エジプト三大ピラミッドのひとつの地下に、最新の撮影法により「それが何であるのか不明の巨大な構造物」が発見され、論文が発表される

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エジプトのピラミッド地下の巨大な構造物が発見される エジプト

エジプト三大ピラミッドのひとつの地下に、最新の撮影法により「それが何であるのか不明の巨大な構造物」が発見され、論文が発表される

巨大な建造物が何であるかは不明

本当であるなら、世紀の発見ということになりますが

エジプトのピラミッドに、三大ピラミッドと呼ばれるものがあり、それぞれ、クフ王、カフラー王、メンカウラー王の陵墓であるとされているものですが、そのうちのカフラー王のピラミッドの「地下」に、

「巨大な構造物が検出された」

という科学報道が話題となっています。

合成開口レーダードップラー断層撮影法という、比較的最新の技術によって、それが明らかになったというものです。

何しろ、画像から想定される、その構造物は以下のようなものだというのですから、話題にもなります。こんな巨大なものがピラミッドの地下にあると。

カフラー王のピラミッドの下で発見された建造物の図解

watchers.news

タワーマンションならぬ、「地下タワーマンション」みたいな形状に見えないでもないですが、しかし、やはり、相当「突飛な発見」であることもあり、懐疑的な見方をする科学者たちが多いようで、また、論文は現時点では査読されていないということもあり、信憑性の確認はまだされていません。

論文そのものは以下にあります。

合成開口レーダードップラー断層撮影により、ギザの大ピラミッドの未発見の高解像度内部構造の詳細が明らかに
Synthetic Aperture Radar Doppler Tomography Reveals Details of Undiscovered High-Resolution Internal Structure of the Great Pyramid of Giza

もし、先ほどのイラストのようなものが本当に存在しているのだとすれば、

「ピラミッドとは本当は何のための建造物だったのか」

ということも考え直さなければならないような発見ではあり、論文への見解の先が気になります。

このことを取りあげていた科学記事をご紹介します。

 


カフラー王のピラミッドの下に隠された構造物が発見されたと新たな研究が主張

Hidden structures found under the Khafre Pyramid, new study claims
watchers.news 2025/03/22

ピサ大学の研究者らは、合成開口レーダー(SAR)ドップラー断層撮影法を用いて、エジプトのカイロ近郊にあるカフラー王のピラミッドの下に大規模な多層地下構造物を発見したと報告した。この発見の論文はまだ査読されていないが、その主張の規模と古代史の理解に対する潜在的な影響から、ネット上で大きな注目を集めている。


カフラー王のピラミッドの下にあるゼッド構造の断層画像。

イタリアのピサ大学の研究者たちが最先端の技術を駆使して巨大な地下構造物を発見したと主張したことを受けて、今週、インターネット上ではカフラー王のピラミッドの話題が盛り上がっている。

使用された技術は合成開口レーダードップラー断層撮影法だ。

まず、これらの研究者の主張とその意味を理解する必要がある。ただし、当然ながら、これは必ずしも古代エジプト人が遠くから来たエイリアンやトカゲ人間と共謀していたことを意味するわけではない。

研究者たちは、さまざまな角度から取得された数十枚の断層の合成開口レーダー画像を分析することで、カフラー王のピラミッドの内部と台地の深部を 3D で再構築することに成功した。

 

研究者のコラド・マランガ氏とフィリッポ・ビオンディ氏は、カフラー王のピラミッドの下に「ゼッド構造」と呼ばれる 5つの同一の構造物を発見したと主張している。これらの構造物は幾何学的な通路でつながっているが、それだけではない。

彼らによると、これらの構造物はそれぞれ 5つの階層に分かれており、屋根は傾斜しているという。

さらに興味深いのは、これらの柱が 8つの中空の円筒形構造物の上にあり、その周囲を螺旋状の通路が取り囲んでいることだ。そして、それだけではない円筒形構造物は、各辺が約 80メートルの巨大な立方体構造物 2つの上にあるのだ。

この構造物は地表から約 2km下まで伸びており、ギザ台地群の 3つのピラミッドすべての下の領域に広がっていると述べられている。


カフラー王のピラミッドの下にある円筒形の柱と立方体の構造の図解。

主流のエジプト学によれば、ギザのピラミッドは紀元前 2500年頃にクフ王、カフラー王、メンカウラー王の墓として建設され、巨大な石のブロックを動かしたり配置したりするために、傾斜路、水で潤滑したソリ、テコなどの技術が使われたと考えられている。

「しかし、円周率、黄金比、光の速度など、その建築における冗長な数学や、今日の熟練した建築家の証言は、公式の説明が成り立たないことを示唆してします」とジャーナリストのグレッグ・リース氏は語った。

「最近の合成開口レーダーのデータによって明らかにされた、この巨大な地下構造は、機械的または機能的なシステムと思われるものを示している可能性があります」とグレッグ氏は続ける。

これらの建造物が実際に存在するとしても、その目的は解釈の余地が残されている。

幾何学的な構造、多層構造、そして巨大な規模から、この地下の複合施設は伝統的な意味での埋葬地ではなかった可能性が示唆されている。

螺旋状の通路、中空の柱、巨大な立方体の存在は、儀式、天文学、さらにはエネルギー関連の機能を示している可能性があり、これらは現代の考古学でよく研究されている概念だ。

また、大規模な貯蔵システム、象徴的な建築模倣、あるいは古代エジプトの忘れられた政治の側面であると主張する人もいる。

今回の研究では、この合成開口レーダーのドップラーを使用して、土壌/岩石と、空気で満たされた地下の空隙との間の微小な動きを分析した。

ほとんどの専門家によると、使用されている技術は正当だが、比較的新しいため、その正確性を確認するには、より多くの検証可能な使用例が必要だと述べている。

研究者たちは 2022年に同じ技術を使ってギザのピラミッドの下で発見された物を確認する論文を発表しており、これにより彼らの主張にいくらかの正当性が加わった。

多くの研究者たちは、今回の研究が発表された学術誌 MDPI は正当な科学雑誌ではあるものの、科学界ではあまり評判が良くなく、第二に出版物の質よりも利益を優先していると非難されることがあると指摘している。

専門家たちは、プレスリリース自体にも疑問を呈している。

プレスリリースにはその後のリンクがないからだ。プレスリリースは地元の記者会見で行われ、まもなくイタリア語と英語で一般公開される予定だ。

この研究は、比較的新しい画像技術を使用していることもあり、かなりの議論を呼んでおり、当然ながら疑問視されてもいる。

しかし、研究が査読されるまでは、その主張のいずれも検証も否定もできない。

もし検証されれば、この発見は古代エジプトの建築と人類史全体に対する現在の解釈を一変させる可能性のある大発見となる可能性がある。

このような展開は科学界に大きな注目を集め、オルタナティブ・ヒストリーの支持者の間で新たな関心を呼ぶことになるだろう。

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