カナダが7兆4000億円相当の米国債を売却

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アメリカ国債の売却が進む アメリカ

カナダが7兆4000億円相当の米国債を売却

脱ドル化:カナダが米国債490億ドルの売却を主導

現在、米国債のドル離れが驚くべきスピードで進んでおり、カナダが先頭に立って大幅な米国債の売りを出しており、世界市場に波紋を呼んでいる。

アメリカ財務省のデータによると、外国人投資家は 1月に 133億ドル(2兆円)もの米国債を売却し、12月にはさらに大きな 496億9000万ドル(7兆4000億円)の売りが出た。

この3か月間の売り傾向は、15カ月続いた外国人投資家の買いの流れを断ち切り、米国債に対する世界の信頼の変化を懸念させている。

本稿執筆時点で、外国人投資家は 3か月連続で米国債を売却している。

1月はカナダが最大の純売却国だったが、興味深いことに、英国は 12月の最大売却国から 1月の最大購入者に転じた。ノルウェーと日本も 2位と 3位の購入者となった。このパターンは、中央銀行が金融バッファーとしての米国債への依存を積極的に減らしていることを明確に示唆している。

米国債のドル化の解消は、世界中の中央銀行が金準備を増やしている時期と一致している。2024年には、世界の金準備が 1,045トン増加し、3年連続で 1,000トンを超えた。

レイリアント・グローバル・アドバイザーズ社の最高研究責任者フィリップ・ウール氏は次のように述べている。

「これは長期的な傾向になると思うし、米国がドルの準備通貨としての地位を地政学的な手段として利用し続けるかどうかにかかっている」

米国がロシア資産を凍結したことで、多くの国が自国の資産保有を再考するようになり、この変化は加速した。

制裁や資産凍結を懸念する海外の買い手は、米国の潜在的な行動から自国経済を守るために動いている。

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