江藤拓農水相、食糧法に価格の安定「書いていない」4連発 実際は法律名にも条文にも明記
農水相の責任逃れか?農林官僚のアドバイス?
江藤拓農林水産相は2月28日の衆院予算委員会分科会で、備蓄米放出に関連して、食糧法には価格の安定は「書いていない」と4回繰り返した。実際には法律の正式名称に「価格の安定」が入っているほか、条文にも書かれている。指摘を受けて訂正したが、担当閣僚としての資質を問う声も出そうだ。
分科会では、政府が備蓄米放出を発表した後もコメの店頭価格高騰が止まらない実態について、日本維新の会の徳安淳子氏が「国民は買いたくても買えない」とただした。
これに対し江藤氏は「法律に基づいて備蓄米は運用しなければならない」などとした上で「価格の安定なんて書いてありません、食糧法には。書いてありません。書いてありません。書いてありません」と自信満々に答弁した。
野党議員から「書いてある」とやじが飛ぶと同時に、江藤氏の後ろにいた官僚が慌てて声を掛けて指摘したが、江藤氏は「はいはい。分かりました」と述べるだけだった。
徳安氏が「書いてあるのか、ないのか」と尋ねると、江藤氏は「大変失礼しました。書いてありました」と訂正した。
食糧法は正式名称が「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律」で、法律名に「価格の安定」が明記されているほか、1条の「主要食糧の需給及び価格の安定を図り」、2条の「政府は、米穀の需給及び価格の安定を図るため」など、「価格の安定」の文言が20カ所近くある。
江藤氏は1月31日の記者会見で「国会議員になって、もちろん目は通していましたが、これほど食糧法を隅々まで読んだことはありません」、2月7日には「食糧法の理念に則っているのか。第3条2項、49条、1条、さまざまな条文を読み込んだ上で考えました」と述べていた。
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