パンデミック以来低下し続けているアメリカの子どもたちの学力の低下がさらに加速中。

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飴っ理科の子どもの学力低下が顕著 アメリカ

パンデミック以来低下し続けているアメリカの子どもたちの学力の低下がさらに加速中。

読解力のスコアは過去最低に・・・。日本もいずれそうなる可能性。

2020年から世界中で始まった子どもたちの極端な学力低下

パンデミック以来、世界中で「子どもたちの極端な学力低下」が問題となり続けています。

特にアメリカではよく報道されていまして、過去に以下のような記事でご紹介したことがあります。

アメリカの9歳の児童の学力スコアが過去30年で最大の下落
 BDW 2022年10月16日

アメリカの子どもの学力低下が過去50年間で最大に
 BDW 2022年9月2日

あるいは、「現在のアメリカの子どもたちの3分の2は字が読めない」というアメリカの報道もご紹介したことがあります。

これらは 2022年の報道でしたが、その後もアメリカの学力は低下し続けているようで、最新の全米の学力テストのスコアで、特に「読解力」が過去最低を示したことを米ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えていました。

これは、アメリカだけのことではありません。

2022年には、ブラジルで、「6~7歳児の4割が読書き不可の状態になっている」という発表がありました。

スウェーデンでも、学生の学力が大幅に低下したことが報じられていました。スウェーデンでは「成人の25%がまともな読み書きができない状態」なのだそう。

これらの学力低下の理由はいろいろと言われていますが、個人的には、パンデミック中の「子どものマスク着用の問題」だと思われます。

今回、全米で行われた学力テストは、4年生(日本の小学4年)と 12年生(日本の中学2年)で行われたのですが、4年生の場合、パンデミックが起きた時は、まだ幼稚園児でした。幼稚園児ですと、まだまだ脳も神経も発達途上の年齢です。マスクによる酸欠により、それらの成長が阻害されてしまっては、正常の知覚発達は難しかったと思われます。しかも、その状態が何年も続いた。

マスクによる「酸素欠乏症候群」については、以下の記事などをご参照下されば幸いです。

「酸素欠乏マスク症候群」が小さな子どもたちに引き起こす不可逆的な脳や神経、そして「目」への影響
In Deep 2024年8月31日

若い人たちの全体的な学力低下は、今後も各国で問題となり続けると思いますが、今さら手立ては特にはないはずです。

子どもから酸素を奪えば脳の発達を阻害するという単純なことに気づくことができなかった大人と専門家たちの愚策の産物です。

ウォール・ストリート・ジャーナルの記事をご紹介します。



アメリカの子どもたちの読解力はますます低下している

American Kids Are Getting Even Worse at Reading
archive.is 2025/01/29

新たな全国テストのスコアは、アメリカの子どもたちの読解力の低下が続いていることを示している

新たな全国テストの成績によると、アメリカの学生たちの読解力はさらに低下しており、何年にもわたる低下の中で改善が見られていない。

注目を浴びている連邦試験の結果によると、2024年に中学 2年生のうち初級以上の読解力を獲得した生徒の割合は 67%で、これは 1992年に試験が始まって以来最低の割合だった。

4年生でこの基準に達したのはわずか 60%で、過去最低に近づいている。

成績の低下はパンデミック前から始まり、パンデミックの最中も続き、その後も続いている。

成績が最も低い生徒は他の生徒よりさらに遅れをとる一方で、成績の低下は広範囲に及び、さまざまな州、学校、人種、経済的背景を持つ生徒に影響を及ぼしている。

読解力の低下は、潜在的に広範囲にわたる影響を及ぼす。テストの点数は、国家と個人の両方の経済的成功と関連している。

「私たちが何か対策を取らなければ、読解に苦労している生徒は大人になっても読解に苦労することになります」と、教育改革を訴える非営利団体エクセリンエドで早期識字教育の上級政策研究員を務めるキミオナ・バーク氏は言う。

今回のテスト結果は、教育省の一部門が長年実施している全国教育進歩調査の結果だ。このテストは「国民の成績表」とも呼ばれ、2024年の初めに全国の 4年生 (9歳)と 8年生(日本の中学2年生)の代表者を対象に実施された。

最近の調査結果で検査を受けた 4年生は、2020年にパンデミックが発生した当時は幼稚園生だったが、8年生は 4年生だった。

パンデミックが長い影を落としていると考える人たちもいる。

パンデミック中にニューヨーク市のチャータースクールの校長を務めていたブランディ・ヴァーディマン氏は、対面授業に戻った生徒たちが直面した苦労は驚くべきものだったと語った。

「コンピューターを通じて初めて学校生活を体験した生徒もいた。鉛筆の持ち方さえ知らなかった」とヴァーディマン氏は言う。

このアメリカの学力低下は、単純な説明がつかず、何年も専門家たちを悩ませてきた。研究者たちは、生徒の成績は学校内外の要因に左右されると述べている。

「これは単なるパンデミックの話ではありません。わが国は読解に関する複雑な課題に直面しています」と教育省のペギー・カー氏は記者会見で述べた。

カー氏は、学生の読書に対する喜びが減っていること、エッセイの回答を求める教師が減っていること、デバイスでの読書が増加していることも付け加えた。

テネシー州共和党議員マーク・ホワイト氏は、同州は教育の成果を向上させる法律を可決したと述べた。

この法律には、教師に読解の

 科学の訓練を受けさせることや、一定の基準を満たさない生徒は3年生に留年させることなどが含まれている。

「我々は正しい方向に進んでいると思う」とホワイト氏は述べ、変化が効果を発揮するにはさらに時間が必要だと付け加えた。

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