4月13日に開幕を迎える「2025年大阪・関西万博」。外国パビリオンの完成が遅れ、「工事中の万博会場で見学をする」ということになりそうだが、大阪府の吉村洋文知事はPRに余念がなかった。

 

 3月23日は、完成した大阪府市出展の『大阪ヘルスケアパビリオン(大阪館)』が報道陣に公開された。

「注目されているのは未来の都市生活を体験できる『リボーン体験』です。髪、肌、筋骨格、心血管などをセンサーとカメラで測定すると、25年後の自分がアバター(分身)として誕生。未来の暮らしを疑似体験できます。

 そしてこの日、吉村知事が体験したのが『ミライ人間洗濯機』です。 1970年の大阪万博では『人間洗濯機』が展示され話題になり、これはその次世代機ということです。

 微細な泡で全身を洗浄できて、センサーが健康状態を把握。体調に合った音楽も流れます。

 1人目の『入浴者』となった吉村知事は『最初は不安でしたが、めちゃくちゃ気持ちよかった。肌もツルツル』と感想を述べていました」(社会部記者)

 全身びしょびしょになりながらもご満悦の吉村知事だったが、国民の感情はそうもいかないようだ。

 同じ日に共同通信は世論調査で、「4月13日に開幕する大阪・関西万博に『行きたいとは思わない』が74.8%で、『行きたいと思う』の24.6%を上回った」という結果になったことを報じた。「行きたくない」が「行きたい」のおよそ3倍となる異常事態だ。

「開幕前日には民放5局が万博会場から同時生放送をしますが、機運は盛り上がらないまま開幕に突入することになりそうです。

 スタッフの人件費、会場警備費などの運営費は1160億円と見積もられ、そのおよそ9割を入場料収入で賄う予定です。そのためには目標販売数の8割販売が必須。しかし、前売り券の販売枚数も、3月19日の時点で目標の1400万枚に対しておよそ830万枚。不安ばかりが募ります」(同前)

 Xでは《期間の中間には盛り上がるでしょう》《開幕したら行きたいと思う人絶対に増えると思う》といった前向きなポストも散見される。しかしながら、否定的な意見も当然多い。

《そりゃそうですよ 見たいものがなにもないから》

《入場券が高い!心が揺らぎます笑》

《新幹線代含めて金払って行きたいかと言われたら行きたいとは思わんな》

 国民も判断しかねている様子。ふたを開けてみれば、はしゃいでいるのは吉村知事だけ、なんてことにならないとよいが……。