フランス領のレユニオン島でチクングニア熱の流行により緊急行動計画
フランス、チクングニア熱流行で緊急計画を導入
フランス当局は、インド洋にある同国の海外領土レユニオン島でのチクングニア熱ウイルスの流行を受け、緊急行動計画を導入したと、レユニオン1テレビ局が報じた。
3月のある週に、島内で 6,000件の新たな感染例が検出された。 2024年8月に流行が始まって以来、合計で 2万件の症例が発生している。 (※ レユニオン島の人口は約 85万人)
「進行中のチクングニア熱の流行に関連して、計画された手術の再プログラムや医療従事者の休暇からの召還を可能にするシステム『ホワイトプラン』がレユニオン島で開始された」と同メディアは同島の病院の声明を引用して報じた。
この決定は、北部のサン=ドニと南部のサン=ピエールという主要都市で「数日間にわたり緊急サービスの活動が非常に増加」する中でなされた。
医療施設は「追加のベッドを開設したにもかかわらず、入院能力が枯渇している」ことと「スタッフの作業負荷が増加している」ことを指摘した。
3月31日、地域保健当局はチクングニアウイルスのワクチン接種の開始を発表した。 4万回分のワクチンが島に届けられた。
2005年から 2006年にかけて、このウイルスの流行により、レユニオン島の(当時の)人口の 3分の1以上にあたる 26万人が感染し、200人以上が死亡した。
チクングニア熱(Chikungunya Fever)とは
チクングニア熱は蚊に刺されることで広がるウイルス性疾患です。「チクングニア」とは、アフリカの現地語で痛みによって「かがんで歩く」という言葉に由来します。最近、ヨーロッパやアメリカ大陸にも感染者が広がり、年々患者数が増加している感染症です。感染症法では4類感染症に分類されています。
どうやってうつる
ネッタイシマカやヒトスジシマカからヒトにウイルスが運ばれて感染します。ヒトからヒトには感染しません。
症状
潜伏期間は2~12日(通常3~7日)です。その後に、発熱、関節炎、発疹がみられます。関節の痛みは、手首、足首、指、膝、肘、肩などに現れます。結膜炎や神経系の症状もみられます。出血しやすくなることもあります。死に至ることは稀ですが、関節の痛みが月単位、年単位で続くことがあります。
症状によるデング熱との鑑別は困難です。デング熱よりも潜伏期間が短く、旅行中に発症する可能性があります。
症状によるデング熱との鑑別は困難です。デング熱よりも潜伏期間が短く、旅行中に発症する可能性があります。
治療
ウイルスに対する治療薬はありません。症状に応じた対症療法が行われます。デング熱と同様に、出血傾向をきたすことがあるためサリチル酸系の解熱・鎮痛剤を避け、アセトアミノフェンを服用します。
予防
感染の危険のある地域
かつては、アジア、アフリカの熱帯・亜熱帯が流行地域でした。しかし、最近は中南米の各地に流行地が広がり、今も拡大を続けています。


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