「お薬手帳持ってませんと言ったら590円取られた。持ってたら450円取られた」

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「お薬手帳持ってませんと言ったら590円取られた。持ってたら450円取られた」

猪瀬直樹議員が“医療費のムダ”を追及 石破総理「党派性なんて言ってたら国が滅びる」

 6日、参議院予算委員会にて、日本維新の会の猪瀬直樹議員が“医療費のムダ”について石破総理を追及した。

【映像】「590円取られた」「450円取られた」お薬手帳の衝撃エピソード

 まず猪瀬議員は「門前薬局(院外薬局)が儲かる仕組み」について以下のように説明した。

「我々が医者にかかると院内薬局、病院の中で薬を買う場合がある。(例えば)院内処方で320円。もちろん、保険が1割だったり3割だったりする。調剤薬局、門前薬局でやると7.4倍。なんでこんなに高くなるのか。“何とか技術料”“何とか調剤基本料”とかいっぱい付けている。服薬管理指導料で『お薬手帳持ってません』と言ったら590円取られた。次持って行ったら450円取られた。持ってても持ってなくても取られる。(利用客は)耳塞いでいるしかない。これ聞かれたら終わりなんだから。関所の通行料じゃないか。こんな馬鹿げたことがあるか、こういうムダなコスト」

 その上で「マイナカードがあれば(お薬手帳は)もういらない」と続けた。

「僕はスマホにマイナカードが入っている。すると、いろいろなとこの医者で処方箋やって、薬局で薬もらったら全部記録に残っているからお薬手帳なんていらない。前厚労大臣、わかりますよね、加藤さん。それなのになんで取ってるんですかね、これ。デジタル化とかいろんなことを押し進めていけば、こういうコストは0になる。じゃあ、なんでこんなものが残っているか? それは『医薬分業』を進めるための政策インセンティブ、誘導コストがあった。その1人歩きした誘導コストが今我々ユーザーの患者のツケとしてきている。これ、ムダだ。処方箋は年間8億枚ある。掛け算すると、大体1.8兆円が無駄になる必要ない金ではないかと言うことができるが、これはまたじっくりやりましょう

 さらに猪瀬議員は、日米開戦直前の夏に総力戦研究所の若手エリートたちがあらゆるデータを元にシミュレーションを重ね、“必敗”の予測があったにもかかわらず開戦に踏み切ってしまった史実を綴った自著であり石破総理も読んだ『昭和16年夏の敗戦』を引き合いに出しながら以下のように述べた。

「今日本が陥っている危機は、本当にユーザー側の立場に立たず、それぞれの圧力団体や役所の都合やいろいろなもの、過去の政策のツケが回ってきて“あと数年で(国民医療費)50兆円だ。こんな馬鹿げたことがあるか。これを削ることによって若い人の保険料負担を減らす、それを早速やらなければいけないということで、改めてまた総理に今までの話を踏まえて協議体を急いで作って、本当に中身のある議論で透明化する。業界団体の話は不透明だ。やはりファクトとロジックがきちんとあったから総力戦研究所はいろいろな結論を出したわけだが、そういうことを協議体でやりたい」

 これに対して石破総理は「協議体はそうあらねばならないと政府としても思っている。『昭和16年の夏の敗戦』は、あらゆるデータを包み隠さず開示すれば結果はわかる。秀才たちだったから。でも『戦は時の運』とか『戦うも亡国、戦わざるも亡国、戦わずして敗れるは国民の魂まで滅ぼす真の亡国なり』という言葉があったように記憶しているが、分かっていたにもかかわらず、なぜそうなったかということ、データを全部開示してもそうなったことがあった。そこには、個の利益の方が、全体の利益を優先したのかもしれない。そういうことも含め、私どもは(猪瀬)委員が指摘したように、もう党派性なんて言ってたら国が滅びてしまうので、党派性を一切取り払って、同時に透明な議論というものがあって、国民の皆さん方が『そうだな』と思ってもらえる。そこにおいて必要なことは、患者の権利がきちんと保証されるということと、“不当なこと”は全くないという前提のもとだが一生懸命働く医療機関が存続をしていくこと、そして保険の財政がこれから先も持続可能である。この3つをいかにして実現するかということにおいて、協議体に多くの責任があると思っている。政府として必要な情報提供は包み隠さない」と述べた。

 猪瀬議員は「真面目なお医者さん、真面目な薬剤師さん、一生懸命に仕事をしている。そして我々ユーザー、その良い関係を壊しているような構造が、今できあがってるということで、4兆円を削減すると。これは協議体でやる、現役世代を6万円の負担を下げるということをやる。これをなんとかこの5月までにある程度詰めないといけない。今総理が言ったことをもう1回お願いするが、透明化をして分かるようにしていくことが大事だ。総力戦研究所もこのプロセスが見えなかったから、外に出せなかったから問題だった」と述べた。

 石破総理は「そのように協議体は進行するものと承知している」と答えた。
ABEMA NEWS)

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