アルゼンチンで「8時間で1年間分の雨」が降り 13人が死亡。街は壊滅状態に
洪水の発生と共に、略奪も相次いだとも報じられています
数時間で1年間分の雨
アルゼンチンのバイアブランカという港湾都市が非常に激しい豪雨に見舞われ、街が壊滅状態となったことが報じられています。
バイアブランカの場所
Google Map
その雨の量がものすごく、州の治安相によると、
「 8時間で通常の 1年間分の雨が降った」
とのこと。
この豪雨により、13人が死亡し、2人の子どもが行方不明となっていると報じられていますが、まだ被害の全容はわかっていないようです。
また、洪水の発生と共に、略奪も相次いだとも報じられています。
3月7日、バイアブランカの冠水した通りに人々が集まっている様子。
アルゼンチンは広大な国ですので、いろいろな気候の地域があるのは不思議ではないですが、少し前まで「アルゼンチン全土で山火事が発生」と報じられていたことを考えるますと、どちらにしても激しい気象現象が繰り返されているようです。
この豪雨についての、ボイス・オブ・アメリカの報道です。
アルゼンチンで8時間で1年間分の雨が降り13人が死亡
13 die in Argentina after 1 year’s worth of rain falls in 8 hours
VOA 2025/03/08
アルゼンチンの港湾都市バイアブランカは、わずか数時間の間に一年分の雨に見舞われ「壊滅状態」となり、13人が死亡、数百人が家を追われたと当局は発表した。
地元メディアによると 4歳と 1歳の少女 2人が、7日の嵐による洪水に流された可能性があり、行方不明となっている。
洪水により病室は水没し、近隣地域は島と化し、市内の広範囲で停電が発生した。パトリシア・ブルリッチ国家安全保障相はバイア・ブランカは「破壊された」と述べた。
当局によると、死者数は 3月7日の10人から翌日には 13人に増加した。
市長室は、首都ブエノスアイレスの南西 600キロに位置する人口 35万人のこの都市で、さらなる死傷者が出る可能性があると述べた。
ブルリッチ氏はラジオ・マイターに対し、行方不明の少女たちは「水に流された可能性がある」と語った。
犠牲者のうち少なくとも 5人は、急激に上昇した水によって車内に閉じ込められた後、冠水した道路上で死亡したとみられる。
この豪雨によりホセ・ペンナ病院は避難を余儀なくされ、看護師や他の医療スタッフが赤ちゃんを安全な場所に運ぶ様子を映したニュース映像やソーシャルメディアで共有された動画が映し出された。その後、軍の支援を受けた。
この豪雨により、わずか 8時間で 400ミリを超える雨量がこの地域に降り注いだ。「これはバイアブランカの 1年間の降雨量とほぼ同じだ」と同州の治安相ハビエル・アロンソ氏は語った。
「これは前例のないことだ」と彼は言った。
荒廃の光景
地元メディアは浸水した商店の写真を放映し、一晩中略奪が行われたと報じた。
政府は 920万ドル (約 13億円)の緊急復興援助を承認した。
嵐により沿岸地域の大半が停電した。一時、バイアブランコ市の当局は路上に大量の水が溜まったため、電力供給を停止した。
市長室によると、7日の避難者数はピーク時の 1,321人から減少し、850人となった。
ブエノスアイレスも嵐に見舞われたが、大きな被害はなかった。
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