広末涼子の奇行について

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薬 医学

広末涼子の奇行について

原因は覚せい剤ではなくあの薬

1999年7月23日、東京羽田の空は快晴で、朝から気温は25度を超える蒸し暑さだった。午前10時には30度に達した。
午前11時23分全日空61便は、羽田から新千歳にむけて、乗員14人、乗客503人を乗せて離陸した。離陸してまもなく、男が大声を上げながら立ち上がり、乗務員に包丁を突きつけた。恐怖で硬直する乗務員に対して、男はコクピットへ行くよう促した。
11時25分、機長より地上管制に「ハイジャック発生」の緊急通報が発せられた。男はコクピットに侵入した後、横須賀へ行くよう指示した。北上しようとしていた飛行機は、この指示に従い、南西方向へ変針した。
11時38分、男は副操縦士をコクピットの外へ追い出して扉を閉め、機長と二人でコクピット内にとどまった。
機長は要求に対して男をなだめようと試みたが、11時55分、男は機長を包丁で刺して殺害した。その後、自ら機体を操縦しようと試み、操縦席に座って実際に操縦行為を始めた。
~犯人について~
1996年以後、男は都内の実家に戻るも引きこもり生活となり、1998年春頃から家族の勧めもあり複数の精神科クリニックを受診、統合失調症や心因反応と診断され、抗うつ薬SSRIやSNRIが大量に処方されていた。その内容は、プロザック13週分、パキシル15週分、エフェクソール9週分、ルボックス2週分のほか、ランドセン10週分であった。

2001年6月7日夜、物思いにふける男がいた。「俺は何をやっても裏目に出る。なぜだろう」。
男には3回の離婚経験があり、3人目になる元妻との復縁を試みていたがうまくいかず、それどころかますます離れていくばかり。消費者金融から300万円以上の借金がある上に家賃も請求され、自身の将来の見通しがまったく立たない絶望感に駆られた。いっそ、死ねば楽になるかもしれない。
いや、ちょっと待て。俺が死ねば、元妻を喜ばせるだけだ。「うっとうしい奴がようやく死んだ」ってなもんだ。バカバカしい。俺がやるべきは、むしろ逆じゃないか。自分を殺すのではなくて、世間を殺すんだ。多くの人を殺せば、元妻は自分と知り合ったことを後悔するだろう。世間も絶望的な苦しみを味わうだろう。そのためにはどうすればいい?
繁華街にダンプカーで突っ込むのはどうか?でもダンプカーを調達するのがめんどくさい。
そうだ、子供を殺せばいい。幼稚園でも小学校でもいい。それが簡単だ。そう、近所に、いいとこの坊ちゃんお嬢ちゃんが通う小学校がある。そこを襲おう。
6月8日、朝8時に起床。10時前、乗用車を走らせ、刃物店に立ち寄った。「丈夫なやつ」というと、店主は「これ、どうですかね」と1本の包丁を見せた。刃渡り15.8㎝。立派な出刃包丁だ。7480円を支払い、車に戻った。
10時10分、小学校東門の前に車をとめると、100mほど離れた南校舎に向かった。
まず、2年南組に侵入し、なかにいた児童5人を次々に刺殺した。続いて西組に侵入して2人を殺害し、さらに東組で2人を切りつけた。
時間は2時間目の授業が終わった休憩時間だった。2年南組の担任教諭は数人の児童とともに外へ出ていたが、児童の悲鳴を聞いて校舎へ近づき、2年東組担任と1年南組担任の教諭が犯人を追いかけるのを目にした。1年南組担任は、犯人の振り回した包丁で背中を刺された。

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この事件が起こったとき、僕は豊中に住んでいました。大阪大学の学生で、豊中の蛍池に一人暮らしをしていたのです。この日、救急車とかパトカーがやかましく行き来していて、「なんかあったんかな?」と友達と会話したことを覚えています。その日の夕方のニュースで、とんでもない事件が起こったことを知りました。
当時、文学部哲学科に所属していたのですが、教授がある授業のときに、「宅間守の精神状態に興味がある。なぜあんな凶行が可能だったのか、心理的に考察したい」みたいなことを言っていました。
先生、そういう学問的考察って、あまり意味ないですよ。単純に、抗うつ薬SSRIのなせるわざですから。

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広末涼子さんの逮捕が話題になっている。「違法なドラッグをやっていたのではないか」みたいな憶測があるけれども、そんなに想像をたくましくしなくても、そこらへんの精神科処方の薬でも、普通に「奇行」しますよ

抑うつっぽいということで精神科受診した女子高生。抗うつ薬を処方され、飲んだところ、異常にテンションが上がり、家で暴れるので、再度病院受診したところ、主治医から「いったんやめましょう」。しかし、やはり抑うつ状態が続くことから、再度服薬開始したところ、その2週間後、包丁を持ってコンビニ強盗を行ったことから警察沙汰になった。

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『クローズアップ現代』2009年報道

アメリカの中学校とか高校で銃撃事件が起こったというニュースをときどき見たりするけど、これについて、「学校の銃撃事件の9割はSSRIが原因」だとする識者もいる。

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要するに、

衝動的事件の背景にSSRIあり

ということです。
本当はこんな抗うつ薬、処方されちゃいけない。もっというと、こんなの、「薬」なんて呼んじゃいけない(カタカナの「クスリ」という表記なら、まぁ実態に即しているけれども)。暴力事件とか衝動的自殺の背景には、この薬が処方されていることが多いものだよ。

予言しておくけれども、広末さんの今回の事件の原因について、うやむやに終わると思います。明確に、違法ドラッグをしていたということなら、堂々と報道されるはずです。しかし、抗うつ薬を服用していただけ、ということなら、メディアは沈黙するでしょう。なぜなら、パトロンに配慮するからです。製薬会社にスポンサードされているメディアは、彼らの商品に難癖をつける報道は絶対にしません。コロナワクチンの被害を報道することに極めて消極的なことと、構造的には同じです。

~~~以下、別サイトより引用~~~
厚生労働省検討部会。
これまで医薬品医療機器総合機構に寄せられた、SSRI(パキシル、ルボックス、デプロメール、ジェイゾロフト)とSNRI(トレドミン)の「敵意/攻撃性」に該当する副作用報告(計268件)の概要が資料で紹介された。
以下、その事例。
塩酸パロキセチン水和物(パキシル):26件
ナイフを振りかざす、スタッフに対する暴言、暴行(20代女)
・反抗的態度、興奮、噛みつく(60代女)
・交通違反にて検挙された際、急に怒り出し拳銃を奪い取ろうとする。父親とケンカし、窓ガラスを割る(30代男)
・電話で主治医を罵り自殺すると言う。母親に対して皆殺しにしてやると言い、刃物で自分や母親を切る。灯油を撒いて火を点ける。襖を破って物を投げる。(30代女)
・けんか、他人の首を刀で刺し、警察に対処された(20代男)
・登校中の女子学生になぐりかかる(30代男)
・家族にたいし暴力行為(60代男)
・他患者に対する暴力行為、怒号(60代男)
・自傷と暴力(不明男)
・交通ルールへのこだわりあり、守らない他のドライバーへ暴力を振るう(30代男)
・衝動性が増し、傷害事件を2回起こし、2回刑務所に入った(不明男)
・非常にイライラして町で人にぶつかったらケンカしてしまいそうだった、神社の賽銭箱を持って逃走し窃盗容疑にて逮捕される(30代男)
・患者が妻に金属類でもって頭部を殴打。全治1ヶ月の重症を負わせ、傷害罪で逮捕(40代男)
・妻へコップを投げつける(40代男)
・スタッフに対し妄想を抱き、暴力行為(50代男)
・自傷他害により警察に入る(30代男)
・近所の人とケンカ(60代女)
・家庭内暴力、自殺念慮出現(10代男)
・妻を刺殺(70代男)
・隣人に暴行して警察沙汰(年齢性別不明)
・凶暴性が出て警察沙汰(60代男)
・本を支払わず店から持ち出し、警察沙汰になった(不明男)
・子供を殴る(不明男)
・路上にてキャッシュカード強盗、郵便局で強盗未遂(20代男)
・車の運転が乱暴になり、1日に2度の接触事故。その後入院するが、入院直後は多弁、易怒性、興奮し暴力を振るうため保護室隔離(50代男)

マレイン酸フルボキサミン(ルボックス、デプロメール):7件
・妻に暴力をふるい衣服を脱がし放置する。家に放火をする(30代男)
・母親と口論、夫への暴力(20代女)
・母親への暴力(20代女)
バットで家具を壊す。ご飯に包丁を突き立てる。放火しようとする(30代男)
・職員室によびだされて、きれて暴れる。母親に暴力。隣家の人に注意され、切れてケガをさせる(10代男)
・夫とケンカしている間に衝動的に強暴、母親に暴力を振るう(30代女)
・ベッド柵を蹴ったり、看護師を蹴ったり、看護師に物を投げつけたり、手の付けられない状態に一時なった(10代男)

塩酸セルトラリン(ジェイゾロフト):2件
・「殺してくれ」と叫びながら暴力的な行動をはじめ、家族が制止するも手におえず警察を呼び、精神科救急へ運ばれ緊急入院(10代不明)
・店員にクレーム、興奮して警官出動(20代男)

合計35件だが、あくまで報告された件数であり、実数ではない。
「100万人以上服用している中たった35件しかないではないか、数万人に1人しか現れない副作用で大騒ぎするな」という意見があるが、それは見当違いである。日本には、患者が自発的に副作用を報告できるシステムはないし、医師に報告義務もない。上記の報告は氷山の一角とみるべきだろう。

~~~以上、引用終わり~~~


こんなことを言えば無邪気と思われるかもしれないけれども、人間は、めったに人を殺さないし、自分を殺しません。
ただし、大義があれば別です。戦争という大義があれば、敵兵に照準を合わせて冷静に射撃するし、人々が平和に暮らす地上を空爆したりミサイルを撃ち込んだりするし、原爆を落としてもまったく良心は痛まない。
例外はもうひとつ。抗うつ薬です。
女子高生がコンビニ強盗をする。日頃気弱な鉄道オタク青年が飛行機をハイジャックする。自分の通学する学校で同級生にむけてマシンガンを乱射する
普通じゃありません。なぜそんなことができるのか。
薬のなせるわざです。
人間精神をこんなふうに変容させる薬が、みなさんのすぐ近くにある病院で当たり前に処方されていることに対して、みなさんちょっとぐらい疑問に思ったほうがいいですよ。
こんな薬が認可されていることは、社会にとって、誰の得にもなりません。本人はテンションが病的に高くなるだけで、うつ病が治ったわけでは決してないし、こういう薬の服用者が増えることは、服用者の周囲の人をも不幸に巻き込む可能性が高い。ただ唯一、笑っているのは、薬から巨利を得る製薬会社だけです。

ちなみに、今回の広末さんの事件は、個人的にショックです。それは、僕が高校生のとき、広末さんのファンだったからです。実家の本棚には、写真集『No Make』が今もあるはずです。

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