは5倍走る。だから自動車をEVにシフトすれば、石油資源を8割節約できる。それだけ環境汚染、温暖化ガスも減らせる。
* テスラすべてに圧倒勝利
EV競争には何段階ものステージがある。
▼弟1ラウンド≪EV性能≫
①一充電・走行距離、②充電時間、③電費性能、④加速力、⑤電池耐久性、⑥内外装、⑦荷物積載量……など。
--テスラ・モデルYは2023年、世界で120万台、もっとも売れた車となった。
◎圧倒的勝利
▼第2ラウンド≪充電設備≫
テスラ“スーパー・チャージャー”綱は、「北米充電規格」(NACS)を獲得。数多くの他メーカーが導入を表明。確実に世界規格となる。
◎圧倒的勝利
▼第3ラウンド≪自動運転≫
レベル5まで区分がある。テスラFSD方式は、光学カメラ8台を搭載。AI情報処理を行う。全世界を走る600万台テスラEVから送られてくる道路情報をビッグデータとし、FSD運転(管理人注2)に生かしている。他社はレーダー“マップ方式”。“地図”がない地域は走れない。だから、FSD方式が確実に世界基準となる。
◎圧倒的勝利
▼第4ラウンド≪無人タクシー≫
テスラ“サイバーキャブ”は、地域を選ばずに完全無人走行が可能だ。他社は“地図”方式の自動運転なので、走行地域が限定され、さらにコストも高い。
◎圧倒的勝利
▼第5ラウンド≪カーシェア≫
テスラEVは乗らないときは≪無人タクシー≫として“稼がせる”ことができる。1年間の売り上げは約400万円にもなる。
◎圧倒的勝利
このようにEV一つとっても、テスラは圧倒的な優位性を保っている。
--では、次にイーロン・マスクが矢継ぎ早に発表する数多くの“発明”を見てみよう。
“ロボタクシー”完全自動(FSD)で運転手はいない
行き先を言うだけで発車オーライだ。
2024年10月10日、公表。ハンドルもブレーキもアクセルもない。2人乗り。
カリフォルニア州の映画スタジオでお披露目。イーロン・マスクが“サイバーキャブ”と名付けたロボタクシーは音もなく発進し、街路を回って音もなくセレモニー会場に到達。両側のウイング・ドアが高々と開き、イーロン・マスクが両腕をあげてガッツポーズで現れると、会場の興奮は最高潮に。マイクを握ったマスクは「このロボタクシーは価格は3万ドル以下で販売するつもりだ」と自信たっぷり。
生産開始は2026年から。
「……クルマの中で過ごす時間を考えてほしい。その時間を自由に使えるんだ。好きなことが、なんでもできるんだよ」
“サイバーキャブ”が採用しているのは、テスラの開発した「完全自動運転ソフト」(FSD:フル・セルフ・ドライブ)。
“サイバーキャブ”の特徴は、“非接触充電”方式。人間が運転するEVなら充電ステーションでプラグを差し込んで充電する。しかしロボタクシーは無人だ。
だから“非接触充電”方式を採用している。
“ロボハン”EVバス
このイベントのもう一つの目玉はEVバス。近未来デザインで前方にも窓はない。
無人運転だから、当然だが、まるでSF映画からタイム・スリップして現れたようだ。
停車すると、ドアが自動で開き、“乗客”が20人ほどハーイと笑顔で降りてきた。
FSD(フル・セルフ・ドライブ方式)
「……FSDのないクルマに乗るのは、馬に乗ってスマホをいじるようなもの」
イーロンは完全自動運転から取り残されたエンジン車を皮肉っている。
FSDは進化によって“ヴァージョン区分”されている。
その最新“ヴァージョン”13・22。何百人ものモニターが、すでに路上で試用している。
その反響が凄すぎる。
▼「自宅を出るときからハンドルに一度も触れない。行く先を言うと、車庫から出て、目的地の開いた駐車スペースまでEVが勝手に見つけて駐車した。だから1回もハンドルに触れずに目的地についた」
▼ 「FSD走行中にネコが飛び出したが、EVはそれをちゃんと回避した」
▼ 「行き止まりの道で自動停止。勝手にハンドルのみごとな切り返しで、難なくUターンした」
30分の1……!? びっくり安値のテスラ保険
イーロンは「完全FSDにすれば、事故率は人間のドライバーの30分の1まで減らせる」という。
すると自動的にEV自動車保険の掛け金も30分の1になる。
この保険料の安さだけでも、ガソリン車からEVへ消費者はなだれを打って殺到することだろう。
“サイバートラック”正体は水陸両用車だ!
ピックアップ・トラック型のEV。デザインは近未来SF映画に登場しそう。3トン自重にもかかわらずゼロから時速60マイル(約100キロ)加速が2.6秒。化け物級の加速力。最高速は時速209キロ。ポルシェ911との加速競争では、もう1台の911を牽引しながらの余裕の楽勝、最大5トンまで牽引できるという。
車体は無塗装ステンレス。機関銃で撃っても穴が開かず、ドライバーは安全というのがアメリカらしい。窓も特別強化ガラス。それとイーロンが最後に自慢するのは、この“サイバー・トラック”は「水に浮く」のだ。
「……30分間は水上走行できる」(マスク)。それだけ密閉性が高い。
排気管のあるガソリン事なら、こうはいかない。これは洪水時やアウトドアで渡河するとき、予想外の威力を発揮しそうだ。
“セミ・トラック”一充電800km、燃費2分の1!
「……見かけは象だが、走りはチーターだ」
イーロン・マスクは発表会場で自信満々だ。
このEVトレーラ・トラックは、1回の充電で800km走行。
「……これは本当に道路革命だ。有意義な方法で世界をより良くできる。発表当時の予定価格は約2000万円「(イーロン・マスク)。
なぜテスラがトラック分野に進出したのか?
すでにペプシコに100台納車済み。
全大型トラックは全車両数のうち1%しか占めない。しかしアメリカ全車両の排出ガスの20%をディーゼル・エンジンの大型トラックが排出している。
粉塵排出は36%を占めている。しかし、EVである“セミ・トレーラー”はゼロ・ミッションだ。
これがテスラが大型トレーラー分野に進出した一番のメリットだ。
大型トレーラー部門へのテスラ参加の意義は、それだけではない。
2番目に当然、テスラEVには完全自動運転(FSD)が採用されている。これはトラックドライバーの労働低減に大いに役立つはずだ。少なくとも高速道路上でハンドルを握る必要さえない。
3番目の理由は、“燃費”の良さだ。
マスクによれば、ディーゼル・エンジンのトラックに比べて走行コストは2分の1という。
逆にいえば、荷主は同じコストで2倍運べることになる。
600ドルの“電動オートバイ”
イーロン・マスクは“EVバイク”まで完成してしまった。
これは、既存オートバイ・メーカーには脅威だろう。その名称は“モデルM”。デザインは、近未来的で超カッコイイ。最先端スタイルと仰天は、その価格だ。なんと600ドル……! 日本円でわずか9万円。これは冗談としか思えない。
キャンピング・カーの進化系“EVホーム”
これは、マイホームとEVを合体させた。
いわばキャンピング・カーの進化系だ。「現在、都会で家を持つのは極めで困難になっています。住宅価格と金利高騰がそれに拍車をかけています。それより“動く家”にしましょう。ソーラーパネルで電力自給し、“スターリンク”で、どこでも世界とつながれます」(テスラ社広告)
アメリカでは無駄を省いた“タイニーハウス”がブームとなっている。
それをEVと合体させたのだ。
“EVホーム”は全米を好きなときに、好きな場所に移動できる。
テスラは新しい興奮のライフスタイルを提案している。
世界標準をゲット! “スーパー・チャージャー”
テスラが世界EV企業の覇者であることを裏付ける。
EVインフラの要が充電ネットワークだ。
日本でEV普及が決定的に遅れている理由の一つが充電綱の遅れだ。
まあ、日本の場合、官民あげて「EVを普及させない」ための“イヤガラセ”であった。
極めて陰湿で、極めて姑息である。
そのため2024年末で中国と日本の完全電気自動車(BEV)普及率は20対1という圧倒的大差がついてしまった。もはや日本メーカーは絶対に追いつけない。それどころか日産は利益90%減で9000人リストラ! ホンダ、三菱と3社統合に追い込まれた。
これぞ日本的島国根性の結末だ。日本自動車業界の行く先には“地獄”が待っている。
日本がEV普及しなかったもう一つの理由が、充電インフラ整備を国にやってもらおうとしたことだ。いわゆる“甘えの構造”だ。
しかしテスラをはじめ海外EVメーカーはちがった。充電インフラ整備は、自社の責任と考えている。だからイーロン・マスクはテスラEVの販売と並行して、充電綱の整備を徹底的に進めた。それが“スーパー・チャージャー”だ。
世界EVメーカーのトップに立つ。そのためには世界標準を手にすることだ。
“スーパー・チャージャー”は、その普及率、利便性によってアメリカの「標準規格」(NACS)に認定された。つまり米国標準規格をゲットした。数多くのEV企業がNACS方式採用を表明。テスラ、第2ラウンド、圧倒的勝利である。
・・・<抜粋終了>・・・
(管理人注1)
ガソリン車(内燃機関車)は燃料効率が悪く、1割以下しか走行エネルギーに変換できません。その多くは熱エネルギーに化けてしまいます(エンジンが熱くなる)。その熱エネルギーを車内暖房用として利用しています。ただし冬はいいのですが、夏は冷房にさらにエネルギーが必要となります。
(管理人注2)
FSD(フル・セルフ・ドライブ)。完全自動運転のこと。
先日ご逝去された森永卓郎さんは、1985年に起こった日本航空123便の墜落事故の原因を、当時演習をしていた自衛隊の誤射だったのではないか、という持論を述べておられました。
私は少し違った見方をしています。
自衛隊の誤射であったとしても、レーダー網のソフトの書き換えなどを行い、自衛隊の誤射という形にして、“意図的に”撃ち落としたのではないかと睨んでいます。
なぜなら、DSにはそれを行う強い動機があったからです。
(よく言われていることですが)当時マイクロソフトのウィンドウズが世界を席巻する前で、純日本製のOSであるトロンがその優秀性ゆえに、ウィンドウズにとってかわる可能性がありました。そのトロンの中心的な開発者数名が日本航空123便に乗っていて、全員死亡したのです。
これは偶然でしょうか……。
記憶に新しいところでは、小保方晴子さんのSTAP細胞があります。
当初は、“世紀の発見!”と囃したマスコミですが、一転して研究過程にねつ造や改ざんなどの不正があったと騒ぎだし、小保方晴子さんの大バッシング大会となりました。
その結果、小保方さんは失意の内に姿を消すことになりました。
奥野卓志さんが言われていたと記憶していますが、そのSTAP細胞の特許をアメリカ人科学者がとったそうです。
再生医療は、全世界で300兆円に達する巨大利権になるという話を聞いたことがあります。その特許を東洋の小国の名もなき女性科学者に渡すわけにはいかない、という力が働いたように私には思えてきます。
ウィンドウズとSTAP細胞の話をしたのは理由があります。
実は、日本はEV車において世界の先頭を走る可能性があったのです。
『THE GREEN TECHNOLOGY』(グリーンテクノロジー)という船瀬さんの本があります。その中に、慶応大学の清水浩教授が製作した“IZA(イザ)”と名付けられたEV車の話が載っています。IZAは、1991年時点で最高速176kmを記録。1回の充電での走行距離は548kmという驚異的な世界記録を達成しました。
まだテスラ社(2003年設立)が影も形もなかった時代です。
この超高性能EV車の情報を日本のマスコミは15年間、一切伝えなかったそうです。
2005年7月31日付けの超高性能EV車“Elica(エリカ)”日経新聞朝刊の記事です。
“Elica”は周回コースで370km/hを記録した超弩級のEVだ。
「エネルギー総合効率はガソリン車が約7%、燃料電池車が約15%、電気自動車が約27%で、ガソリン車よりも4倍弱効率がよい」「慶応大学は電池メーカーなどと組んでリチウムイオン電池の価格も引き下げ、3年後には3000万円程度で200台程度販売する計画」
この計画が、その後どうなったか本には書いていません。
おそらくポシャッたのだろうと私は想像しています。
船瀬さんは、日本の大手車メーカーを回って、この超高性能のEV車の開発を行うように説得して回ったそうです。
しかし車メーカー側の回答に驚かされます。
「こんな高性能な車は作れません!」
だったそうです。
これは、技術的には可能だが、そんな高性能な車を作ることは許されていない、というふうに私には聞こえます。
船瀬さんは大手車メーカーの経営陣の頭の固さを嘆いていますが、もっと裏の事情があり、日本には先進技術でトップを行くような開発は許さないという力が働いていたのかもしれません。
しかし、トランプ大統領が返り咲き、DSの残党を排除する動きが本格化しています。トランプ大統領は、(日本からDSを一掃して)クリーンにして日本に返すと言われているので、これまでの日本の閉塞感のある時代も遂に終わるのかもしれません。
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